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結婚式2

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お義母様に贈ってもらったドレスは、ギリギリまで披露する事を控えることした。

 わたしの結婚の話を聞くと、多分、邪魔をしにくるはずだったから。
自分は偽物デュークと仲良くしていても、結婚式の話は進まないはずだから、邪魔しにくると思った。
絶対やってくるはずと確信できた。
そして、何かの形で、ドレスを奪おうとする。

 今度は、ドレスに何かしてくる可能性がある。ということ。


 いつ来るからわからないことに、ビクビクして結婚式を楽しめないのは嫌だから、こちらから誘うことにした。

心から祝ってくれることは少し期待していたし、リリーの幸せは願っていた。

だから、偽物のデュークと仲良くしている姿を見た時は、期待した。

でも、願い通りにはならなかった。
少し悲しいけど、もう、わたしは姉妹の縁を切ることにした。

わたしの役目は終わった。
あとは、お義母様に任せて、ドレスに着替えることにした。




「あなたの行動なんてお見通しよ。
次期公爵夫人のドレスを汚したリリーさん。
この償いはどうされるのかしら?」



「償いなんて必要ないわ。エアリーにドレスはいらないわ。」


「あなたはこの半年、愛する相手が見つかって、幸せになれると思ったのにね。」



「わたしは幸せよ。デュークは、公爵が嫌で、私と一緒にいたいから、偽物が今公爵にいるのよ。
わたしたちは愛し合ってるんだから。」

「残念ね。。リャイ。」




「リャイ?デュークでしょ、、、」

「リャイ。この者は好きにしていいわ。」

「本当ですか?わたしの好きなようにしてもかまいませんか?」

「構わないわ。」

「リャイ?デュークじゃないの?意味がわからないわ。初めて会った時のデュークよ。」


「俺をデューク様と勘違いしたままだったら、よかったな。まぁ。リリーが、エアリー様を祝えるとは思わなかったけどな。」
リャイと呼ばれた人は、今までの瞳と違った。わたしを愛してくれる瞳じゃない、、、


本物のデュークが、

「なあ。あの時の出会いが偶然だと思ってる?
俺はそんなに暇じゃない。

エアリーを虐めた妹を調べに行ったんだよ。
演劇、ディナー、全てわたしが手配したんだよ。」
くすくすと笑っていた。

「どうゆうこと?初めから仕組まれていたの?」

「エアリーを虐めていた家族と、エアリーを裏切った元婚約者を見たいと思ったからね。
だって、いつまでも、エアリーが、あんたたちのこと思われたら嫌じゃん。
嫌な思い出も綺麗さっぱり蹴りをつけて、全てを俺のものしたかったんだから。
俺は思ったより嫉妬深いんだ。
エアリーの心、全て俺に向いてほしいんだよ。わかる?」

「うそ、、、」
リリーは、あの日からのわたしの行動を監査されていた。デュークは、全てを知って、罠をかけたのか、、、
私は、引き際を知らなかったのね。。




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