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家族

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シリーナの家族も、魅了の魔法が解けた。


「どうゆうことかしら?私たちは何をしていたの?」

「わからない。」

「シリーナはどこにいるの?」



そこにトーマが帰ってきた。

「奥様どうされましたか?」

「トーマ。シリーナは、王宮に行ってるのかしら?」

とうとうと目覚めてしまいましたか。
カーナとユートが、シリーナ様の結婚式に行ったと聞いたから、やっぱり、次の獲物を定めたか。

カーナも終わりだな。相手が悪い。
リュウジナイト皇太子は、普段は優しいけど、腹黒い。
シリーナ様のことを一途に思っているけど、一度手に入ったものを逃す訳がない。

さて、この家族に現実を突きつけないといけないな。


3人が集まっているところ、話をした

「旦那様、、シリーナ様からお手紙を預かっております。」

中身を読むと、、、
「どうゆうことだ、、いったい私たちに何があったのだ?」

その手紙を読んで絶句した。
私たちが、シリーナを捨てた?

「はい。」

「なぜ?愛する娘を、そんなことがするわけないわ。」

「、、、、、」

「その時の事実を話しましょう。

ユート王太子に突然、婚約破棄をされたシリーナ様は、この家に泣きながら帰ってきました。
今まで仲良くやってきたのに、訳わからなくて、家族に慰めてもらうと思っていた。

母の胸に抱きしめて欲しかった。
父の手で、頭をなぜてもらいたかった。
「お前は何も悪くない」と言って欲しかったのに、

旦那様は、「お前なんて、娘じゃない。カーナを養女にする。役立たず。」

プラム様は、「婚約破棄された妹、、、、カーナが、妹に、、、、、」

奥様は、「カーナのような娘なら楽しいわ。あなたと違って。」
と、冷たい目で、みんな様が、シリーナ様をみていました。

そして、混乱しているシリーナ様に、
「早くここから出ていけ。顔も見たくない。」
とシリーナ様への最後の言葉でした。

シリーナ様、部屋に戻り、泣きながら荷造りをしました。

そして、こちらの書類です。」

戸籍には、シリーナは死亡となっていた。
「どうゆうことだ。死亡届には、親のサインがいるはずだ。そして国王も、、」

「旦那様、奥様は、死亡届にサインしました。
王太子、国王が受け入れ、シリーナ様をこの国から、消しました。」

「嘘だ、、」

「この戸籍が、本物です。」

「なぜ?トーマは止めなかったのだ。私たちの可愛い娘を、、、」

「カーナ様を養女にし、この家に住まわせたましたよ。
この家にシリーナ様が残っていたら、もっと惨めになりましたよ。
そんなことさせられますか?

貴方達は、カーナ様が来てから、溺愛していました。
シリーナ様には、したことがないほどの甘やかし方でした。
そんな姿をみたら、絶望しますよ。それこそ本当に死んでしまいます。」

「シリーナは、どうなったんだ?」

「しあわせになっていますよ。皇太子に甘やかされていますよ。」

「皇太子?」

「皇太子妃アリーナ様ですよ。」

「アリーナ?」

「名前も変わりました。
帝国では、アリーナと名乗っています。皇太子が、リーナと呼んでいたので、リーナだけは残したいと言っておりました。
皇帝の妹である公爵家に養女になりました。
帝国では、身分が平民となるので、皇帝が、養女になる先を探してくれたそうです。
もう、シリーナ様は幸せになっています。今のところ。」

「では、、アリーナ様のところに行けば、良いということだ。」

「シリーナ様が会いたいと思いますか?死亡届は、シリーナ様が用意したのですよ。わかりますか?
死亡届の名前に自分の名前を書いた気持ちが。」

「そんな、、、一生会えないのか?」 

「いやよ。」

「手紙でも書いてください。私が届けに行きます。」






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