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隣国へ
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私を捨てた王太子、家族のことを忘れる為に国を離れることにした。
もう、死亡届は渡したから、すぐに出されたら、私はもうこの国では、存在が無くなる。だから、早く隣国に行かないといけない。
トーマの言う通り隣国へ行き、トーマのお兄様に会いに行った。
「カーマ様。シリーナと申します。」
「トーマから話は聞いてるよ。」
「すみません。ご迷惑をおかけしますが、仕事の斡旋をしていただけると助かります。」
「仕事?」
「君が働くの?」
「はい。私は、王宮へ来る身分ではありません。働かないと食べていけません。」
「令嬢が、働けるの?」
「働けないと言っている状況ではありません。私は、今平民ですので、、、」
「でも、今、そのドレスでは、、、」
「ここに来るのに、きちんとした服で来ないといけません。仕事の斡旋をして頂いたら、換金しに行きます。」
「トーマに仕込まれたでしょ?」
「いえ。トーマには、お世話になりました。私の母のように温かく、姉のように優しく、毎日楽しかったですわ。」
「そう。あのトーマがね。」
「案内するよ。」
「??」
「シリーナではないか?なぜこの国に?」
案内されたところは、国王様のところだった。
国王様とは、王太子の婚約者として、何度か挨拶をさせてもらっていたから、面識はあった。
事情を話すと、
「どうしたい?」と尋ねられた。
「そうですね。どこか私が働くところはないでしょうか?」
「働くの?令嬢が?」
「はい。一応、王太子妃教育は、全て終了しています。
なので、家庭教師など、どちらかのご令嬢に教えることはできるかと思います。」
「そうだな。シリーナは、優秀と聞いているから、この国に令嬢に教えてもらえると助かるな。
でも、それより、シリーナは、帝国に行けばいい。
皇太子が、シリーナを妃にしたいと思っておるよ。
連絡するから待っていて。」
「皇太子様が私なんかを?
冗談ですわ。私なんか何も取り柄もなく、、、」
「まぁ。婚約者が決まったかもしれないし、むかえにきたら、帝国に行けばいいし、来なかったら、ちゃんと職を探してあげる。
大変だったから2、3日ゆっくりしたらいい。
客室に案内してあげて。、、」
ゆあみの準備もしてくれて、夕食もお腹いっぱい食べた。
眠くなって、ベットに倒れ込んだ、、、
「これから、私はどうなるんだろ?」
翌朝、気持ち良く目覚めた。
昨日のことが夢のように、スッキリしていた。
メイドが来てくれて、朝から優雅にゆあみをし、マッサージをしてくれた。
遠慮したけど、シリーナ様は、今までお忙しかったのでしょう。
肌がカサついていますわ。
トリートメントもして、気持ちをリラックスさせてください。
今まで働きすぎだったのよ。
「私を知ってるのですか?」
「知ってますわ。私は、侯爵令嬢ですもの」
「え?そんな、、私なんかの、、」
「良いのです。私はシリーナ様に救われたことがありますの。」
「?」
「シリーナ様の改革は、この国も影響しているのです。女性が、仕事をすることは、よく思われませんでしたもの。」
「そうなんですね。私も役に立ったことがあったのね。良かった!!」
「シリーナ様、皇太子が迎えに来るまで、ゆっくりしてください、
昨日の夜、手紙を出したから、その手紙が届くのは、明日の夜で、早く来ても3日後ですから。」
「皇太子様が、私なんかに会いに来ませんよ。それよりお仕事を決めないといけませんね。」
「シリーナ様。少し助言を許してもらえますか?」
「?」
「シリーナ様、お優しく、優秀でありますのよ。自信を持ってください」
「優秀なら王太子にも家族にも捨てられませんわ。私は欠陥品なんですよ。」
「そんなことありません。みんなシリーナ様に憧れていますのよ。」
「え?」
「王太子の横で、一歩後ろに下がり、支えて、
でもかげでは、たくさんのことをされていました。王太子妃教育も大変ですよ。」
「王太子妃教育はそんなに苦ではありませんでしたよ。確かに毎日忙しかったけど、王太子のため、頑張れたから。」
と寂しそうな笑顔だった。
「今日からは、しばらくゆっくりしましょ。」
もう、死亡届は渡したから、すぐに出されたら、私はもうこの国では、存在が無くなる。だから、早く隣国に行かないといけない。
トーマの言う通り隣国へ行き、トーマのお兄様に会いに行った。
「カーマ様。シリーナと申します。」
「トーマから話は聞いてるよ。」
「すみません。ご迷惑をおかけしますが、仕事の斡旋をしていただけると助かります。」
「仕事?」
「君が働くの?」
「はい。私は、王宮へ来る身分ではありません。働かないと食べていけません。」
「令嬢が、働けるの?」
「働けないと言っている状況ではありません。私は、今平民ですので、、、」
「でも、今、そのドレスでは、、、」
「ここに来るのに、きちんとした服で来ないといけません。仕事の斡旋をして頂いたら、換金しに行きます。」
「トーマに仕込まれたでしょ?」
「いえ。トーマには、お世話になりました。私の母のように温かく、姉のように優しく、毎日楽しかったですわ。」
「そう。あのトーマがね。」
「案内するよ。」
「??」
「シリーナではないか?なぜこの国に?」
案内されたところは、国王様のところだった。
国王様とは、王太子の婚約者として、何度か挨拶をさせてもらっていたから、面識はあった。
事情を話すと、
「どうしたい?」と尋ねられた。
「そうですね。どこか私が働くところはないでしょうか?」
「働くの?令嬢が?」
「はい。一応、王太子妃教育は、全て終了しています。
なので、家庭教師など、どちらかのご令嬢に教えることはできるかと思います。」
「そうだな。シリーナは、優秀と聞いているから、この国に令嬢に教えてもらえると助かるな。
でも、それより、シリーナは、帝国に行けばいい。
皇太子が、シリーナを妃にしたいと思っておるよ。
連絡するから待っていて。」
「皇太子様が私なんかを?
冗談ですわ。私なんか何も取り柄もなく、、、」
「まぁ。婚約者が決まったかもしれないし、むかえにきたら、帝国に行けばいいし、来なかったら、ちゃんと職を探してあげる。
大変だったから2、3日ゆっくりしたらいい。
客室に案内してあげて。、、」
ゆあみの準備もしてくれて、夕食もお腹いっぱい食べた。
眠くなって、ベットに倒れ込んだ、、、
「これから、私はどうなるんだろ?」
翌朝、気持ち良く目覚めた。
昨日のことが夢のように、スッキリしていた。
メイドが来てくれて、朝から優雅にゆあみをし、マッサージをしてくれた。
遠慮したけど、シリーナ様は、今までお忙しかったのでしょう。
肌がカサついていますわ。
トリートメントもして、気持ちをリラックスさせてください。
今まで働きすぎだったのよ。
「私を知ってるのですか?」
「知ってますわ。私は、侯爵令嬢ですもの」
「え?そんな、、私なんかの、、」
「良いのです。私はシリーナ様に救われたことがありますの。」
「?」
「シリーナ様の改革は、この国も影響しているのです。女性が、仕事をすることは、よく思われませんでしたもの。」
「そうなんですね。私も役に立ったことがあったのね。良かった!!」
「シリーナ様、皇太子が迎えに来るまで、ゆっくりしてください、
昨日の夜、手紙を出したから、その手紙が届くのは、明日の夜で、早く来ても3日後ですから。」
「皇太子様が、私なんかに会いに来ませんよ。それよりお仕事を決めないといけませんね。」
「シリーナ様。少し助言を許してもらえますか?」
「?」
「シリーナ様、お優しく、優秀でありますのよ。自信を持ってください」
「優秀なら王太子にも家族にも捨てられませんわ。私は欠陥品なんですよ。」
「そんなことありません。みんなシリーナ様に憧れていますのよ。」
「え?」
「王太子の横で、一歩後ろに下がり、支えて、
でもかげでは、たくさんのことをされていました。王太子妃教育も大変ですよ。」
「王太子妃教育はそんなに苦ではありませんでしたよ。確かに毎日忙しかったけど、王太子のため、頑張れたから。」
と寂しそうな笑顔だった。
「今日からは、しばらくゆっくりしましょ。」
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