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アイリーン

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アイリーンが、みえる前に、シオリ様に挨拶をした。

「シオリ様、この度、アイリーン様に刺繍をお教えするために、参りました。よろしくお願い致します。」

「あらっ。アイカ様。元気そうね。貴方は、王太子妃より今のがあっているのでしょう。良かったわね。」

「はい。今、幸せに過ごしております。」

「そうなのね。良かったわ。王太子妃は、私がきちんとしますから、大丈夫ですわ。」

「はい。では、失礼します。」

そこへ豪華な馬車が到着した。

「アイリーン様。ようこそお越しを。」

「ありがとう。しばらくの滞在よろしくね。」

「アイリーン様は、変わらず、お美しいな。」

「いえ。」

「そうですわ。こちら、王太子妃のシオリです。滞在中、お世話してもらうつもりです」

「アイリーン様。王太子妃のシオリと申します。滞在中お世話させていただきますから、何かありましたら、、」
「よろしくね、」

「フォート。久しぶりね」
と王太子に抱きついた。
「ああ。久しぶりだね。大きくなったね。アイリーンは、綺麗になったね。」

「ありがとう。フォートもかっこよくなったわ。でも、少し疲れている?」

「そんなことないよ。」

「いっぱい話したいことがあるの。今から、お茶しましょう。」

「そうだね。準備はしてあるから。シオリ。アイリーン様を案内してあげて。」

「国王様、王妃様、では、よろしくお願いします。」

茶会の会場に向かう時に、アイカの姿を見た。
アイリーンは、アイカをみて、微笑んだ。

「アイリーン様。お好きなスコーンなど、アイリーン様が好きなお菓子と紅茶を用意しました。」
シオリは、自信満々だった。

「ありがとう。」

紅茶を一口飲み、お菓子も一口だけ手をつけた。

そして、王太子と話をし始めた。
アイリーンは、シオリのことをよく思っていない。アイリーンが、心許せるのはアイカとフォートだけだった。
フォートとは、兄のように、話をできる。優しい。
アイカは、姉ようだけど、母のように厳しいところもあった。
みんな王女だから、怒ってくれなかったのに、アイカだけが、わたしを怒ってくれた。
そう。わたしのことを考えてくれた。

あんなにいい人はいない。
王太子は、なんでシオリを選んだのかしら?
アイカの何がダメだったのかしら?

シオリは、私に対しても、王太子妃を強調してきた。この人は、きちんと公務ができるのかしら?
着飾ることや媚びることに長けているわね。
「アイリーン様、アイカ殿が、挨拶をしたいと。」

「そう。後で、私の部屋にきてもらって。それでいいわ。」

正式な挨拶はいらないことに、シオリは喜んだ。私のが信頼されていると。

「アイカ様とは、どのような関係なの?」

「アイカは、フォートの婚約者であった時に、刺繍を教えてもらう約束しだことを思い出したから、今回きたのよ。それだけよ。」
アイリーンもわざとアイカの事をそっけなくした。

お茶会は、普通のことしか話はしなかった。
アイリーンが、シオリをおだてていた。
確実に遊んでいた。そう。
アイリーンが、おだてると言うことは、大したことないと思っている証拠。
それを気がつかない王太子妃。
私は認められたと喜んでいる。
国王も王妃も気がつかない。
安泰だと言う顔をしている。
この先大丈夫か?とため息をつきたくなる。王太子だけがわかっていた。


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