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前回のあらすじ

俺、杉田結衣16歳
今日からウキウキルンルンの高校生活が始まると思ったら、ヤンキー高校に転校した……
ここで既に絶望なんだけどそこの偉い人に目をつけられて次第に家族っていうそこの学校の上位に君臨しちゃって!?

初日から日常から非日常にジョブチェンジしました………いっ……胃がっ

以上!!!
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なんとか家に帰ることが出来たものの、初日からなんか偉い人に目をつけられてタイマン(?)をさせられ、勝ってしまい家族という上位に君臨するのはいいけど……流石に授業をサボるのはやばくないか!?
制服を脱いで私服に着替え終わると自室に入り、ベッドにダイブした

『い、いぎたくないぃ』

心の声が漏れてしまいそうなぐらい行きたくなくなってしまったのだ。本来なら授業に参加してなんとか友達とまでは行かずとも仲の良い人ができる所まで行く予定だったはず……なのだが、実際はサボってそこの上位になってしまったものだから周りは俺を避けるという最悪な状況が出来上がってしまった

『これからどうしよ……』

次の日から登校拒否をしても怒られないのだろうか

いや、怒られてもいいからその状況から逃げ出したい自分がいる。ダメな事だと思うけれどもこの状況から逃げ出すにはその方法以外ないなと考えていると親が夕飯が出来たから自室から出てくるように言われた

「やっと出てきた…まだ片付いてないから足場気をつけてね」

『うん……』

「どうしたの?元気ないなんて結衣らしくないじゃない」

『なんか……疲れた』

「ふふっ初日はそんなもんよ」

いや母さんよ、初日からヤンキーに目をつけられる俺の気持ちを悟ってくれ

『学校行きたくない……』

ボソリと心の声が漏れてしまう

「なんでそんなことを言うのよ」

『だって…………ヤンキーがいるから』

「貴方が暴力を嫌いなのは知ってるわ……でもその人達はね決められた場所で決まったルールを守って戦うのよ。無闇に暴力を振るうのはヤンキーじゃなくてクズ野郎よ」

確かに今日あった人達は決まったルールの元で決められた場所で戦っていた。しかも素手で殴りかかってきたけど……それでも昔のことがあるからあまりいい印象がない

「まぁ、昔のことがあるから……なんとでも言えないけどね」

優しく頭を撫でてくれる手が暖かくて自分を守ってくれる。外見で決めつける前に相手を知ってからでもいいかもしれない

「もし嫌ならお兄ちゃん呼ぼうか?」

『それだけは絶対いや!』

「あの子が聞いたら泣いちゃうわよ」

兄貴を呼んだら余計自分の立場が危うくなってしまう。いつも兄のせいで自分がどれだけ振り回されたことか…

『とにかく兄貴に言ったらお母さんも許さないからね!』

機嫌が悪くなったので早食いをしては自室に戻る

「相変わらずね……ふふっ機嫌悪くてもご飯ちゃんと食べるのね」
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