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食事

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「そんなこと、、、あなたが、、そんなふうに育てたおぼえわはないわ」
母は怒ってきた。


「私はデュークと出逢って、いい子にしなくてよかった。
デュークがいい子を許してくれなかったわ。私の好きなようにしたらいいって。

私を必要と言ってくれるし、本当に私を必要してくれた。
私は体だけでもいいと思ってたのよ。
それでも必要としてくれるから。
毎日本当に抱いてくれたの。
私が気絶するまで、、飽きないのかな?って思ったけど、
毎日、、好きとも言ってくれるの。私の心は満たされていくの。どんどん惹かれていったわ。」



「はしたない。そんなふうに育てた覚えはない!!」母は怒り出した。

「私は、はしたないと思わないわ。
私、、自分の好きなようにやっと生きることができたんだもの。
欲しいものを欲しいと言えるのよ。。我慢しなくていい。
ほしいって言ったら、ちゃんとくれるの。
私が今欲しいのは、デューク。それ以外は、いらないの。
デュークは、私に、俺のそばで生きて欲しい。俺のそばから離れるなって。って言ってくれたの。
嬉しかった。私を必要としてくれるんだもの。
だから、家族は、いらないの。私は、もう必要ないの。
愛されたいと思ったけど、いらない。
どうしてわざわざ来たの?
今更?あの海の時みたいにほっておけばいいだけなのに。」

「それは、、、」

「プレーリーと妹が離婚したから?どうでもいい。私はあの日死んだのよ。
あなた方の大切な妹だけがあなた方の家族ですよ。」


「そんなことない。俺たちは、お前を大事に、、、」

「大事に?そうかしら?
私は、あの家には嫌な思い出しかないわ。
知ってた?
食事も味がしなかったのよ。何を食べても美味しくなかったのよ。
そんなものだと思って食べてたから気がつかなかったわ。

デュークに出会って、この公爵で、使用人として働いた。」

「使用人ではないか、、」

「そうよ。デュークは反対した。
でも、私が望んだから、デューク専用の使用人として働いたの。
楽しかったわ。掃除や食事の準備をしただけなのに、みんなが褒めてくれるの。少し手伝ったら、
デュークは、私を必要と言ってくれるの。
この家は、私を必要としてくれた。
それから、わたしは、食事の味がしたのよ。
この公爵で食べるものは、本当に美味しかった。
食事が美味しいっていうことをはじめ知ったのよ。
デュークとケーキを食べに街へ行った時は、本当に美味しくて、びっくりしたのよ。
甘いものを食べると幸せになる気持ちを知ったの。
デュークと一緒にいると、私は人間でいる事ができるの。
だから、リリーが欲しかっても絶対にデュークはあげない。
あなた方が、お姉ちゃんだからあげなさいと言っても絶対にあげない。
デュークだけは、譲らない。」

強い瞳で伝えた。

「嬉しいよ。エアリー。俺もどんな事があっても、離れない。」
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