【完結】13王太子に捨てられた公爵令嬢は、侯爵令息に拾われたけど

結婚

街や貴族の間で、私は、

王太子に捨てられた公爵令嬢。
伯爵令嬢に負けた。欠陥品なのよ。

あの公爵令嬢は、わがままらしいわ。
ドレスも着飾り、自分の趣味に合わないと暴言を言うらしい。
癇癪持ちみたいよ。

公務もやってるみたいだけど、あまり役に立たないらしいわ。
補佐が全てやっていて、公爵令嬢が、やってるふりをしてる

王太子もよかったのよ。
伯爵令嬢に代わって、、、

シオリ様は、優しくて、お綺麗で、優秀らしいわ。
公爵令嬢とは大違いらしいわ。
と噂をされた。

なぜそのような噂が立ったのか？
確かにわたしは、公務で
人前に出る時は、着飾ってる。
仕事も、わたしが全てはしていない。
癇癪持ちではないけど、意見はきちんと言う。


私は、みんなに必要なかったんだと思う。
だから、シオリ様の方が皆さん良いと思われているのよね。

私は私なりに頑張って、殿下のためにできることはしてきたつもりですが、シオリ様の方が優秀なのね。

お慕いしていましたが、私をいらないというのですから仕方ありません。

自分の部屋で、夜布団をかぶって泣くしかなかった。
父も母もなぐさめてくれるわけではなかった。


長年殿下の婚約者だったから、婚約適齢期が過ぎていて、結婚する相手がいなかった。噂もたてられて、誰も私をもらってくれない。

この先の不安を感じていた。
これからどうするべきなのか？

そんな時、サンドリア侯爵から、婚約の打診があったという。
父は、

「殿下に捨てられた者を引き受けてくれるのですね。嬉しいことです。」と喜んで返事をしていた。

私に断る権利もなかった。
わたしを早くこの家から追い出したいようです。それを強く感じました。



サンドリア侯爵令息であるカイン様と顔合わせをしました。

「アイカ嬢。君と笑って過ごせるといいと思う」
第一印象は良かったのです。
人並みに幸せになれるのかしら？と少し期待をしました。


カイン様は、優しくて、優秀で、素敵な人だった。

私は、王太子に捨てられた傷も少しずつ癒やされていた。
半年の婚約期間を終え、正式に結婚することになりました。

夫婦仲は、良くなり、今まで味わったことがない幸せを感じていました。

「アイカ。君といると楽しいよ。」

「アイカ。君といると癒やされるよ」

このまま2人仲良く暮らせる。私も愛される人生を送れると思っていました。

カイン様と結婚できて、本当によかったと日々感謝しておりました。