【完結】17あなたがいらないなら、私はいなくなります。

華蓮

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王宮ではみんなが、安心したように、眠りについていた。
王は特に、疲れたようで、酒だけを飲み、寝室にこもったらしい。

次の日、王宮は、みんなが明るかった。

アルフィール様の執務室に行って、一緒に執務をすることにした。
「今日はゆっくりしたらいい。」

「迷惑かけたので、一緒に職務をします。」

「いいよ。疲れただろ?ゆっくりしたらいい。」

譲ってくれなかったので、
「いやです。アルフィール様のおそばを離れないと決めましたもの。」
耳元で話した。効果あったようで、
「なら、一緒に行こうか。」
と言ってくれた。


執務室に行くと、
仕事は溜まっていない
だけど、全体的に乱雑。
時間がない感じだった。



カオリーナ1人がいることで、太陽が差したようと使用人たちは声を揃えていう。

そう。カオリーナがいなくなってから、アルフィール様は、氷のような冷たい目つきになっていた。
アルフィール様が持っている仕事はきちんとしていたそうだけど、ピリピリしていて、誰とも話をしなかったそう。

「アルフィール様。さてお仕事しましょう。私も手伝いますわ。」

アルフィール様は終始ご機嫌で、みんなが、ほっとした。

そして、みんながカオリーナ様に
「もうそばを離れないで下さいね。私たちが阻止しますから。」
声を揃えて、話された、、、


「アルフィール様?あの、、なぜ私には怒らないの?一度も怒ったことがないよ。」

「怒ってるよ。一番怒ってる。」

「??」

「声をあげて怒ってどうするの?」

「??」
「気がつかない?前と違うでしょ。」

「よくわからないよ。」

「わからないならいいんじゃない?」

気になるな。。。

「ご飯食べよ。」


前と違うとこ?

わからない。。アルフィール様が怒るところないもん、、、

その日の夜、、、
やっぱり気になって、、、
「アルフィール様は怒ってるんだよね?」

「怒っているよ。今もね。」

「え?わかんないよ。」

「仕方ないね。婚約してた時と違うことがあるでしょ?」

「それは結婚したからでしょ?」

「ん?普通結婚しても一緒の部屋じゃないよ?」

「え?そうなの?別に嫌じゃないよ。」

「それに、ベットも狭いでしょ、、」

「アルフィール様。私にきちんと怒ってください。罰を与えてください。」

「罰は与えてるよ。一生俺から離れてはいけないからね。他の誰かに心許したら、俺を殺さないとダメだしね。」


「アルっ。」
キスした。
「リーナ。待って。明日公務があるよね?」
「いいの。私がするから。眠りたかったら眠っていいよ。」

「恥ずかしいでしょ?」
「恥ずかしくてもいい。そうじゃないと罰にならないもの。。私、、アルフィール様に酷いことをしたんだよ。」

「義務的にするの?罰ってことは、、、」

「違う。それは絶対違う。義務なんかじゃない。癒したいの。アルフィール様は、積極的な私は嫌い?」

「気にしなくていいよ。」

「でも、、、」

「怒ってるよ。でも嫌いにはなれない。好きだから、惚れた方が弱いでしょ。」
ため息ついた。、

「癒すから、、、」

「いつも通りでいい。カオリーナが好きなようにしてほしい。」

「アルも。遠慮しないでね。」

「え?」

「私は、もう逃げない。あなたの言葉だけを信じる。あなたが、私を好きという限り離れない。たとえ違う人を好きになっても私を好きという限り離れないよ。」


「もし、俺が浮気していても?」

「うん。離れないよ。それこそ私に対しての罰なんだと思う。それは受け入れるよ。内緒は辞めてね。他から知るよりあなたから聞いた方がいいから。きちんと弁えるからね。」

少し涙浮かべて伝えた。




2人は、仲良く執務をし、楽しい時間を過ごした。

ただ、子供はやはりできなかった。

アルは、気にしなくていい。

一緒にいてくれたらいいと言ってくれた。

幸せな時間を過ごした。
このままずっとあなたのそばにいられることを願った。










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