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式
しおりを挟む結婚式もしなくていい。新婚旅行も行かなくていい。と言うかりん。
「私は晴翔さんと一緒にいることができたらいいの。私たちの家で、二人でいたい。」
かりんは、外食もほとんどしたがらない。
俺が誘ったら、普通に行くけど、
自分から、あまり言わない。
「晴翔さんと一緒ならどこでも、、、」
薫に聞くと
家でも、かりんはあまり贅沢してないよ
母のお下がりばっかだったし、
母は、かりんには、女の子だから、自分の意見を言ってはいけないと育てたみたい。
出かけるのもほとんど留守番だったんだ。
「かりんが行かないなら、行かない」
って言ったことがあったんだ。
そしたら、父が
「かりんは留守番がいいって言うから、薫が気にすることではない。」と言うんだ。
母も
「一人で居たいものよ。女の子は。」
って言ってて。
かりんに聞いたら、
「お父さんたちは、なんて言ってた?お父さんたちのいう通りよ。」
っていうんだよ。
だから、俺も行きたいと言わなくなった。
俺が大学行った時に、一人暮らしをした。 その四年は、かりんとあまり会ってないんだ。
それで、俺が、大学卒業。
かりんは高校卒業。同時に陸と結婚したんだ。
かりんは、ワガママを言うことを知らない。
どっかに行くなら、静かなところのがいいかもな。
遊園地とか、ガヤガヤしてるところは、行ったことないだろうから、落ち着かないんじゃない?
でも、行ったことがないから行ってみたいかもしれない。
「ありがとう。薫」
「かりんのこと頼むな。。」
「かりん会社で社員旅行をすることになったよ。」
「そうなんですね。」
「頼むよ。2週間後、、2泊3日で、沖縄。」
「予約は?」
「もうとってあるよ。」
2週間は早く経ち、
今、沖縄に到着した。
お姉さんに連れられて、ホテルの部屋で、ドレスに着替えた。
「これ、、、」
「晴翔さんが選んだみたいよ。
かりんちゃんに着せたくて、内緒にしてんだよ。今日、このホテルで結婚式をするよ。」
「え?嘘、、私いいっていったのに、、、」
「晴翔さんと薫さんが、どうしてもしたかったんだって。」
「綺麗にしてもらおうかぁ。。」
「とてもお似合いです。綺麗です。」
と鏡を見たら、びっくりした。
こんな素敵なドレスにお化粧。お姫様みたい。
ノックがされた。
「お兄ちゃん。ありがとう。」
「きれいだよ。かりん。
俺が、かりんとバージンロードを歩きたかったんだよ。
晴翔にあげたくないな。
あいつ、かりんのこの姿見たら、固まるだろうな。行こうかぁ。」
ドアを開けて入場すると、みんなが拍手をくれてた。
「かりんさん素敵」
「お幸せに、、」
晴翔さんのところまで行くとお兄ちゃんが、
「晴翔。かりんのこと幸せにしてくれよ。頼んだぞ。」
「はい。、甘やかして幸せにします。」
晴翔さんの手を繋ぎ、
「晴翔さん.、素敵。」
「かりんも可愛い。似合ってるよ。」
二人の式は、無事終わった。
みんなにお祝いをしてもらって幸せな時間だった。
こんなに幸せなことが私に、やってくるとは思わなかった。
「幸せ、、」
「良かったよ。
これからもっと幸せになるんだよ。
もっと綺麗になって、俺なしでは生きていけないように、、、」
「それはもうなってるよ。
晴翔さんがいなくなったら、私は生きていけないもん。
だから、ずっとそばにいて、、」
と抱きしめあった。
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