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どこに行ったか。

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どこを探しても2人がいない。
一応、王宮の医師に確認しに行った。
もしかしたら、フロンティアがいるかもしれない。


「フロンティアはここにきたか?」

「フロンティア様はきていません。」


「そうか。フロンティアは来ていないんだな。」
周りを見渡した。
フロンティアが隠れているようなところはなかった。

「はい。フロンティア様が、ここに来ることはありませんよ。
今まで侍女がやってきて、フロンティア様が飲む薬を渡しました。」

「薬?」

「痛み止めと栄養剤です。お茶に入れて飲むものです。好き嫌いが激しいということでした。」

「栄養が足らないのは、本人を見て確認したのか?」

「いえ、専属侍女が、フロンティア様が医務室に来るのが嫌なので、私が来ました。と言われました」

「様子を見ていないのに栄養剤?」

「専属侍女が、詳しく教えてくれました。」

「症状は、頭痛
食事は、偏食で野菜をあまりたべられない。
わがままなのでしょう。少しの実務をするだけで、頭痛なんてね。」  

「頭痛?痛みがあったということか。」


本人を確認しないで、薬を処方するとはな。

「これからは本人を見て処方してくれ。」

「もちろんですよ。王妃様の健康は、私が見ておりますから。」

「王妃様?」

「私は、王妃様の専属医師ですよ。王太子妃はついでですから。」

「お前は王宮専属医師だろう?王太子妃と王妃をみるのが仕事だろう?」

「王妃様から、まだ婚約者だからそんな必要ないと。王太子妃になってからで良いと。」

確かに婚約者だから、まだといえばそうだけど、、医師としてどうなんだ?

頭痛に、、栄養不足?
フロンティアは、王宮の生活に我儘言ってるのか!一度言わないとな。

いったい2人がどこに行ったんだ?

そーいえば、
プライズの友人に医師がいたな。
プライズは、その友人にみせてるかもしれないな。
栄養剤を飲むぐらいだしな。



その医師に会いに行った

「ここにプライズは来たか?」

「来ましたよ。倒れられたフロンティア様と一緒に、、、、」

「フロンティアが倒れた?」

「診察の結果、栄養失調と心臓に負荷がかかっていて、このままだと寿命があと一年です。
フロンティア様は、側妃になると言ったのですが、、プライズ様がそれを許しませんでした。」

「そんな、、、プライズは、、」

「もう、フロンティア様のことは、気にしないでください、最後の時まで、ゆっくり過ごさせてあげて欲しい。」

「プライズは、私の息子だ。」
勢いで言ってしまった。プライズはと、、
気がつくか、、、

「やはりフロンティア様は違うのですね。」

気がついてしまったな。
ここは正直に言うことにする。

「ああ。あの2人は、血が繋がらない。だれも知らない。知っているのは、私たち夫婦だけだ。」

「そうですか。2人は知らないのですね。
かわいそうですね。あの2人は兄妹より深い絆があるように思えたので、、、、」

「2人は知らないのだな。」

「そうですね、2人は知らないと思いますけど、、、」


今は2人の関係を気が付かれないようにした方がいい。







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