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プレイム伯爵家

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お父様のプレイム伯爵は、国一番と言っていいほどのお金持ち。
いろいろ手をかけていて、実業家と言っていい。
不動産に、ホテル、レストランなどを経営していて、成功している。

孤児院への寄付も毎年欠かさずしている。
イベントの主催など、寄付だけでなく、参加している。

お父様は、人のためになることをを心がけているそう。
ホテルやレンストラン経営もそこで休む人が快適に過ごせるように、
そして雇用。働ける場を作る。


尊敬できる父であった。ただ、忙しいので、なかなか一緒に遊べなかったので、仕事を手伝うと言ってついていったこともある。


お母様は、とても綺麗。宝石が好きで、ドレスも同じドレスを着ない主義。

お金は、お父様が働いてお母様が、使うという感じだ。

毎日高級な物を食べ、エステ、ドレスのカタログを眺め、お茶会や夜会にでる生活。

お父様の仕事を手伝っている様子もない。



跡継ぎになる息子はいなくて、
長女は、キラリ
私、次女で、サラリ。
三女は、ナラリ
の三姉妹である。



キラリは、母にそっくりで、
とても可愛くて、着飾ることが好きだった。お金を使うことが好き。
ドレスも同じ物を着たことがない。だから、いろんな物を使用人へ渡すから、
みんながチヤホヤする。
だから、余計に、プライドも高く、自分が可愛くなる。

ナラリもその傾向があるが、まだ幼いので、姉や母の真似をしているように感じる。

サラリは、母似でなく、父似だったので、姉たちのようにとてもかわいいと言い難い。
世間的には、上の下くらい、、、
でも、母もキラリもナラリも上の上。

幼い時に、母にメガネを渡された。

その時は、目が悪いわけじゃないのに、どうして?と思っていたけど、聞けなかった。
大きくなってから、母に聞いたら、

「お前の顔が、不細工だからよ、私に似た二人は可愛いでしょ。
でも、あなたは、あの人に似たから、仕方ないよね。
私はあの人の顔がきらいなの。
でもね。国一のお金持ちだから、結婚したのよ。
自由にお金を使わせてくれるからね。」

「血のつながりはあるの?」

「あたりまえよ。私の娘よ。私の娘だからこそ嫌いなのよ。わかる?」

私にはわからない。不細工でも、お腹を痛めて産んだ子は、可愛いと思うのが親だと思っていた。
母が私を嫌っていた理由がわかったのは良かったけど、ショックではあった。


母は、機嫌が悪くなると癇癪を起こす。
姉も妹も、3人は、本当に似ている。
そして、ズバズバ言う性格もあまり、好きではなかった。



父は、私にも優しかった、
幸い四人とも同じだけ小遣いをもらえた。

私以外の3人は、ドレスに宝石に使っていた。

私も宝石は好きだったので、
母たちと一緒について行った。
ただ、そこの宝石店には、ほしいものがなかった。
母が選ぶ店だから派手、豪華であるから、私に合うわけがなかった。

行く度に、

「サラリには宝石なんて必要ないわ。」 という母。


「サラリは地味だから、ドレスを着ても浮くだけね。可愛くないと損よね、、そのメガネが特に不細工ね。」と言う姉。

「サラリは、メガネがないといけないのよ」と母は笑っていう。

ナラリも一緒になって笑っていた。

そんな状況でも我慢してついって行ったのは、宝石やドレス、街のものをみたかったから。
可愛いものを見ると嫌なことを忘れられるから。。。








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