上 下
80 / 80

社長辞任

しおりを挟む
霧矢くんは、みんなを集めた。
「今日は報告があります。私は、取締役社長を退任します。そして、副社長も退任します。妻の瑞希も退社します。
新しい社長に、ブライダル部門の部長だった向井が就任します。向井なら信用できるので、、」

「どうゆうことですか?」

「長嶋会長の会社でいろいろ学ぶことになったんだ。この会社と掛け持ちすることはできない。でも、この会社を手放すことは嫌だった。でも、向井さんなら託すことができるとおもった。」

「副社長もですか?」

「ああ。副社長も一緒に。」

「副社長が代わりにしてもいいのでは?」

「この会社は、思い出はあるし、霧矢社長の思いの詰まった会社だから、守りたい気持ちもある。でも、私は霧矢社長に一生ついて行くと決めましたから。」

「瑞希ちゃんも?」
「はい。霧矢社長は、今から大変ですから、わたしも支えたいんです。」

「みんなわがままいってすまない。」

みんなが、一応納得してくれた。
3人で、退社した。
会社の前で、写真を撮った。

「大和さん。これからもよろしくお願いします。」

「こちらこそよろしくお願いします。」







「瑞希ごめん。何も相談せずに決めてしまって、、、」

「いいの。私は嬉しいの。霧矢くんが、決めたことに反対はないし、これからも変わらずに支えるだけよ。」

「ごめんな。ホープアローに残してあげることもできたんだ。でも、長嶋会長の下で働くと時間がなくなる。瑞希と会えなくなるのは嫌なんだ。そばにいてほしい。」

「私は、霧矢くんのそばにいることが一番いいの。いろいろ迷ったりもしたけど、私は霧矢くんのそばにいて、支えるの。」

「ありがとう。」
抱きしめられた。

「瑞希。愛している。一生俺についてきてくれ。」

「はい。ついていきます。私も霧矢くんを愛しています。」

「俺の瑞希。味わいたい。」
「うん。」

今日は、いつもより優しい。触り方が、優しくて逆に怖かった。
もしかして、、、

「霧矢くん。不安?」

「うん。これから長嶋会長のところで学ぶけど、会長は、俺がダメなら、すぐに切ると思う。それを考えると瑞希を幸せにできるか?心配なんだ。」

「私は、別に切り捨てられてもいいと思うよ。私、社長だから、霧矢くんを好きなわけじゃないよ。
霧矢くんが好きなんだよ。
貧乏でも大丈夫。 
ねえ。今は私のことはあまり考えないでほしい。
自分のこと優先にしてほしい。
我慢できなければ、私はちゃんと言うし、今は仕事に専念してほしい。
離れたいんじゃないよ。
霧矢くんは私のこと考えすぎだもの。
だから、今度は、私が霧矢くんを支えるから。心配しないで。」

「俺から瑞希をとると、、」
「とらない。私はずっとそばにいる。心配?何が心配?」

「瑞希が離れていかないか。心配。瑞希がモテるし、いや、、それは言い訳だ。俺、瑞希と付き合えるようになってから、依存してる。怖いんだ。」

「瑞希依存症だね。霧矢くん。私、、、霧矢くんとの子供が欲しいの。貴方の遺伝子を残したい。だめ?」

「3年待ってくれないか?3年で仕事を覚えるから、その時に俺の子を産んで欲しい。」

「嫌。2年。2年で。」

「わかった。」

「私もサポートするからね、安心してね。」









しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

花の嵐

BL / 完結 24h.ポイント:49pt お気に入り:122

天才彼氏はW難病彼女を逃がさない~特別編付き~

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:17

ガン飛ばされたので睨み返したら、相手は公爵様でした。これはまずい。

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:1,512pt お気に入り:1,368

わるいむし

BL / 連載中 24h.ポイント:14pt お気に入り:43

失われた右腕と希望の先に

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:122

うちの会社の御曹司が、私の許婚だったみたいです

恋愛 / 完結 24h.ポイント:71pt お気に入り:1,964

異世界で娼館と商館経営⁉ ~チートを駆使したオッサンの剛腕繁盛記~

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:35pt お気に入り:177

ひとまず一回ヤりましょう、公爵様

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:525pt お気に入り:481

こっち向いてください

BL / 完結 24h.ポイント:28pt お気に入り:98

処理中です...