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医師から、薬の副作用から子供を産めないかもしれませんと告げられた。
「わかりました。」

それから、カオリーナは、普通に王子の前では過ごした。
王子がもう大丈夫と思うように、、、
前以上に明るくいたら、安心したようで、監視が無くなった。

もうそろそろね。。。



「王子、、街に行きたいの。久しぶりに楽しみたいの?いい?」

「俺と行くならいいよ。」

「忙しいのにいいのですか?」

「ああ。」

「嬉しい。」


「朝から仕事が入ったから、待っててくれ。」

「街で待ち合わせしましょう。恋人みたいで楽しみよ。」

「そうだな。護衛を。」

「うん。」

カオリーナは、隙を見て逃げた。

そう。もう王子の横にはいられない。
子供ができないなんて役に立たないわ。

手紙を残した。

「今までありがとう。
探さないでください。
あなたは、石女の私とは、つりあいません。足手まといになってごめんなさい。
愛しているからこそ貴方のそばにはいられません。
幸せになってください。カオリーナ」

カオリーナはなるべく遠くに行こうとしたけど、近くの平民街に行き、そこで暮らした。

誰にも分からないように、髪を切った。



数ヶ月後、
王子が平民街に現れた。
捕まってしまった。

「カオリーナ。やっとみつけた。」

「なんで、、、わかるの、、、私髪型も体型に違うのよ。化粧もしてないし、別人よ。」

「俺はお前が好きなんだよ。分からないわけない。」
好きな人にそんなこと言われると嬉しいに決まってる。でも、わたしは逃げたのよ。




「あなたは、後継を作らないと、、、私では、、、、」 
「カオリーナさえいたらいいんだ。王子を辞めた。」

「何を言ってるの?」

「今森で住んでるんだよ。きてごらん。」

本当に森の中に家があった。

「嘘、、」

「入って、、、」

「お邪魔します、」


飲み物とお菓子を出された。
「カオリーナが好きだったやつだよな。」

「ありがとう」

「話。しようか。」

「いつ辞めたの?」
「お前がいなくなってすぐ、」
「なんで?」


「お前が好きだから。俺には必要だから。」

「私なんて平凡よ。好きになられる意味がわからない。」

「お前がいい。お前しかいない」

「顔も可愛くないし、スタイルも良くない。優秀でもないし、いたって平凡。私の代わりなんて沢山いる。いやそれ以上にいい人がいる、、、」

「カオリーナ。俺は、お前が好きだ。なんと言おうとお前以外と結婚するつもりはない。」

「意味がわからない。」

「カオリーナの魅力を話すよ。俺は異常なのはわかってるけど、引くなよ。」

「え?」
「カオリーナの魅力を話していいんだろ?俺が好きなのわからないんだろ?」

「性格は、抜けてそうでしっかりしてる。いつも俺のことを気にかけてくれてた。執務も一生懸命してくれる。」

「普通なことですよ。」

「一生懸命してる横顔がかわいい。言い合わせないが、落ち着く。香りもな。嫌なところがないんだ。怒った顔も好きだし、」

「スタイルも平凡ですし、、もっといい人いますよ。」

「見た目も凄く好みのタイプだよ。
俺を好きだっていう瞳。その胸。普段は隠してるからわからないけど、脱がすと俺の手に馴染む大きさ。形もいい。
何より感度がいい。すぐにかたくなるし、そこを舐めると全身が赤くなりはじめる。声もかわいい。全身舐めたくなる。全身舐めると、もうとろとろになる。蜜もあふれ、舐めると、俺はゾクゾクする。
俺を受け入れてくれようとする。」

「まって、、、恥ずかしい。」

「ダメだよちゃんと聞いて。それで判断して、、、」

「俺を受け入れるときには、もうとろけてて、俺しか見ていない。
俺以外のことしか考えられない顔になる。
中に挿れようとすると俺をほしいと中に入てもらえる。
動かすと、声が大きくなる。
初めは俺の耳元だけで聞こえる声なのに、最後の方は、声を出しすぎて、枯れる。
朦朧してる時は、もうどこを触っても敏感。カオリーナもほしいと思ってくれて、体から緊張がなくなる。
カオリーナの香りも一番出る。その時が最高。」


「、、、」真っ赤になっている。

「そーゆうとこも好きだよ。眠る時、俺の胸の中におさまるのもいい。」

「もうわかりました。」

「本当に?じゃあもう逃げない?俺から離れない?」

「でも、、子供が出来ません。」

「出来ないとは言われてない。出来にくいかもしれないと言われただろ?
まぁ。、子供は、俺はいなくてもいい。跡取りじゃないし、俺はカオリーナがいてくれたらいい。」

「でも、、」

「王子は辞めたらいい。」

「辞めたって、、」

「ごめん。俺は辞めたつもりでいる。ただ、正式には辞めていない。飛び出してきただけ。
カオリーナを連れて帰るとは言ってある。」

「私が帰らないと言ったら?」

「俺は一生帰らない。カオリーナのいない生活は無理だから。俺はここで住む。」

良く見てみると痩せていた。
目の下にクマもできていた。

「眠れてないの?」

「寝れない。カオリーナがいないと寝れないんだよ。
カオリーナを抱く前も、睡眠は浅かった。眠れなかったんだ。
でも、カオリーナを抱いた日は、良く眠れたんだよ。」

「え?」

「食事もカオリーナがいないとただ栄養を摂るだけ。
カオリーナといるから美味しいんだよ。カオリーナは美味しそうに食べるんだよ。それが嬉しくて、、」

「いいの?私で。」

「カオリーナがいい。カオリーナしかいらない。」

「ごめんなさい。迷惑かけて、、、」

「戻ってくれる?」

「はい。」

「じゃあ。今すぐ帰ろうか。と言いたいけど、眠りたい。一緒に寝てくれないかな?限界。。」

「はい。」

ベットで2人眠った。
カオリーナは、ガッチリと抱かれた。

アルフィールの腕に安心できたのも事実。
カオリーナは、アルフィールを心から愛していた。もう逃げない。
久しぶりにみるアルフィールの顔を見ながら決意した。


3時間ほど眠ったら、アルフィールが起きた。
「カオリーナ。居てくれたんだ。良かった。」

「あんなにガッチリ抱きしめられたら逃げれませんよ。」

「ごめん。もう逃げられたくないから、、、今すぐ帰っていい?」

「はい。」
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