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デューク
しおりを挟む「デューク様、私のがいいでしょ?」
「はあ?まだ言うのか、、」
「姉より胸もあるし、テクもあると思うわ。」
「下品だな。普通そんなこと言わない。お前を好きになるわけがない。」
「私のがいいに決まってるわ。スタイルもいいし、、可愛いし私のが可愛いでしょ。みんなが私を選ぶのよ!!」
自信満々だった。
「そうだな。世間的には、そーゆうんだろうな。俺は、エアリーと会う前に、遊んでいた。
女は、一回寝たら、終わり、二度と会うことはない。そんな女たちと一緒だな。
いや、それ以下だな。俺には魅力を感じない。マナーもできないしな。寝ることもないな。」
デュークは、遊んでたことも普通に暴露してた。私が妬かないとおもってるのかしら?
「私のがいいに決まってるわ。胸も大きいし、好きなことをしてあげれる」
リリーは、胸の谷間を見せるようにして、スリットから生足をのぞかす。
「エアリーと初めて会った時もそんな感じだったけど、全然違うな。エアリーのが魅力的だった。」
汚いものを見る目だった。
「そんなことないわ。」
デュークの腕を取ろうとしたけど、デュークは避けた。
「触るな。媚薬を飲ませてもお前には反応しなかっただろ?わかんないのか?」
「あれは、、、、古かったのよ。普通なら、馬車の中で襲ってくるはずなのに、、」
エアリーは、引いていた。媚薬を飲ませたことを堂々と告げるなんて、、、
公爵令息になんてことを。
「あの媚薬は強烈だったよ。媚薬は今まで色々と飲まされたことはあるけど、あんなにキツいのは、初めだった。
だからプレーリーに飲ませたら、慣れていないから意識を手放したんだろな。
姉妹なのにな。全く欲情しないとはな。
人のものしか興味がないからだろうか?いや。エアリーが、素敵だからかな。俺はエアリーしか考えられないからな。」
「私は綺麗よ、」
「そう思ってるのは、お前と両親だけだぞ。まぁ。お前がどう思おうが、欲情しないんだから、俺には、魅力的でもないと言うことだな。」
「そろそろ私も話をしてもいいよね?平行線よ。」
「母上、今日は話さないと言ってませんでしたか?」
「私も話をしたいわ。同じ母親としてね。」
「わかりました。どーぞ」
「エアリーを初めて会った時、私の好きな紅茶を出したら、私なんかのために申し訳ないって言ったのよ。
紅茶を飲む所作も綺麗だし、品種までわかる知的なお嬢さんだったのに、自信がなかった。
使用人をやると言ったから、お嬢様だから根を上げると思ったの。
そしたら、どんどん吸収していき、毎日が楽しそうだったわ。
デュークが苦手な書類を書くのも、エアリーが進んでやってくれた。
次第に使用人と打ち解けてくれたわ。
でも、私と夫にはまだ距離があった。
デュークには心を許していたけどね。
原因がわかって良かったわ。
エアリーは、親に愛された事がなかったから、私たちに打ち解け方がわからなかったのね。」
「申し訳ありません。私は、、、」
「いいのよ。原因がわかったから。これからは、遠慮せずに、するわ。」
「私たちの元へ返してください。」
「無理よ。そんな話を聞いて、地獄に誰が返さないといけないの?わからないの?」
「地獄って、、、」
「そうでしょ、、食事の味がしないなんて、誰も気にしなかったんでしょう。エアリーをそちらに返したら、死んでしまうわ。そんなことするわけないわ。デュークは、どうする?」
「たとえ平民になっても、エアリーを離すつもりはないよ。おれも、もうエアリーがいないと無理だ。」
「エアリーはどうしたい。自分だけのことを考えなさい。」
「私は、デュークと離れたくない。そして、この国にいたい。公爵家の皆さんと一緒に暮らしたい。」
「いいのね。もう二度と両親には会えなくても」
「私は死ぬつもりだったから、元々会うつもりなんてなかったわ。勝手に来たのでしょう。。」
「「エアリー」」
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