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本編
檻箱の中で
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「いいかい?よく聞くんだ。おそらくティアちゃんの従魔は信頼できる人…ティアちゃんのお父さんのところに知らせに行ったはずだよ。ティアちゃんのお父さんはすごく強い人だからきっとすぐに助けに来てくれるはずだ。だからそれまで居心地は悪いだろうけれど大人しくここで捕まっておいてくれないかな。下手なことして予定が狂わされる方が危険だから。」
モッサさんはそれだけ言うと私たちを入れた箱型の檻に布を被せ光を遮断した。檻の前から足速にモッサさんが遠ざかって行くのが足音で分かった。
「行ったな…」
「行ったね…」
モッサさんが完全に去ったのを待ちアルベルタはティアに声をかけた。
「暗いね」
「暗いな…怖いか?」
「怖くないよ。一人だったら心細かっただろうけれど、私の隣にはアルがいるからね。何よりこのモフモフが精神安定剤の役割を果たしているから!」
「オォォイ!?なんで的確に耳を探り当てているんだ!?え、見えているのか?いやいや、見えていないよな!?」
「はっきりとは見えていないけど、ここら辺にモフモフがあるって気配を感じたから!」
「なんだよその特技みたいなものは!?表情まで見えないが絶対ドヤってるだろ!?」
アルベルタはゼェゼェしながらティアに言った。
「ほら深呼吸して~吸って~吐いて~」
「スーー…ハーー……ってなんでだよ!?」
ティアに促されるまま深呼吸を始めたアルベルタだったが冷静になったことで、なぜ自分が深呼吸するハメになったのかという根本にぶち当たり再び声を荒げる。
「もう!周りに人がいないからって声出し過ぎだよアル!」
「ウグッ…正論!!」
一気に落ち着いたアルベルタであった。
「うんうん、それじゃあ時間もあることだし、聞かせてもらうよ?」
「な、何をだ?」
「とぼけないの!!アルが一緒に捕まっている理由、まだちゃんと聞いてないでしょ!」
「あ、あぁ~。それには事情があって…」
「その事情とやらをドバァーっと吐きなさい!」
「わ、分かったから!実は、、、」
アルベルタはスノウとのやり取りについて話し始めたのだった。
モッサさんはそれだけ言うと私たちを入れた箱型の檻に布を被せ光を遮断した。檻の前から足速にモッサさんが遠ざかって行くのが足音で分かった。
「行ったな…」
「行ったね…」
モッサさんが完全に去ったのを待ちアルベルタはティアに声をかけた。
「暗いね」
「暗いな…怖いか?」
「怖くないよ。一人だったら心細かっただろうけれど、私の隣にはアルがいるからね。何よりこのモフモフが精神安定剤の役割を果たしているから!」
「オォォイ!?なんで的確に耳を探り当てているんだ!?え、見えているのか?いやいや、見えていないよな!?」
「はっきりとは見えていないけど、ここら辺にモフモフがあるって気配を感じたから!」
「なんだよその特技みたいなものは!?表情まで見えないが絶対ドヤってるだろ!?」
アルベルタはゼェゼェしながらティアに言った。
「ほら深呼吸して~吸って~吐いて~」
「スーー…ハーー……ってなんでだよ!?」
ティアに促されるまま深呼吸を始めたアルベルタだったが冷静になったことで、なぜ自分が深呼吸するハメになったのかという根本にぶち当たり再び声を荒げる。
「もう!周りに人がいないからって声出し過ぎだよアル!」
「ウグッ…正論!!」
一気に落ち着いたアルベルタであった。
「うんうん、それじゃあ時間もあることだし、聞かせてもらうよ?」
「な、何をだ?」
「とぼけないの!!アルが一緒に捕まっている理由、まだちゃんと聞いてないでしょ!」
「あ、あぁ~。それには事情があって…」
「その事情とやらをドバァーっと吐きなさい!」
「わ、分かったから!実は、、、」
アルベルタはスノウとのやり取りについて話し始めたのだった。
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