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両親side

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高校生になり、あの子に婚約者ができた。
それからあの子は少し明るくなった。
婚約者と過ごしている時間は幸せそうな笑顔で過ごしていた。

久しぶりにその姿をみて、嬉しかった。

ただ、私たちと過ごす時は、あまり変わらなかった。



結婚が決まったから、ウェディングドレスを親から子へ最後のプレゼントをする。
エアリーは、嬉しそうにウェディングドレスを選んでいた。

「可愛い。本当に、私のために買ってくれるの?」
遠慮しながら聞いてきた。

「そうよ。花嫁になるんだから、あなたの好きなドレスを着たらいいのよ。
あなたは、とても優秀で、どこに出しても恥ずかしくないわ。」


「お母様。。」

私にこんな笑顔をみせたのはいつぶりだったかしら。純粋に嬉しかった。

ガラスのペンを買ってあげるわと言った時から見てないのね。

よかったわ。幸せになるのよ。




結婚式まであと2ヶ月というところで、
あの子の婚約者と妹が関係を持って、子供を授かったと。


「なんて事したの?」

「だってお姉ちゃんのものは、私のものでしょ。いつもそうだったよ。
みんな私のこと可愛いと言って譲ってくれるもの。
お姉ちゃんのものは全て欲しいのよ。」

「え?」

「お母さんもお父さんも許したよね。
いつも。
お姉ちゃんなんだから我慢しなさいって。
今回は、私のお腹の中に、子供がいるんだもの。
譲ってくれるよ。
優しいお姉ちゃんだから。」

なんてことをしたの。


婚約者とあの子が話を終えた時に、私達は、部屋に入ると

絶望したあの子の顔を見た。
真っ直ぐに見れなかった。

「話はついたか?お前の結婚式の日に、妹の名前で行う。」夫は言った。


「え?」

「当たり前だろ?わざわざ招待状もおくってあるのに、めんどくさいだろ?妹の名前に変えたらいいだけだ。」

「私が全て用意したのよ?」

「妹のためだろ?それに。子供が流石ったんだ。無理はできない。」

「あのドレスは、私のよね?」

あの子は確認した。あの子は、ドレスを選んでいる時本当に幸せそうだった。妹にはドレスを買えばいい、、


「お姉ちゃんのドレスかわいいもん。私が着る。
お姉ちゃんは私の後で着たらいいわ。先に結婚するのは私だから。」

「お前は結婚しないんだから、先に妹に貸せばいい。」

私もびっくりした。
後であの子が着たらいい?なんてことをいうの?
あの子は見たことがないほど、絶望してた。
私はあの子に声をかけれなかった。

あのドレスは、なんとかしてあげないといけないわ。流石に今回は、、、。

リリーに、
いろんなドレスをを見せたけど、姉のドレスがいい。譲らなかった。
そして泣き出した。
仕方ない。、あの子には、違うドレスを買ってあげよう。


「エアリー。ごめんね。あなたにはまた、新しいドレス買ってあげるから、今回は、リリーに譲ってあげて欲しいの。」とエアリーに言ったら。

「ありがとうございます。」
と笑顔で返ってきた。





さすが、エアリーね。わかってくれたのね。
リリーが嫁げば、あの子を可愛がることができるわ。今までの分、愛情を注ぐわ。
そして、あの婚約者よりいい人を見つけて、この家を継げばいい。

そしたら、幸せになる。



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