15幼き頃からそばにいたお兄ちゃんは、溺愛社長でした。

お返し

江嶋商事の江嶋社長の娘、沙織さん
まずお返しをしないとな。


社長室に案内された。
社長は、平気な顔をしていた。

「よく来てくれましたね。伊藤社長。」

「、、、」

「今回あなたの娘のやったことですが、、、」

「小娘の頬を叩いたことですか。」

「、、、」

「沙織の言う通りですよね。スタイルは、沙織のがいい。あの娘のスタイルより、私の娘のがいい。」

「それはあなたたちの主観です。」

「誰がみても、化粧映えしてるし、ドレス似合ってるでしょう。男なら誰もが欲しくなる。縁談の話もたくさんきてます。」


「ならその中の男と結婚したらいい。」

「あなたがいいと沙織がいう。離婚したら慰謝料を払うから、沙織と一緒に、、、」


「それが、あなたの考えですか。変わりませんね。」


「はい、変わりません。」


「では徹底的にいきますね」

「私は離婚するつもりはない。やっと手に入れたのに、、、」

「あの娘から寄ってきたのではないか？」

「はあ？何を言ってるのか知らないが、私の長年の片思いだ。あんたの娘より瑞希とは先に出会ってる。私の先とか言っていたが、、、」

「新人だろ？」

「新人ですが、会社で、出会ったわけではありませんよ。」

「貴方達にわざわざ出会ったことのことを言う必要はありません。
そして、スタイルがいいかもしれません、貴方の娘は、
胸もドレスからこぼれそうになるくらいのものをお持ちだ。スカートも短くても見せれる足なんでしょう。」

「そうでしょ。いい体をしてますよ。」



「平気で人前に見せびらかせる神経ですもの。誰でもいいんですよ。」

「あの子娘なんて、、、胸はないし、足を出せない、、、」

「良かった。貴方の目には、そう映ったのですね。あのドレスを選んで正解だ。変な虫がつく可能性が少しでも低い方がいい。」

「え？」

「あのドレスは私が選んだのですよ。
私の瑞希を他人に眺められたら困る。
肌なんて見せるわけない。」

「伊藤は、妻を愛しているんですよ。普段から肌を見せる服は禁止しますから、、、」

「え？」

「私は誰よりも妻を愛していますよ。
その妻を傷付けたのですからね。
しかも平気で、私の前で侮辱しました。」


「申し訳ございません。」

「慰謝料は払ってもらいます。
契約は、こちらが有利になるようにさせていただきますね。」

「、、、、」


そこへ沙織が入ってきた。

「パパ。、どうなったの？」
今日は、スーツ姿ですが、、相変わらずスカートは短く、胸の間服をきていた。


「沙織、謝りなさい。」

「なんで？」

「お前は、伊藤社長の大事な奥さんを、侮辱し傷付けた、今傷害罪で訴えると、、、」


「手足の怪我は私のせいではないわ。あの女よ。」

「確かにな。あの女とはどのような知り合いなんだ？」

「知り合いではないわ。なぜか、私のそばにいて、、私があの子の頬を叩いたら、出てきて、押し倒したの。」

「そうですか。」

「霧矢。私の方がいいはずよ。利益にもつながるし、」

「沙織さん。貴方のことを野放しにしていたのは、どーでもいいから、でも瑞希に手を出した。許されることはない。」

「なんで、あんな娘、、、スタイルは私のがいい」

「私は、その胸も足も、人前に出す意味が分かりませんよ。」

「？」

「愛しい人の肌を赤の他人見せる行為は許しません。」

「え？」

「私だけが知っていたらいいのですよ。それに、別に利益なんていりませんよ。瑞希といたら、利益を上げることもできるし、何より楽しい。だから貴方とは違う。」


沙織は、崩れていた、、、

「そんな、、、」

「では、社長。よろしいですね。」
「わかりました。」
「パパ、、」

「傷害罪で訴えませんよ。安心してくださいね。」


と社長と副社長は去った。。





関係なかったんだな。瑞希はさすがだな。。

「では、自宅に戻りましょう。」

「え？」

「今、会いたいでしょう。顔に出ていますよ。瑞希さんのことになると表情がゆたかになる。良かったですね。」

「そんなに？」

「他のものにはわかりませんでしょう。長年貴方の下で働いてきた私ですから、、、」

「大和さん、、、俺は、貴方に助けてもらってる。本当に感謝しています。俺なんかの若者の下で働くなんてあの時によく言ってくれましたよね。」

「いや。わたしなんて、プー太郎でしたし、、、」


「あの時は、でしょうが、」

「あの時に拾ってくれたから」

「私は何もしていないよ。私は貴方を雇っただけですから。
ちなみに貴方を見つけたのは、瑞希なんですよ。
あのときは、中学生の瑞希と買い物に行った帰りに貴方と出会ったのです。
瑞希が、あの人は、霧矢にとって大事な人になるわ。って言われて、貴方にアプローチしたんだよ。」

「そうですか。」

「私は瑞希中心だから、、、」

「私は、瑞希さんの次に幸せですよ。」

「そー言ってもらえて嬉しいよ。」

「着きましたよ。では、また明日迎えにきます。」


「ありがとう。」

「では失礼します。」

「気をつけて、、」

副社長は、帰っていった。
一生二人を裏切らず、仕えようと思う副社長でした。