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大丈夫

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「王太子殿下は、陰ながらアイカも見守っていたよ。愛しそうな瞳で、いつも見ていた。

修道院の件、反対したんだと思う。
修道院に行くくらいなら、殿下の横にいてほしいと。」

「、、、、」

「アイカ。王太子の所に戻りたい?」

「え?」

「シオリ様が、病気ということにする話も出ているから、もう一度、アイカが王太子妃になると言う話も出ているんだ。だから、王宮の誰かが、私とリーナの噂を流したと思う。」

「それはないわ。
わたしは捨てられたのよ。」



「アイカ。今好きなのは誰?教えて。」

「私は、、カイン様をお慕いしています。
私、可愛くないし、甘え方も知らない。何より愛されたことがないの。だから、リーナ様といる方がカイン様が幸せになると思う。」

「アイカ。全部話をして、、」

アイカは話し始めた。
私は、幼いころに、殿下と婚約することになり、王妃教育が始まったの。厳しかったわ。でも、それは、仕方なかったと思う。王妃になるなら、、、

公爵家では、私は殿下の婚約者としてしか価値がなかったの。両親に優しくしてもらった事はないし、両親と仲良く会話をしたこともない、血のつながりがある他人なの。

シオリ様が現れるまでは、殿下とは仲がよかったの。
だから、愛してくれてると思った。でも、愛してると思ったのは、私だけだった。家族愛だったの。

家族愛でもよかったのよ。私は親にも愛されなかったから、でも、殿下は、私は、守る必要がないと。

シオリ様は、守ってあげたいから、公務にも出さずに、いるのよ。

わたしは、守ってほしいとは思わなかった。王妃は、殿下を守らないといけないと幼い頃から教えられたから、守らないといけないと思っていたけど、殿下は違ったのよ。

わたしは、王妃教育が染み付いてるの。
だから、可愛くないのよ。

リーナ様も、守ってあげたくなる方よ。
だから、カイン様は、リーナ様のところに行き、守ってあげないと。」

「アイカは、誰が守るの?」

「わたしは、大丈夫。
今は少し、気持ちがついていけなかったけど、修道院に行ったら、大丈夫。

だから、王都とは、関係ない、北の修道院に行こうと思うの。
北の修道院なら、わたしを知ってる人はいない。そこで、シスターになろうかと思うの。」
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