20 / 309
本編
エリック隊長の爆買い
しおりを挟む
2人の女性たちの叫びに呆気にとられていると、奥から2人を呼びに行った店員さんが走って来た。
「はぁ、はぁ。ララ様、ルル様、エリック様が連れて来られた方はその方です。はぁはぁ。女性ではなく、女の子です!人の話しを最後まで聞いて下さい。ホントお願いだから…」
うん、なんか可哀想なんだけど。すごく息上がってるよ。
「ではこの子の服をお求めなのね!」
「やったワ!」
「つまり、ララとルルは頼まれてくれるんだな?」
「「もちろん喜んで!!」」
おうおう。息ピッタリだなぁ!
「私、ティアって言います。よろしくお願いしますなの。」
「「きゃっ、かわいい~」」
「ふぇっ!?」
「ララ様、ルル様ちゃんと自己紹介して下さい。困っていらっしゃいますよ!」
ナ、ナイスです店員さん!
「あらごめんなさいね。私はラルラルの店の店主の1人、ララよ。」
「私はルル。ララと私がこのお店の店主デスわ!」
「よろしくなのー」
「「こちらこそ、そしてこれから先もずっとご贔屓に!!」」
これから先も…少し怖いくらいの勢いがあったんだけど。普通のお店だよね?大丈夫だよね?
どうやら2人の女性は双子らしい。ララさんは右耳に、ルルさんは左耳にピアスをしている。
2人ともそっくりだなぁ!双子ってホントにそっくりなんだね!
ティアが1人で感心していると、エリックはティアを床に降ろした。
「では、頼む。いくらになろうと構わない。だが、必ずティアに似合うものだ!」
「「かしこまりました!!!」」
「それではティアちゃんはあちらへどうぞ。」
エリック隊長!いくらになろうと構わないってカッコいい事言ってるけど、別にいいのに!!私に似合うものって…着れれば問題ないんだよ?店員さんだけが私の味方だよ。
「その…ティアちゃん頑張って下さいね…」
「え???」
ちょっと!!店員さん!!何?なんなの?その何かを含んでる感じ!怖いよ?私今から何されるの?服買うだけなんだよね?味方じゃなかったのぉぉぉ。あ、急に鳥肌が……
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
「ふにゃあーー!!」
「ララこれも似合うワ!」
「ルル流石ね!でも、この色も捨てがたいわ!」
「ふみゃ…もう、これくらいで…おわりょうよぉ」
もう最後の方は舌が回らなくなってるや。次々に服を着せられたティアはくたくたになっていた。
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
「お疲れ様でした…」
私は店員さんをじとーっと見つめた。すかさずにサッと視線を逸らす店員さん。くそぉー!!助けてくれてもいいじゃないか!
「終わったようだな!」
「うん…やっと…」
エリック隊長が声をかけてきたので返事をして振り向く。
「!!!」
なんかものすごーくガン見してるんだけど!着せられた…違う違う。着せてもらった服を見て何か言いたげ。
「ララ、ルル!どういうつもりだ!こ、こんな格好させて……」
おや?もしや似合わないのかな……
「…これだと、可愛すぎて外に出せないだろ!!」
「なんでやねん!」
ツッコミ入れた私は間違ってない!今の私は薄いピンクのワンピースを着ている。可愛らしい花模様付きだ。髪は服に合わせて編み込みされている。
「ふふふ。どうですか?もともと可愛いティアちゃんでしたが、さらに可愛くなったでしょう?」
「ああ!」
「私たちの手にかかればこれくらい当然デスわ!」
「さすがだ!」
もう!エリック隊長、自分のことみたいに喜ばないでよー
「他にも何着か見繕っておきましたワ。」
「そちらはどうします?」
「もちろん買い取らせてもらう!」
え?めちゃくちゃあったよ?大丈夫なの?てか、そんなにいらないよ?
「「ありがとうございます~♪」」
私がオロオロしている間にすでに会計を済ませたエリック隊長。早すぎます。
「エリック隊長、ホントにいいの?」
「心配するな。俺がプレゼントしたいんだ。」
そんな風に言われたら貰うしかないじゃないか。
「ありがとう!!」
満面のスマイルプレゼントだ。
「「「「…っ!!」」」」
エリック隊長、ララさん、ルルさん、店員さんが息をのんだのがわかった。ララさんとルルさんに至っては手を頬に添えて、尊い!とか言ってる。
「そ、それじゃあ帰るか。」
「はーい!」
帰ると聞いてララさん達がガックリと肩を落とした。そんな残念そうにしないでよ~
「いつでもまた来て下さいね。ティアちゃんが来るのを待ってますから!!!」
「絶対来て下さいネ!!!」
「は、はい。」
そんな必死に言わなくてもいいのに。
「またのご来店お待ちしております。」
店員さんは、、、うん、目がまた待ってますって言ってるね。
「またね~!」
私とエリック隊長はラルラルのお店を後にした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次の話からはギルドで出会ったギルマス達の視点になります。なので時が少し遡ります。
「はぁ、はぁ。ララ様、ルル様、エリック様が連れて来られた方はその方です。はぁはぁ。女性ではなく、女の子です!人の話しを最後まで聞いて下さい。ホントお願いだから…」
うん、なんか可哀想なんだけど。すごく息上がってるよ。
「ではこの子の服をお求めなのね!」
「やったワ!」
「つまり、ララとルルは頼まれてくれるんだな?」
「「もちろん喜んで!!」」
おうおう。息ピッタリだなぁ!
「私、ティアって言います。よろしくお願いしますなの。」
「「きゃっ、かわいい~」」
「ふぇっ!?」
「ララ様、ルル様ちゃんと自己紹介して下さい。困っていらっしゃいますよ!」
ナ、ナイスです店員さん!
「あらごめんなさいね。私はラルラルの店の店主の1人、ララよ。」
「私はルル。ララと私がこのお店の店主デスわ!」
「よろしくなのー」
「「こちらこそ、そしてこれから先もずっとご贔屓に!!」」
これから先も…少し怖いくらいの勢いがあったんだけど。普通のお店だよね?大丈夫だよね?
どうやら2人の女性は双子らしい。ララさんは右耳に、ルルさんは左耳にピアスをしている。
2人ともそっくりだなぁ!双子ってホントにそっくりなんだね!
ティアが1人で感心していると、エリックはティアを床に降ろした。
「では、頼む。いくらになろうと構わない。だが、必ずティアに似合うものだ!」
「「かしこまりました!!!」」
「それではティアちゃんはあちらへどうぞ。」
エリック隊長!いくらになろうと構わないってカッコいい事言ってるけど、別にいいのに!!私に似合うものって…着れれば問題ないんだよ?店員さんだけが私の味方だよ。
「その…ティアちゃん頑張って下さいね…」
「え???」
ちょっと!!店員さん!!何?なんなの?その何かを含んでる感じ!怖いよ?私今から何されるの?服買うだけなんだよね?味方じゃなかったのぉぉぉ。あ、急に鳥肌が……
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
「ふにゃあーー!!」
「ララこれも似合うワ!」
「ルル流石ね!でも、この色も捨てがたいわ!」
「ふみゃ…もう、これくらいで…おわりょうよぉ」
もう最後の方は舌が回らなくなってるや。次々に服を着せられたティアはくたくたになっていた。
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
「お疲れ様でした…」
私は店員さんをじとーっと見つめた。すかさずにサッと視線を逸らす店員さん。くそぉー!!助けてくれてもいいじゃないか!
「終わったようだな!」
「うん…やっと…」
エリック隊長が声をかけてきたので返事をして振り向く。
「!!!」
なんかものすごーくガン見してるんだけど!着せられた…違う違う。着せてもらった服を見て何か言いたげ。
「ララ、ルル!どういうつもりだ!こ、こんな格好させて……」
おや?もしや似合わないのかな……
「…これだと、可愛すぎて外に出せないだろ!!」
「なんでやねん!」
ツッコミ入れた私は間違ってない!今の私は薄いピンクのワンピースを着ている。可愛らしい花模様付きだ。髪は服に合わせて編み込みされている。
「ふふふ。どうですか?もともと可愛いティアちゃんでしたが、さらに可愛くなったでしょう?」
「ああ!」
「私たちの手にかかればこれくらい当然デスわ!」
「さすがだ!」
もう!エリック隊長、自分のことみたいに喜ばないでよー
「他にも何着か見繕っておきましたワ。」
「そちらはどうします?」
「もちろん買い取らせてもらう!」
え?めちゃくちゃあったよ?大丈夫なの?てか、そんなにいらないよ?
「「ありがとうございます~♪」」
私がオロオロしている間にすでに会計を済ませたエリック隊長。早すぎます。
「エリック隊長、ホントにいいの?」
「心配するな。俺がプレゼントしたいんだ。」
そんな風に言われたら貰うしかないじゃないか。
「ありがとう!!」
満面のスマイルプレゼントだ。
「「「「…っ!!」」」」
エリック隊長、ララさん、ルルさん、店員さんが息をのんだのがわかった。ララさんとルルさんに至っては手を頬に添えて、尊い!とか言ってる。
「そ、それじゃあ帰るか。」
「はーい!」
帰ると聞いてララさん達がガックリと肩を落とした。そんな残念そうにしないでよ~
「いつでもまた来て下さいね。ティアちゃんが来るのを待ってますから!!!」
「絶対来て下さいネ!!!」
「は、はい。」
そんな必死に言わなくてもいいのに。
「またのご来店お待ちしております。」
店員さんは、、、うん、目がまた待ってますって言ってるね。
「またね~!」
私とエリック隊長はラルラルのお店を後にした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次の話からはギルドで出会ったギルマス達の視点になります。なので時が少し遡ります。
88
お気に入りに追加
3,916
あなたにおすすめの小説
わたしを嫌う妹の企みで追放されそうになりました。だけど、保護してくれた公爵様から溺愛されて、すごく幸せです。
バナナマヨネーズ
恋愛
山田華火は、妹と共に異世界に召喚されたが、妹の浅はかな企みの所為で追放されそうになる。
そんな華火を救ったのは、若くしてシグルド公爵となったウェインだった。
ウェインに保護された華火だったが、この世界の言葉を一切理解できないでいた。
言葉が分からない華火と、華火に一目で心を奪われたウェインのじりじりするほどゆっくりと進む関係性に、二人の周囲の人間はやきもきするばかり。
この物語は、理不尽に異世界に召喚された少女とその少女を保護した青年の呆れるくらいゆっくりと進む恋の物語である。
3/4 タイトルを変更しました。
旧タイトル「どうして異世界に召喚されたのかがわかりません。だけど、わたしを保護してくれたイケメンが超過保護っぽいことはわかります。」
3/10 翻訳版を公開しました。本編では異世界語で進んでいた会話を日本語表記にしています。なお、翻訳箇所がない話数には、タイトルに 〃 をつけてますので、本編既読の場合は飛ばしてもらって大丈夫です
※小説家になろう様にも掲載しています。
聖女召喚に巻き込まれた挙句、ハズレの方と蔑まれていた私が隣国の過保護な王子に溺愛されている件
バナナマヨネーズ
恋愛
聖女召喚に巻き込まれた志乃は、召喚に巻き込まれたハズレの方と言われ、酷い扱いを受けることになる。
そんな中、隣国の第三王子であるジークリンデが志乃を保護することに。
志乃を保護したジークリンデは、地面が泥濘んでいると言っては、志乃を抱き上げ、用意した食事が熱ければ火傷をしないようにと息を吹きかけて冷ましてくれるほど過保護だった。
そんな過保護すぎるジークリンデの行動に志乃は戸惑うばかり。
「私は子供じゃないからそんなことしなくてもいいから!」
「いや、シノはこんなに小さいじゃないか。だから、俺は君を命を懸けて守るから」
「お…重い……」
「ん?ああ、ごめんな。その荷物は俺が持とう」
「これくらい大丈夫だし、重いってそういうことじゃ……。はぁ……」
過保護にされたくない志乃と過保護にしたいジークリンデ。
二人は共に過ごすうちに知ることになる。その人がお互いの運命の人なのだと。
全31話
神獣に転生!?人を助けて死んだら異世界に転生する事になりました
Miki
ファンタジー
学校が終わりバイトに行く途中、子供を助けて代わりに死んでしまった。
実は、助けた子供は別の世界の神様でお詫びに自分の世界に転生させてくれると言う。
何か欲しい能力があるか聞かれたので希望をいい、いよいよ異世界に転生すると・・・・・・
何故か神獣に転生していた!
始めて書いた小説なので、文章がおかしかったり誤字などあるかもしてませんがよろしくお願いいたします。
更新は、話が思いついたらするので早く更新できる時としばらく更新てきない時があります。ご了承ください。
人との接し方などコミュニケーションが苦手なので感想等は返信できる時とできない時があります。返信できなかった時はごめんなさいm(_ _)m
なるべく返信できるように努力します。
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
実は家事万能な伯爵令嬢、婚約破棄されても全く問題ありません ~追放された先で洗濯した男は、伝説の天使様でした~
空色蜻蛉
恋愛
「令嬢であるお前は、身の周りのことは従者なしに何もできまい」
氷薔薇姫の異名で知られるネーヴェは、王子に婚約破棄され、辺境の地モンタルチーノに追放された。
「私が何も出来ない箱入り娘だと、勘違いしているのね。私から見れば、聖女様の方がよっぽど箱入りだけど」
ネーヴェは自分で屋敷を掃除したり美味しい料理を作ったり、自由な生活を満喫する。
成り行きで、葡萄畑作りで泥だらけになっている男と仲良くなるが、実は彼の正体は伝説の・・であった。
酷い扱いを受けていたと気付いたので黙って家を出たら、家族が大変なことになったみたいです
柚木ゆず
恋愛
――わたしは、家族に尽くすために生まれてきた存在――。
子爵家の次女ベネディクトは幼い頃から家族にそう思い込まされていて、父と母と姉の幸せのために身を削る日々を送っていました。
ですがひょんなことからベネディクトは『思い込まれている』と気付き、こんな場所に居てはいけないとコッソリお屋敷を去りました。
それによって、ベネディクトは幸せな人生を歩み始めることになり――反対に3人は、不幸に満ちた人生を歩み始めることとなるのでした。
没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~
土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。
しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。
そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。
両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。
女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる