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安全な場所なんてありません!

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前回のあらすじ
なんか怖そうだと思ってた美人さんは意外といい人なんだけどなんか暴言吐いてどっかいっちゃった
結局何がしたいのか分からなかった

以上!!
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なんか立ち上がってはゆっくりと歩き始めるも全身が痛くてなかなか歩けず、壁をつたって歩いていると階段が見えてきた

階段下るのきついかもしれない

階段に向かってなんとか歩く。着いては下ろうとするも足があまり上がらず、転倒しまいそうになるのを誰かが受け止めてくれた

「お前大丈夫か?」

受け止めてくれた相手が声をかけてきてくれた。お礼を言おうと顔を上げるとマッシュヘアの灰色の髪でピアスが無数に空いている大男に助けられた

こ、こわぁ……

お礼を言おうとするも声をかけることが出来ずに固まってしまう。その姿を見た相手はぷッと音を立てながら笑っていた

「はぁー……おもれぇ」

さすがに笑われてしまうとなんか不服だ。というか初対面の人を笑うってこの人どうかしてるだろ

不服そうに相手を眺めていると顔を近づけて「お前気に入った…名前はぁ?」と質問してくる。名前を答えずにやり過ごそうとするも相手の迫力に負けて答えてしまう

「……杉田結衣ねぇ…女っぽい名前だな」

この人、人のコンプレックスをズバッといいやがって!!?

睨みながら相手から離れようとするも相手に腰に手を回されて離れることが出来なくなってしまう。どうすればいいのか考えているうちに、マッシュヘアの男がまた顔を近づけてきた。また質問されるのではないかと思ったが、違った。相手は自分に口付けをしようと迫ってきたのだ

『な、何してるんですか!?』

「……んぅ?…気に入ったからァ……俺のものにしようと思っただけだけどぉ?」

答えが常識の上を超えているために反応に困ってしまう。男の俺に口付けをするのも論外だけど自分のものにしようとするためだけにこんなことするんですか!?

相手の言動に一々ツッコミしてしまうと疲れてしまうと分かっていても、つっこまずにはいられない

『俺はあなたのものにはならないです』

「あなたじゃなくてぇ……雅ってよんでぇ?」

『今その話をしてるんじゃないんです!』

「み~や~び~」

話が通じねぇ……どうすればここから逃げられるんだぁ!?

困り果てていると、また口付けをしようと迫ってきた。拒否しようとするも相手の力の方が強くてビクともしない……

神様でもいいから助けてください!?
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