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別室 国王

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皇后様は、国王陛下に質問をした。
「陛下、王妃に選んだ理由は?」

「顔と体ですね。見た目が良ければ、王妃として、見栄えする。
私には側妃がたくさんいる。実務が全くできなくても問題ないし、それぞれ担当を決めて側妃を選んでいる。」

「王妃の仕事は?」

「王妃の仕事はそんなにないはずだが?」

「、、、、、」

「王妃の仕事は、他国へ書類作成がありましすか?」


「その仕事は側妃がしているはずだ。」

「はははっ。」
皇后様が笑い出した。
皇后様は全て調べた。
可愛い姪が、苦労させられてたんだから、知らないわけがない。
国王は無能だったと言うことか。
この国は、終わりだな。
フロンティアとプライズがいなかったら、成り立たないわけか。


「国王陛下は、何も知らないのね。ねえ。王妃?」

国王は、王妃の顔を睨んだ。

「側妃はやっていないわ。
全てフロンティアにさせていたから、私の名前でね。」

「なぜそんなことをしてるんだ。側妃がやれば問題ないだろう。」


「あなたがいつも側妃を優先するから、仕事を奪ったのよ
その側妃はいないわよ。追い出したから。あなたのそばにいる側妃は、夜だけよ。人数を減らしたわ。」


「そんなこと聞いていないぞ。予算も側妃の数分あるではないか。実在していないとおかしいだろう。」

「ねぇあなた。私の味方はたくさんいるのよ。そんな予算何ともでもなるのよ。全て私のものよ。」

「なんだと、、、そんなことをしていたとは、、誰も私に報告しないではないか。
それなら、フロンティアがいなければ、仕事が大変ではないか。」

「そうよ。、だから、フロンティアがいなくなったら、大変でしょう。
こっちは必死でフロンティアを探していたのに。見つからなくて、、、」

王妃は私を睨んできた。
そう。帝国にいることは、バレていなかった。偽情報を掴ませていたから。
平民になっていたから、簡単には見つけられなかった。



「フロンティア、あなたは、王太子教育を受けたのよ。勿体無いわ。あなたしか側妃にはなれないのよ?側妃は、実務ができないといけないの。」


「プライズは、公爵に戻り、宰相になり、フロンティアは、私の側妃になれば、全く問題ないではないか。即解決する。
みんなが平和になることができるではないか。」
お気楽な王太子が発言した。

「そうよ。それがいいわ。それが一番いい。」
そして、ファミリアも賛同した。

にたもの夫婦と言える。


あなたがただけ。
私たちがなぜ犠牲にならないといけないのか?
それを理解しないのがわからない。





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