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里帰り

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王太子より、少しゆっくりしてきなさい。私は先に帰るから。

公爵と今後の話もして、帰ってきたらいいから、焦らなくていい。
久しぶりの公爵だろ。親子水入らずで話せばいい。

文官の仕事は引き継いでおくよ。
帰ってきたら、私の執務室の隣に側近の部屋を作っておくから、2人で使ってくれ。
と言ってもらえた。


なので、
公爵邸に、3人で訪れた。早速、
孫のライジンを取り合いしてる両親。

それを見て笑ってる弟、アラン。
「兄上、、カンナさんと一緒で本当によかった。」

「アラン。すまない。お前に迷惑をかけて、、、急に継ぐ話なって、、、」

「兄上が私に相談してくれたらよかったのに、、、、
カンナさんと兄上は、いつも仲良くて、幸せそうで、僕は憧れてたんだ。
それがあの女が来て、公爵がめちゃくちゃになった。
使用人もみんな泣いてた。
みんな、カンナさんが、嫁いでくれて喜んでる。」

「そー言ってもらえて良かった。」

その日は3人は、公爵邸に泊まった。
ライジンは、お義父様とお義母様が、一緒に寝たいと言ったので、お任せすることにした。

気を遣って下さったよう。2人きりで過ごすのは久しぶりだった。

「ここで眠れる日が来るなんてね。」

「ああ。」

「カンナ。俺はどこで寝ても、カンナがいなければ幸せじゃないんだ。
初めてカンナと夜を共にした時も幸せだった。でも、あの診療所のベットで眠った時、あの時ほど嬉しかった事はない。二度と叶わないと思っていたのに、俺の腕の中にカンナが居ること。あの時は、本当に幸せを感じた。」

「そうね。私もあの狭い診療所のベット。
幸せだった。一人で育てようと思ったのに、貴方が現れて、、、平民になるって、、、あれは嬉しかったな。
私も貴方がいないダメなの。。」

「俺たちは、離れられないな。お互いが求めてるからな。」

「そんな人と出逢えたのは、すごい事ね。」

「ああ。神様に感謝だな。」

カンナを抱きしめた。

「幸せだ。。」

そっとキスをした。

「カンナ。ダメ?」

「ん?」

「抱きたい。」

カンナは言葉で返さず、強く抱きしめた。

「ありがとう。マロン。」

「声だけはおさえてね。みんな聞こえちゃうからっ。」

「んっ。マロン、愛している。」

本当に可愛い。こんな可愛い姿を絶対他の男に見せたくない。あの時、本当にカンナを見つけることができて良かった。
医師に出会うことができなかったら、どうなってのだろう?恐ろしくなった。
「マロン?」
マロンが、少しおかしい。
「どうしたの?」

「いやっ。」

「ねえって。」
何にこれ?可愛すぎないか?
「この家で、カンナを抱くの初めてだからさ。」

「そうだね。本当なら、この家でずっと暮らしていただろうね。でも変わらない。3人は笑って過ごせてるもの。」

「そうだな。」

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