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事実

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部屋に戻り、話をすることにした。

私、昔、夕陽が沈む海が、とても綺麗と聞いたから一度見たくて、お父様とお母様に頼み込んだの。

学年トップのお祝いを兼ねて、海に連れて行ってもらったの。

でもね。妹が、
「砂が気持ち悪い。臭い。ベタベタする」と言い出したの。

 来たばっかりなのに、母は、「帰るわよ。妹が、嫌がってるのよ。
あなたはお姉ちゃんなのよ。
妹が嫌がってるのに、優しく出来ないわけ?」
って言われたの。

「今日だけは、私のために、、今日だけ、、見たいの。」って言ったの。

 いつも妹のわがままを聞いてるのに、今日ぐらい私の願いを叶えてくれてもいいと思って、、、

「もういいー好きにしなさい。」って、、、
 お父様とお母様は、妹を連れて、馬車に乗った。その馬車は、出発した。
そう。私を置いて、、、
 私が、夕日を見終わったら、迎えにきてくれると思ったの。
 でも迎えにきてくれなかった。
 私は家に帰っていいかわからなかった。
 その時に、
「こんなところでどうしたの?」
 男の人が、声をかけてきたて、手を掴まれたの。

 その後すぐに、老夫婦に声をかけてもらったら、その男の人は黙ってどっかにいったから何もなかったんだけど、

 暗闇になるとあの時のあの人の眼を思い出すの。


 両親は、夜遅くに帰ってきたのに、心配もしてくれなかったの。

「もうわがまま言うな」って、、、、


 その後もいろいろあって、私はわがままなんだって思うことにしたの。
 ずっといい子を演じてきたの。

 婚約者ができて、その人と、将来を約束したの。
 この人なら私は幸せになれる。
 この家からもう出れると思ったら、
 妹が、全部奪っていったの。


 初めて自分のためのウェディングドレスを買ってもらえたの。
わたしの思いのが詰まったドレス、、
それも妹が泣いて、欲しいと言って奪ったの。

 私は、もう無理だった。限界だった。
結婚式の日にあの家をでて、貯めていたお金を使って死のうと思ったの。

 それを決めたら、私は、結婚式まで笑顔で過ごせた。

 怖いぐらい自分の中が空っぽになった。

 はじめから、こうしたら良かったんだって。

 あなたに出会って、あなたに抱かれた。

 初めてのことだったけど、
 死ぬつもりだったから、怖くなかった。

 空っぽな心にあなたの色が染まった。

 でも、私は、あなたにはふさわしくないの。あの家から逃げたのよ。



「逃げてくれたから、俺に出会ったんだろ?空っぽになったから俺を受け入れてくれたんだろ?
 エアリーは何も悪くないよ。俺を好きになって欲しい。」

「でも、私は何もできません。」

「何で何かをしようとするの?
 俺は両親とは違うよ。
 お前が俺の横に居るだけでいい。」


「私の体だけでも、、、」

「そやって考えなくていい。エアリーの体はもらうけどな。勝手に。。

俺に愛されてくれないか?
幸せを感じてほしい。
幸せを感じれるように努力するから。」

デューク、、、
わたしはそんな価値はないのに、、



























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