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食事

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晴翔side

「かりん。今日は、カレーが食べたい。」


「チキンカレーでいい?」

かりんは、朝から、炒めて、煮込んでくれる。
その後ろ姿を見ながら、仕事をする。
その時間も好き。仕事に集中出来る。
特に新しい企画を考える時は、1番いい案が出るのだ。
リラックスできるみたい。

集中してる時、そっとコーヒーを出してくれる。
飲みたいタイミングで出してくれる。

こんな幸せが、俺に訪れるとはな。
諦めなくて本当によかった。


初めて、京都でご飯を食べた時、かりんは幸せそうだった。
俺も幸せな気分になり、こんなに、食事がおいしいと感じる時間は今までなかった。

その後、家政婦として、ご飯を作りに来てくれた。
かりんは、美味しいハンバーグを作ってくれた。
肉肉しずぎず、ジューシーで、食べたことがない味で、はまった。
ハンバーグは好物になった。
でも何かが足らなかった、、、

そうだあの時は、かりんと一緒に食べたから美味しかったんだ。

「今度、ここで食べてくれないか?
東條くんと食べるのなら、無理には言わないが、もし、一人で食べるなら、だめかな?」
と聞いてみたら、時間があったらと言う返事だった。

その後、一緒に食べてくれた。
本当に美味しかった。あの時を超えた。
かりんと一緒に、かりんのご飯を食べれることは、本当に幸せで、外食をするよりかりんのご飯が食べたかった。 

毎日食べれたら、本当にかりんを離せなくなると思ってた。

外食で、パスタ屋で、
あった時、倒れた理由が、アレルギーだと聞いて、びっくりした。

チーズや牛のものがダメだったことにびっくりした。幸い、京都は、和食だったからよかったけど、
牛肉がダメとは、知らなかった。

「かりんが食べたいもの=食べれるもの」を作ってくれたら、安心できるな。

それに、我慢してるはずだから、、
食べたいものを食べる方がいい。
それから作ってくれる煮物や煮付けも最高だった。
唐揚げも作ってくれるけど、
野菜あんかけや大根おろしとポン酢あえとか普通の唐揚げでなく、アレンジしてくれてるのが嬉しかった。

もうかりんの料理以外食べたくないと思っていたら、
平日も来てくれて、冷蔵庫の中にご飯を入れておいてくれた。
カードがいつもテーブルの上に置いてあった。 

来てほしいって言ってないのに、来てくれる事が嬉しくて仕方なかった。

誰も居ない部屋に帰るのは、寂しい、
でもカードを読むとほっこりする。
でも、、かりんが欲しくなる。
本当かりんは可愛い。毎日一緒に居たい。
甘やかしたい。

とかりんの後ろ姿を見ながら、過去のことを思い出していた。

今日も可愛いな。かりんは。





かりんside 

晴翔さんの希望のカレーを夕食に出すため、朝から準備。
ルーもなるべく自分で合わせるから、
時間がかかる。

わたしは、食事を作る時は、味がするのに、陸と食事をとると、味がわからなかった。
美味しいと感じたことがなかった。
一人で食べるときのがマシだったけど、
でも、美味しくなかった。


初めて、晴翔さんと京都で食事をした時、びっくりした。
とても美味しいと感じたの。

私の好きな和食であったからだと思ったの。

でも、私の作った食事、他の外食。惣菜ですら、晴翔さんと食べてると、美味しく感じる。
正直、今まで生きてきた中で、はじめての事だった。

家政婦をしてたときは、
「かりんさんの作るものが食べたいから、」と言ってくれてた。

好きなものを作って食べたらいいと思ってくれてたみたい。

ハンバーグは、豚肉におからと豆乳を使った。
お兄ちゃんと、わたしが、私が食べれるハンバーグを一緒に考えた。

もちろん、父も母も、食べてもらったけど、何これ?かりんは料理が下手ねと言われた、、、
ハンバーグは、もっと肉肉しくないと美味しくない。と幼き頃に否定されたことが辛かった。。

お兄ちゃんは、
「美味しいよ。また作ろ。かりん。あの人たちは、受け入れなくても、
かりんの好きなように料理をして、食べれるものを美味しいくたべな。
このハンバーグを美味しいと言ってくれる人と結婚したら幸せになるよ。」と、言ってくれた。。

陸は、もちろん、これは俺には合わないと言った。。

晴翔さんは、美味しいと喜んでくれた。
お兄ちゃんの言う通り、私は幸せな気持ちになった。


わたしは、チーズアレルギーを持っている。
においを嗅ぎすぎると気分が悪くなる。
普通の洋食屋さんで食べるのなら、ほとんど問題ないけど、チーズをメインにしてるところは、無理。

食べてしまうと湿疹、意識障害を起こす。

牛肉、牛乳、バターも気をつけなければいけない。
クッキーやケーキ、焼き菓子なども食べないようにしてる。
小さい頃からかなり気をつけていた。

母は、陸と結婚してから、陸の好きなものばかり用意し、それを貴方が食べないと陸さんが遠慮するのよと言う。。

なぜ私が食べてはいけないのに、そんなことを言うのかわからなかった。。

離婚してからわかったことで、母は、牛肉をわたしに食べさせると危険の認識はなかった。
ただの意地悪だった。それには、流石にショックだった。
ほんとに愛されなかったんだな。って、、

過去に縋ることはないので、
晴翔さんの為に美味しいものを作ろうと決意するかりんであった。







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