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11王女殿下の恋

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私はこの国では、それなりに身分が高い。
王女。
私の言うことはみんなが聞いてくれる。
欲しいものは、欲しい。
といえば与えてくれる。


ある日、私の護衛にラビートがついた。


彼は、とてもかっこよくて、私の理想そのもの。

真面目で、一所懸命。

なので父にお願いして、私の専属護衛にして欲しいと。


でも父は、専属は難しい、なるべく護衛についてもらうなら構わないと言う返事だった。


専属にしてしまうのは、護衛の意味にならないからとゆう理由だった。


何度かラビートが護衛についてくれた。

気遣いも理想ね。

会うたびに、ラビートを欲しかった。
あんなにカッコよくて、理想の男はいないわ。


王女は、ラビートに執着した。
護衛副隊長に相談することにした。


護衛副隊長は、出世欲が強かったから、隊長になりたかった。だから、王女の言うことを聞き、ラビートを専属護衛に近い形で配属させた。

王女は、わがままで、面倒だと思っている隊員は何人かいたから、ラビートに任せれたら、ラッキーと思っていたから、副隊長に従った。


ラビートに婚約者がいることは、知らなかったから、常に王女のそばに居させた。


王女もラビートがそばにいると機嫌が良かった。

王女は、ラビートを近くに置いた。
どこへ行くのも、ラビートを頼んだ。


ラビートは真面目から、本当に仕事だと思い、王女のそばに居た。

ラビートから、
休みの申請があった。
珍しいなと思い、理由を聞いたら、

「私の誕生日だから」と言う理由だった。

「誕生日か、、おめでとう。家族と過ごすのか?」

「ありがとうございます。はい。いずれ家族になる者と、、」

まさか、婚約者がいるとは思わなかった。

「ラビート、婚約者がいたのか?」

「はい。幼い頃に決まった婚約者です。可愛くて、優しくて、」

その時のラビートは、王女には見せない顔をした。
本当にその婚約者を好きなようだ。

これは、王女にバレると機嫌が悪くなる。
そう判断した副隊長は、
「仕事中はそんな顔をするなよ。」
「もちろんです。」

ラビートは、アリエンスと会えると思い、楽しみにしていた。

なのに、、誕生日の前日の夜、王女の部屋に何者かが、侵入しかけたとなり、護衛のみんなが集められた。
まだ、犯人は捕まえれていないため、
護衛強化すると、、
ラビートは、翌日の任務に当てられた

「すまないね、、せっかくの休み、、」
と副隊長が、謝ってくれたので、
「いえ、、こんな時に、、婚約者はわかってくれると思います、」


「そうか。それならよかった」

ラビートは、この時、仕組まれていたとは思わなかった。

そう、ラビートとアリエンスの恋を邪魔するための計画がたてられたのだ。




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