【完結】26両親に愛されない令嬢は、魔剣を扱う

華蓮

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トーナメント

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団長が女では、気に食わない人がいるから、トーナメントをしようと提案した。
勝ったものが強いというのがわかるわ。

「わかった。トーナメントはおもろいな。それに今後の指揮にも参考にできるな。」

「そうね。10名ぐらい集まるのかしら?」

「あのな。この騎士団の責任者は皇太子だぞ。最低でも、、50は集まるぞ。」

「え?そんなに集まるの?」


「ちなみに、団長はお前って決まってるから、名も知らない女が団長になるなら、、俺ができるというやつがくるぞ。」

「ちょっと待って、、まだ団員は決まってないの?」

「ああ。今からだ。」

「また仕事が増えるの?」

「またとは?」

「学園でも生徒会よ、、」

「まぁそうだろうな。ユイカの頭の良さなら、テストもトップだったろ。」

「簡単だったよ。なんか。」

「お前点数いくつだったんだ?」

「そんなの満点よ。」

「できると思ったけど、あれを満点か。2位は?」

「489点だったかな?三位以下は、なんか点数低かったよ。380くらいだったかな?」

「それが普通だな。今年は2名がダントツか。満点なんてほとんど出ないんだぞ。」

「だから、生徒会の人たちの手際が悪いんだ。。これは、やばいな。あいつも真面目だからな。まぁいいや。で、トーナメントはいつする?」

「とりあえず一週間で、総当たりにする。ベスト30は、土、日曜だな。」

「そう。かかるのね。」

「ユイカは土曜日の2時過ぎからでいいよ。」

「そうなの?」

「お前は少し休め。」


久々に私も暴れたくなったな。
アルカスともやりたいな。最近忙しくて、相手してくれないもんな。

「ユイカ。ほどほどにしてくれよ。」

「何?」

「顔がやばいぞ。お前だけ竹にするか?それでも勝つだろうな。。」

「竹か、、、それはいいな。軽いし、、」

「お前は何を持たせても武器になるな。シーツ一枚でも勝ちそうだな。」

「シーツか。それもありだな。今度練習する?」

「しない。お前と相手する時間がない。」

「えーつまんない。アルカスしか、私の相手いないんだよ。」

俺だけだと、おれが大変。
騎士団に強い奴はいるだろうから、そいつをしごいてユイカの相手をしてもらわないとな。
魔剣を扱うようになって、おれも全く敵わなくなった。
これで本当に結婚できないようになったような気がする。。。
ユイカには幸せになってほしいんだがな。こんなに可愛いのに。





「アルカス。アリーヌ。カルパスとそろそろ剣で遊んでいい?」

「はあ?もう?」

「アルカスの子よ?絶対強くなるわ。遊びでいいのよ。」

「お前が産んだら、もっと強い子が生まれるよ。」

「アルカスと私の子なら最強だったかもね。ありえないけど!!アリーヌみたいな人いないかな。」

「アリーヌは俺のだ。やらないぞ。」

「わかってる。アリーヌみたいな人がいたら、すぐ結婚するけど、、、」

「ユイカ。ありがとう。あなたもありがとう。」

「アリーヌいい?カルパスと遊んで、、これ見て、、、布で作ったの!!」
布剣を自信満々で出してきた。
何させても上手なユイカは、素敵な剣になっていた。

「いいわよ。」

「本当ありがとう。」

カルパスの部屋に行き、ユイカはその剣を渡した。
「ユイカ!!すごい!!カッコいい!!」
「私も持ってるのよ。お揃いよ!!」

「やったー!じゃあ遊んでよ。でも先にママに見せてくる。」
と部屋を走って出ていった。


「可愛すぎるわ。」



「ママ!まま!ユイカにもらったよ。すごい。これ。」

「良かったわね。」
「うん。ユイカやろ。」

ユイカもカルパスと遊んでる時は、リラックスできた。

魔剣に選ばれ、生活するということは、
少しずつ負担がかかっている。
体を鍛えないと大変。魔術を使って、見た目は綺麗だけど、魔剣と契約が切れると私は元に戻るかもしれない。そーなった時、私は、ボロボロだろうな。
魔剣が私の元から離れた時、私はこの世からいなくなる方がいい。

と考えていた。

そのことを知っているのは、魔剣だけだった。


ユイカが、愛が欲しい。私を愛して欲しいと思ってることを知ってるのも魔剣だけだった。

自分の弱さを隠し、ひたすら鍛錬に打ち込み、学問も怠らない。
見た目は綺麗。人にも優しく、
完璧であったけど、
愛だけ足らなかった。

ユイカに愛を注いでくれる人が現れたら、ユイカはどうなるだろか?
恋に落ちて、戦いをやめるか?
それとも恋を糧に戦い続けるか?楽しみだと思って、ユイカを選んだのだ。

今のままでは、ユイカは、恋を選ばなさそう。
アリーヌとなら結婚したいということは、女性と結婚、、それはしないということだ。。

ユイカを愛し、大事にしてくれて、ユイカが愛せる人が現れて欲しいと、
カレンは思うのだった。








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