【完結】10引き裂かれた公爵令息への愛は永遠に、、、

マロン

マロンが、ムールナイト公爵邸に来ると、必ずアリーナが、会いに来てた。

実は、マロンは、アリーナの事は苦手だった。表情をみたら、わかった。

谷間の見えるドレス。それに、ベタベタ触ってくる。
無駄に胸を押し付けてくるし、香水臭い。化粧も濃い。
女の私から見ても嫌なだもの。
でも、私の妹として接してくれていた。

マロンもムールナイト公爵家での、カンナへの対応に疑問を思っていた。
カンナより妹のが、可愛がられているように感じていた。
姉の婚約者が来てるのに、妹が、邪魔しに来ることを親は何も思っていない。
はしたないドレスも注意しない。
それに疑問は思っていた。

マロンは、カンナを甘やかそうと思った。
カンナが甘える場所がないから、俺が甘やかせばいいと考えて居たけど、
カンナはなかなか甘えてくれなかった。でも、俺の家では、自分の家で見せない笑顔を見せてくれたし、使用人たちとも仲が良かった。
成長するに連れて、俺にしか見せない顔もあった。
いつも甘えてるより、たまに見せるのが、可愛くて、早く自分のものしたいって思うようになった。
これが子供の好きから大人の好きに変わることなんだな。とマロンは思っていた。

カンナは、
家より、マロンの家のが落ち着く。
使用人のみんなも優しくて、笑顔で話をしてくれる。
いろんなことを教えてくれる。
マロンもいつも甘やかしてくれる人。マロンのそばにいる幸せな気持ちになるの。
でも、恥ずかしいし、公爵夫人として、しっかりしないといけないから、たまに甘えることにしている。

私は自分の家に帰るのが億劫だった。でも、マロンが居てくれるから、あの家に帰っても大丈夫だった。

マロンのため出来ることを頑張りたいと思って、日々努力をした。



「カンナ。もう少ししたら、結婚式だね。カンナの花嫁衣装を楽しみにしている。早く見たいな。」

「私も早く結婚したいわ。ずっと一緒に過ごしたいもの。マロンと一緒に暮らせたら、幸せだろな。」

「ああ。可愛い奥さんが、いつも俺の隣にいる。あの家に帰さないでいいもんな。儀式があるよね。そろそろいいかな？試したいというより、早くカンナを俺のものしたい。」

「うん。私も。マロンと、、」と赤くなりながら、返事をした。

結婚前の儀式、、夜を共に過ごす。。
この国では、結婚式の前に一緒に過ごして、相性を確かめる。もしダメだった場合、止めることも出来るから、お試しみたいなもの。もちろんしなくてもいいし、本人たちの自由なのだ。