【完結】16わたしも愛人を作ります。

華蓮

文字の大きさ

大中小

2 / 4

2

しおりを挟む

お父様が急いで、やってきてくれた。

「お父様すみません。迷惑かけてしまって、」

「何言ってるんだ。ストレスって
何があったんだ、、」

「もう私、、無理です。私は、お父様とお母様みたいに幸せな家庭を作りたいんです。
私以外の人を愛する人とは、結婚はできません。お父様ごめんなさい。」

「すまない。そんなに悩んでいたとは、、、我慢させてたのだな。」
お父様は、悔やんでいた。申し訳なさそうな顔をしていた。

「違うの、、私がだめなの、、
可愛くなくて、殿下に好かれなかったから、
もう頑張れないの。だめなの、、、
伯爵令嬢を側妃にして、その子供を産むそうです。私は、お飾りだそうです。何のために生きればいいのかわかりません。
そんな惨めな生活なんてしたくありません。それなら、、いっそう、、」

「わかった。婚約破棄をしよう。」

「お父様に迷惑かけますが、、、」

「私はお前が幸せになることを望んでる」

「お父様。」

「可愛い娘が幸せになってほしい。」

「私が、平民になっても？」

「どうゆうことだ？」

「公爵の立場では、悪くなりませんか？私を勘当してください。」

「それはダメだ。お前を勘当するつもりなんて一切ない。」と怒ってくれた。

「そんな寂しいこというな。
娘1人守れなくてどうする。」

「お父様、、」
泣きついた。

「まだまだ子供だな。」

「とりあえずゆっくりしなさい。うちに帰ろう。」　

「はい。」

「シスター。お世話になりました。」

公爵邸の領地の館に療養目的で行った。
マリカがいなくても誰も連絡してこなかった。

皇太子の弟のカイランが、
マリカがいないことに気が付き、実家にいるかもしれないと思って、訪れた。

「マリカ嬢は、ここには来ていないか？」

「今お嬢様、外出しております。」と毎日追い返された。

公爵邸にいるに違いない。ならば毎日通って合わせてもらおうと思っていた。

そこに公爵が帰ってきた。

「お久しぶりですな。カイラン様。」

「あのマリカ嬢とお会いしたいのですが、、、」

「なぜ？アイラン皇太子は？」

「関係ないです。」

「話を聞いてもよろしいですか？カイラン様。」

「兄は、正妃として、公爵令嬢のマリカ嬢を外交や全てのことを任せるつもりです。
仕事振りは評価しており、離さないそうです。
たた、側妃を置いて、子供は、側妃と作るそうです。」

「ああ。その話は、マリカから聞いた。それで、あなたは何をしにきたのですか？」

「私、マリカ嬢のことが好きなのです。兄が、愛しているなら、諦めるつもりでした。
姉として接するつもりでしたが、兄のことを聞いて、諦められないのです。
好きなのです。」

「そうですか。今、あの子は傷ついています。
そっとしておいてほしい。」

「お願いです。無理はさせません。
マリカ嬢が、私に気持ちがむかない場合、諦めます。
一生独身でいますし、
それに、皇族が嫌なら辞めます。」

カイラン様はかなり優秀だった。
だから、辞めると言うと皇族は大騒ぎになるはずだ。

「無理だろ。周りが、、、」

「とにかくマリカ嬢に会わせてください。」

「何でも冷静な君が、マリカのことになるとあつくなるんだな。」

「はい。今、動かないと一生後悔するような気がするんです。お願いします」

「わかった。でも、マリカは、領地にいるんだ。
数日前に、倒れてしまって、、、
丸１日ねこんでいた。ストレスからくるものだそうだ。」

「倒れた？ストレス？」

「ああ。かなり参っていたみたいだ。今回は、私も反省している。無理をさせたくない。、」

「わかりました。お見舞いをいかせてください。マリカ嬢の好きな蜂蜜レモンタルトと白い薔薇を持っていくだけさせてください。。」

「傷つけることだけ許さないからな」

領地に行った。

「いかがされましたの？第二王子のカイランさまが、こんな辺鄙な所に、、、」

「君に会いにきた。」

「なぜ？お兄様に言われましたか？」

「いやちがう。」
ケーキとお花を渡した。

「君の好きなケーキを一緒に食べたくて。」

「え？」

「蜂蜜レモンタルトすきだろ？」

「なぜそれを？誰も知らないはずなのに、」

「一度君が、王宮の庭で、隠れて？食べてる所をみたんだ。」

「嘘、、、あの時しか食べたことないのに、、、しかも、カイラン様にバレるなんて、恥ずかしい、、、」

「食べれるなら一緒に食べよう。」

タルトをいただきながら、いろんな話をした。カイラン様とのお話は楽しかった。
いつも気にかけてくださっていたから、
わたしもカイラン様がいたからあそこに今までいることができたんだと気がついた。

「あの、、、私もう少しここに居たいので、、、」

「いや。ここに来たのは、君に逢いたかっただけ。連れ戻そうなんて考えてないよ。ここに来てるのは、君の父上しか知らない。」

「え？お父様だけ？」

「お父上には、許可をとった。」

「そうなんですか。あの父が、、」

「また来るね」

「お忙しいのに、、、」

また来るねは、次の日だった。

「今日は元気そうたね。」可愛いガーベラといちごタルトをくれた。

毎日、花とお菓子を持って会いにきてくれた。
「お忙しいのに、、」

「君に会いたいだけだから。」

279

しおりを挟む