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父と兄が事故で亡くなった。突然の出来事だった。
わたしは一人になってしまった。

これからどうしたらいいのか?
不安だった時、


「カルリーナは、俺が守る。
伯爵家も俺と一緒に守ろう。俺と結婚してくれませんか?」

わたしの初恋の彼、ルシーダから申込された。

彼は、同じく伯爵の次男であるので、婿入りは可能だった。



彼は優しくて、頼り甲斐がある。
すこし心配なのは、女の人にモテる。
顔もスタイルも良く、みんながほっておかない。でも、大好きな彼からのプロポーズはとても嬉しかったから、受け入れた。

爵位を継ぐことになるから、早急に二人だけで結婚式を挙げた。
幸せだった。

その日の夜、彼との初夜のはずだったのに、、、

「今日は疲れたね。ゆっくりしよう」
とわたしを抱かなかった。

結婚式でさえ、キスは、頭だった。

寂しかった。
どうして?と悩んでいたけど、絶対に顔には出さなかった。困らせたくなかったから。


そんな時、ルシーダから父宛の手紙を見つけてしまった。
ダメだと思ったけど、読んでしまった。

ワンダリー伯爵
私は、あなたのことを尊敬しています。
私が腐っていたとき、助けてくれたのはあなたです。この御恩は生涯忘れません。
何かあるなんて思いたくありませんが、
何かあった時は、カルリーナ様とワンダリー伯爵家のことは、守ります。」

わたしはその手紙を読んで、わかってしまった。

妻じゃなく、妹のような存在だと、、
父から言われたから、結婚したと。

愛していない私と結婚するほど、彼は父に恩を感じていたのね。


私がしっかりしたら、彼を自由にしてあげることができる。

そう思ったカルリーナは、学園のコースを変更した。
元々成績は優秀だったけど、わたしが継ぐとは考えていなかったから、勉強していなかった。

なので、わたしは一から勉強することにした。それまでは、我慢してもらうことにした。


もちろん帰ってから、伯爵の仕事を手伝い、日々努力をした。

ルシーダには、勉強してることは、もちろん内緒だった。
少しでも楽になってもらえるといいと思っていた




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