上 下
4 / 6

4☆

しおりを挟む

「リーナ。触っていい?」
「はい。」

ナイトドレスのリボンを解き、アルフィール様は、わたしの胸を触った。

「んっ。」

「前より柔らかくなっている。ふわふわしてる。」
アルフィール様は、気に入ってくれたようでよかった。
「気持ちいい。舐めていい?リーナは舐めて欲しくない?」

「アルフィール様に舐めてほしいです。」

「昔みたいに、アルって呼んで、、」
「アルっ。んっ。」
「リーナ。好き。」

音を立ててなめるアルフィール様。
恥ずかしいけど、その音が脳に響く。
よく考えたら、あの時ぶりだわ。
ドキドキする。

「俺久しぶりだから、緊張する。」

緊張するって、可愛い。初めて抱かれた日を思い出す。あの時はお互い緊張して、痛いかもって心配してたな。
でも全然違って、しあわせなきぶん


「優しくしたいのに、リーナがほしい。中に入りたい。」


アルは、昔から変わらず優しかった。大事にしてくれた。久しぶりだったけど、怖くなく、幸せだった。




これで終わり、、、なわけなく、、
「リーナ。俺しか知らない顔を見たい。」

「今もあなた様しか知らないのですが?」

「もっと。乱れて、まだ、周りを気にしてる。」

「そんなことは、、、」
風の音で、窓が軋んだ。

「ほらっ気になってるよ。今日は、誰もこの館にはいない。ここは、別館だよ。窓から見てごらん?」

ガウンを着せて、窓に近づいた。

「こっちは暗いだろ。俺たち二人だけだよ。」

「はい。」

「もっと見せてくれる?」

「恥ずかしいです。」

グラスにシャンパンを持ってきてくれた。
「少し飲んで、、」
その景色を見ながら、二人はお酒を飲んだ。
覚悟を決めて、、、


「アルフィール様が、、引き出してください。」

「いいんだね。」
「はい。」
「じゃあ出窓に座って、ガウンを着たままだから、外から見えないよ。それにのぞくものもいない。外は誰もいないよ。」

「はい。」

「前をはだけさせて、ガウンは、自分で持ってて、」

「んっ。」

「恥ずかしいっ。」

「綺麗」

「足を上げて、、広げて。」

「恥ずかしい。」

「真っ赤になってるね。白い肌が染まってる。かわいい。」

「みたい。」

勇気を出して足を広げた。
「やばい。めっちゃやらしい。俺だけ?」

「もちろんです。恥ずかしいの。ダメなの。恥ずかしすぎて、、、」

「いいよ。凄くいい。可愛い。めっちゃ可愛い。ありがとう。もういいよ。頑張ってくれたね。いじわるしてごめん。
ベット行こう。」

「うん。」

抱き合いながら、


「もう無理なんだ。カオリーナがいない人生は、真っ暗なんだ。
今度、いなくなる時は、俺を殺してくれないか?
あんな思いもうしたくない。辛いんだ。
カオリーナの全てが欲しい。もう離れたくない。
足枷をつけたい。部屋に閉じ込めたい。と思ってる。俺は、カオリーナを好き過ぎて怖い。ずっと好きなんだ。」

「足枷は嫌だし、部屋に閉じこもっているのも嫌。だけど、もう逃げない。私も好きだもの。好きだから、あなたが、幸せになってほしいから、逃げたの。でもあなたの気持ちがわかったから、もう逃げない。約束する。」

「ありがとう。」

「さっきは恥ずかしかった?」

「うん。恥ずかしかった。」

「綺麗だったよ。もっと恥ずかしいことしたい。させたい。味わいたい。今日は、付き合ってもらうよ。我慢したんだから治るわけないよ。わかる?」


「、、、」

「わかんないよね?リーナが居なくて、眠れなくて、
最後に抱いた日、あの時、とてもやらしかった。あの日を思い出して、何度も自分でするしかなかった。リーナが温もりなくて、虚しくなったけど、、
抱きたくてたまらない。」

「ごめんなさい。」
アルフィールの心を引き裂いたのは、私。自分勝手だった。
話もあいもせずに、勝手に結論を出した。私が弱いから。


「アルフィール様。私変わりたい。もう今後勝手に考えない。あなたに相談する。あなたを信じる。あなたの言葉を信じる。あなたに別れたいと言われたら、さよならする。あなたの言葉だけを、、、」


抱きしめられた。
「別れることはない。ずっと一緒にいてくれ。毎日、抱かせて欲しい。火曜日だけは足らなかった。」

「恥ずかしいけど、あなたがしたいようにして、、何されても、愛してくれるなら嬉しいから。我慢させてごめんなさい。」

「愛してる。」

「え?」

「一生お前しか愛さない。だから、ずっと一緒にいて。」

「はい。」涙ぐんだ。
その涙を舐めてくれた。
そのあと、本当に離してくれなかった。
「汗かいたから一度シャワー浴びたいっ」と言ってるのに、「いい。あとでいい」と言われ、、
なかなか浴びさせてくれなかった。

「浴びてから、もう一度しよっ。」
と言っても、「あとで、、」しか言ってくれなかった。

だんだん落ち着くかと思ったのに、行為どんどんエスカレートとしていった。

「まって、、、」
「無理。待てない。もっと俺を欲しがって、、、お願い」と言い出す始末。


毎週火曜日、あんなに優しく抱いてくれてたアルフィールはどこへ?野獣と言ってもいい。
でも、その瞳に私もぞくっくるの。だから、受け入れてしまう。

意識を手離した。やっと落ち着いてくれたらしく、目覚めると、
そこで、やっと湯浴みを浴びさせてくれた。

「大丈夫?」
「うん。少し意識を飛ばしたみたいね。今まで我慢してたの?」



「ごめん。まだ、婚約中だったから、俺の本性は出せなかった。出したら逃げてくと思った。
いざ結婚したら、俺のものとわかってもらいたかった。俺の想いを。いや?こんな俺、やっぱり嫌かな?」

「ううん。私も嫌じゃない。アルフィールに抱かれるの好き。ただ、毎日は体力的に無理だから、たまに抱き潰すぐらいして。普段は優しくしてほしい。」

「ああ。」

サヤが、シーツを変えてくれて、普通のナイトドレスを用意してくれてた。










しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

私の婚約者はちょろいのか、バカなのか、やさしいのか

恋愛 / 完結 24h.ポイント:227pt お気に入り:2,755

【完結】12龍の生贄

恋愛 / 完結 24h.ポイント:35pt お気に入り:229

そろそろ浮気夫に見切りをつけさせていただきます

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:78,030pt お気に入り:3,511

聖女なのに魔王に溺愛されています

恋愛 / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:75

アナニー大好きな俺が電車の中でとろとろにされる話

BL / 連載中 24h.ポイント:461pt お気に入り:3,320

貴方のお気に入りにはなりません

恋愛 / 完結 24h.ポイント:213pt お気に入り:5

【完結】アル中の俺、転生して断酒したのに毒杯を賜る

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:177pt お気に入り:41

【R18】抱いてくださらないのなら、今宵、私から襲うまでです

恋愛 / 完結 24h.ポイント:35pt お気に入り:658

聖女の魅了攻撃は無効です

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:2,074pt お気に入り:35

処理中です...