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報告

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アイリーンが滞在する日が近くなった。

カインは、王宮に泊まることは、本当は反対だった。

王太子が、アイカの事を愛しい瞳で見ているのを知っていたから。

でもアイカは、アイリーン様のためにと頑張っていた。


とうとうと王宮に行く日になった。
朝からカインはアイカからお茶に誘われた。

「今日から1週間ほど、家を空けますがよろしくお願いします。私は、大丈夫ですから、安心して、リーナ様の元へ行ってください。」


「リーナ?」

「リーナ様が戻ってきた今、カイン様は、リーナ様のもとに戻るべきなのです。
リーナ様は、カイン様を愛しく思っておますわ。
私のことは大丈夫です。

王太子殿下に捨てられ、悪い噂があったのに、私なんかと結婚してくださってありがとうございました。

幸せでしたわ。」

「リーナとは何もない。」

「祭りの日、カイン様とリーナ様の姿を見ました。
私には見せたことない笑顔で、微笑んでいました。
街のみんなも、わがままな私よりお優しいリーナ様のがあっている。
私が邪魔だと言っていました。
街の人は、私のことをよく思っていません。
そんな私といるべきではないのです。」

「アイカは、そんな人でない、ただの噂だろ?」

「でも噂は、真実なのです。」

「私は王太子殿下が好きで、長い
間婚約者として居座りました。
今度は、道を間違えず、カイン様の横から早く離れないといけないのです。
もう間違いは、繰り返したくないのです。」

「アイカ。聞いてくれ、、、」

「もう、王太子殿下に、修道院に行く手配をしてもらっています。王女の件が終わり落ち着いたら、修道院に行こうと思います。」

「ダメだ。アイカは、俺の妻だろ。
私は、アイカのこと、好きだ。」

「いえ。。それは同情からくるものです。貴方はリーナ様が好きなのです。あの笑顔は、リーナ様を愛している笑顔でしたもの。
大丈夫です。私は。慣れていますもの。人から愛されないことは。
話はそれだけです。では、私は、王宮へ向かいます。」

「待ってくれ。」

「すみません。時間が、、、」

「そうだな。帰ってきてから必ず話し合おう。突然話をされて、びっくりしている。」

「すみません。そうですわね。帰ってから、お話ししましょう」

アイカを見送った。


カインは中庭で、考えていた。
どこから変わってきたのだ?

俺は、リーナのことは、もう何も思っていない。いまは、アイカだけが好き。
アイカがいないなんて考えられない。
誤解を解かないといけない。

違和感のある笑顔の理由は、別れるつもりだったのか、、、
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