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妹優先、誕生日

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 私の誕生日に祝う事なく、妹の誕生日に、お祝いをする。
私の誕生日は、「お誕生日おめでとう」の言葉さえなかった。
私はそれが普通だと思っていた。いつもそうだったから。


でも、公爵邸に来てから、違った。

私の誕生日は、朝から、使用人のみんながお祝いの言葉をくれ、花束くれた。
みんなが私のために、お金を出し合い、私の大好きな花、ガーベラを花束にしてくれたり、クッキーを焼いてくれた。

伯爵邸では、使用人が、話さえしてくれなかった。
私の部屋の掃除はしてくれないし、挨拶をしても、くすくす笑うだけだったもの。

公爵の皆さんは、本当に優しくて、私を受け入れてくれたもの。

その後も、デュークと1日デートして、フルーツがたくさんある大きなケーキを一緒に食べた。
そして、デュークの瞳の色と私の瞳の色の宝石がついたネックレスをもらった。
こんな誕生日プレゼントをもらったのは初めてで、嬉しかった。
デュークは、私のことを考えてくれたから。

公爵に帰るとお義父様、お義母様からもお祝いしてもらい、ドレスをもらった。
そんな一日を過ごしたのは、初めてだった。
公爵の皆さんに愛されていると思えたもの。

伯爵邸では、私の誕生日も祝ってもらえないのに、それで愛されていると思えるのでしょうか?


私が、欲しいと言ったガラスペンのこと覚えていますか?
 私がガラスペンをどんなに欲しかったか?
 お母様は知っていたのに、普通のペンを渡された時、どんなにショックだったかわかりますか?

 そのあと、妹が飽きてほってあったものを使いなさいというお父様。
 なぜ?妹の使わなかったものを私が使わないといけないのが意味がわかりません。

「ガラスペンはガラスペンだろ?
 高い買い物だったんだから、お前が使えばいいだけだ。」と父が平然と言う。

「お姉様。そんなの気にせず使えば良かったのに。」リリーも。

 母だけは黙っていた。

そう。だからリリーはすぐに、私のものを奪い、いらなくなれば捨てるのよね。

元からガラスのペンの使用はめんどくさいのはわかっていたはずなのにね。

わたしから奪いたいから、誕生日の前日に泣き落としたんだよね。
ガラスペンをもう一本買えない時間にね。

わたしの反応見て、楽しかったでしょうね。

なぜそこで、リリーに使いなさいと言わないわけ?

 いつも、リリーは、親から欲しいものを嘘泣きをしながら、ねだる。
 でもいざ、手に入るともういらなくなる。
 その繰り返しだった。
 親なのに注意もしないで、リリーの言う通りにした。

「お前は、小さい頃から甘えてこない。」
父が言い出した。
 その言葉に私はびっくりした。

 甘えてこない?甘えさてくれなかったのはあなた方ですわ。

 何かあると
 お姉ちゃんだから我慢しなさいと言ったのは誰?小さい頃からずっと。

 欲しいもの、したいこと言っても、無理だったわ。

それを今更言わなかったなんて、よく言えるわね。


「、、、、、」

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