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誕生会

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アイリーンの誕生会の前日に、カインとアイカは、先に到着した。
カインは王太子の命だったから、有給も使わずに休めた。

「アイリーン様の、誕生会に招待して頂きありがとうございます。
色々とご心配をかけました。
こちらがわたしの夫のカインです。」

「はじめまして、アイカの夫のカインです。いろいろご心配かけました。」

「はじめまして、カイン殿。アイカの事幸せにしてあげてくださいね。」

「はい。約束します。」

「アイカ。良かったわ。幸せそうで、でも、残念ね。わたしの侍女になってくれたらずっと一緒に過ごせたのにな。」

「アイリーン様、、その話は、、、」

「聞いてるよ。」

「え?知ってたの?」

「王太子から聞いていたんだよ。
でも、わざわざ言う必要ないかなって思って。
アイカが俺の隣にいてくれるわけだから。」

「アイカ。良かったわ。そうそう刺繍を見て、、」

「アイリーン様。素敵ね。額も合ってるわね。良かった。」 

「綺麗だな。これを二人で作ったのか?あの時間で?」



「そうなの。アイリーン様が上手で、わたしはお手伝いしただけなの。」

「2人の共同作品よ。名前をちゃんと入れてあるから。」

「わたしの大好きな時間。アイリーン&アイカ」と書いてあった。

「嬉しいわ。ありがとう。」
アイリーン様を抱きしめた。

「あの時間は、楽しかった。」
抱きしめ返した。



「この景色は、本当に、昔の景色なんですね。」

「わかりましたか。カインも頭いいのね。」

「いや。王太子から、、、、
あと、アイカのそばを離れないように言われてるだけですよ。」


「まあ。アイカが好きになる男ですから、頭は悪くはないけど、
女心は、わからないのでしょうね。
アイカも男心がわからないけど、、、」

カインは苦笑いをしながら、
「それはそうでしたね。
アイカは、王太子の想いもわからないようです。わたしには良い事ですが、、、」
二人は、笑い合っていた。


「国王様と王妃様のところに案内するね。」

「はじめまして、国王様、王妃様。
ランドリー侯爵のカインと申します。
妻のアイカと申します。
アイリーン様の誕生会に招待をしていただきありがとうございます。」

「はじめまして、2人とも楽しんで行ってくれたら、嬉しい。
アイカ殿は、いろいろありがとう。
貴方のおかげで、アイリーンは、良い子になった。」

「いえ。私は何も、、、」

「カイン殿、アイカ殿は、王女で、わがままだった娘を叱ってくれたんだ。
こんな人は居なくてな。
嬉しかったんだよ。
アイリーンの侍女になってくれるかと思っていたのに残念だったな。
でも、アイカ殿が幸せそうで良かったよ。
カイン殿、アイカ殿。末永く幸せにな。」

「ありがとうございます」
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