10 / 15
第八話 最果ての地
しおりを挟む
俺たちはヘリで青森に向かって北上している。
珍しくゼロは、何か思いつめたような顔をしていた――
なんてことはなく、
「うわ~!ヘリってトロッコよりも速いんですね~~!!」
などと呑気なことを言っていた。
さっきまであれほど警戒していたくせに、気持ちの切り替えが速い奴だ。
ヘリに乗っているのは、操縦士二人と、さっき俺たちを案内した男、そして俺たち二人の合計五人だ。
俺はさっきから気になっていたことを聞いた。
「お前らは――人間じゃない、よな?」
そう言うとさっきの男が、
「私にはそれにお答えする権限はありません。」
と応えてきたが、俺は
「さっきから三人ともゼロの生体反応に引っかかっていない。となると貴様らは、ゼロの同族……といったところか?」
「……。」
男は、何も言わなかった。
青森と岩手の県境付近の上空に到達すると、地上から煙が上がっていた。
「なんだあれは?」
と俺が呟くと、さっきの男が
「一般人が青森を目指そうとしているのを、我々が実力をもって阻止しているのです。」
と言ってきた。
「なぜそんなことを?」
「私にはお答えする権限はありません。」
またそれか。
しかしよく目を凝らしてみると、県境のあたりには鉄条網やら何やらがあって物騒な雰囲気だ。
たしかに一般人が容易に突破できる雰囲気ではない。
俺は仕事をするにあたって到達したことがあるのはせいぜい岩手か秋田の北の方で、青森の県境に行ったことは無かった。
文明崩壊直後はまだ南の方も居住可能地域が多かったから、人口の少ない北東北には手を回していなかったからだ。
だから青森の県境がこんな物々しい雰囲気なんだとは知らなかった。
「お二人とも、間もなく到着いたします。」
男がそう告げると次第にヘリは高度を下げた。
どうやらヘリが着陸したのは、県境からも遠くない旧青森県の三戸のようだった。
「申し訳ありませんが、ここで降りていただきます。どうぞこちらへ」
そういって男はヘリのドアを開けて、先に降りた。
俺はいつものように先に降りて、ゼロが降りるのを手伝ってやった。
「すぐそこの三戸駅から列車で移動します。ヘリ用の燃料の割り当ては少ないものでして」
なるほどね。
県境を越えなければならないときに限って、面倒ごとを避けるためにヘリで飛び越してるというわけか。
俺たちが駅に向かって移動しようとした瞬間、近くの森から叫び声がした。
「お、お前らはサッポロに行けるのか!?」
サッポロ……札幌?なぜ札幌の話を……
「た、頼むから連れて行ってくれ!!」
なんの話をしてるんだ?そう思っていると、いつの間にかゼロがライフルを構えている。
そういえば戦闘モードのままだったな。
「や、やめてくれ!撃たないでくれ!」
声の主は見えていないのに、ライフルの銃口はたしかに叫び声の方向を指向していた。
すると男が、
「私がやります。お二人とも下がっていてください。」
と言ってきた。だが男は銃も何も持っていない。
「お前、どうする気だ?」
と俺が言うと、何も言わぬまま手でピストルの真似をし始めた。
「お前、何やってるんだ――」
と言いかけたそのとき、
どぉん。と大きな音がした。
男の指先から弾丸が放たれ、茂みの中へ消えていった。
それ以降、叫び声がすることはなかった。
俺たちは二両編成の電車に揺られ、さらに北上していった。
「まさか電車まで動かせるとはな……」
電車を動かすには、線路だけでなく架線も整備する必要があるし、そもそも電気がなければ動かない。
それだけの資材が揃っているとは、やはり只者ではない。
「燃料の割り当てが少ないだの言っていたわりに電気があるとはどういうことだ?」
「化石燃料に頼らなくても、電気は作り出すことができます。簡単な事です。」
火力以外の方法で発電してるってことか。
考えてみりゃ、当然か。
俺は電車に揺られながら、男に尋ねる。
「ところで、さっきの叫び声はなんだったんだ」
「ああ、彼らは無謀にも札幌を目指しているんです」
「そんなことは分かる。なぜ札幌を目指す」
俺が仕事を始めるとき、北海道には収束官は配属されていなかった。
北海道は気温が低く当面は安楽死の必要もないからと聞いていたが、それなら北東北にだって不要なはず。
今思い返せば、違和感がある。
そんなことは考えていると、男は口を開いたが――
「私にはそれに答える権限はありません。」
と言うだけだった。
長いこと電車に乗っていると、男が
「まもなく青森駅に到着します。」
と言ってきた。
すると、電車の一番前にかぶりついて景色を見ていたゼロが
「タツヤさん、あれを見てください!」
と何かを指さした。
「なんだ、ゼロ?」
「あれ、大きい船です!」
たしかによく見ると、船のようなものが見えた。
「ゼロ、あれは大昔の連絡船だ。八甲田丸と言って、青函トンネルが出来る前はあれで北海道まで行ったそうだ」
もっとも、青函トンネルも文明崩壊時の動乱で破壊されたらしいが……
するとゼロが、
「でも、よく見ると動いてますよお?」
と言ってきた。
そんな馬鹿な。慌てて俺も電車の先頭に移動して見てみると――
たしかに、ゆっくりと岸から離れようとしているところだった。
まさか、これが現役だというのか。
そうか、さっき「ヘリ用の燃料の割り当ては少ない」と言っていたが、この船に燃料を回すためだったのか。
「おい、あの船はどこへ行くんだ。まさか北海道に行くのか?」
「私にはそれに答える権限はありません。」
いい加減うざったくなってきたな。
俺たちは電車を降りて、駅構内を歩いていた。
どうやら、男たちの組織はこの駅構内を根城にしているらしい。
やがて俺たちはある部屋に通された。
入り口には駅長室と書いてあったが、今は応接間として使っているようだ。
「お二人とも、この応接間でお待ちください。間もなく参ります」
そう言って男は下がっていった。
間もなく参るって誰が参るんだよ。
そう思いながらふと横に座るゼロを見ると、なんだか緊張した顔をしている。
「どうした、ゼロ?」
「……タツヤさん、私、誰が来るのか分かっちゃいました。」
「……誰が来るって言うんだ?」
「ハカセです。」
ハカセ?ハカセと言うと、まさか……
いや、文明崩壊後の五年間を生き延びていられるとは思えない。
あの人は天才と言っても一研究者のはずだ、とっくに死んでいても……
と思っていると、急にゼロの背筋が伸びた。
入り口の方を見ると、ドアがゆっくり開いた。
そこにいたのは――ゼロがハカセと呼ぶ、ドクター・キミヅカだった。
キミヅカは女にしては背が高く、いつも白衣を着ていた。
それは変わらないようだった。
キミヅカについて詳しいことを俺は知らない。
ゼロたち旧文明収束官補助用有機型人工知能の生みの親であること。
仕事について俺たち旧文明収束官に命令を出したこと。
そして、熱波で死んだレイコという娘がいたこと。
それくらいだ。
キミヅカは部屋の中に入り、俺たちとテーブルを挟んで向かいのソファに座った。
すると口を開き、
「久しぶりね、二人とも。」
と言った。俺たちも返事をする。
「お久しぶりです。ドクター・キミヅカ」
「お、お久しぶりです。ハカセ。」
やはり緊張している。こんなゼロを見るのも珍しいな。
「二人に来てもらったのは他でもない、新たな任務を与えるためよ。」
任務だと?何をするというんだ。
「まず、プリンセス・ゼロ。あなたの任務を伝えるわ。」
プリンセス?いったい何をふざけたことを……
「あなたには私とともに北海道・札幌市に行ってもらうわ。」
「は、はい。分かりました。もちろん、タツヤさんも一緒ですよね……?」
「いえ、彼には別の任務があるわ。」
「そんなっ……!!」
涙目になりそうなゼロを尻目に、キミヅカはこちらを向いた。
「タナカ収束官。あなたに最後の任務を与えるわ。」
「……何でしょうか?」
「今ここで、死になさい。」
珍しくゼロは、何か思いつめたような顔をしていた――
なんてことはなく、
「うわ~!ヘリってトロッコよりも速いんですね~~!!」
などと呑気なことを言っていた。
さっきまであれほど警戒していたくせに、気持ちの切り替えが速い奴だ。
ヘリに乗っているのは、操縦士二人と、さっき俺たちを案内した男、そして俺たち二人の合計五人だ。
俺はさっきから気になっていたことを聞いた。
「お前らは――人間じゃない、よな?」
そう言うとさっきの男が、
「私にはそれにお答えする権限はありません。」
と応えてきたが、俺は
「さっきから三人ともゼロの生体反応に引っかかっていない。となると貴様らは、ゼロの同族……といったところか?」
「……。」
男は、何も言わなかった。
青森と岩手の県境付近の上空に到達すると、地上から煙が上がっていた。
「なんだあれは?」
と俺が呟くと、さっきの男が
「一般人が青森を目指そうとしているのを、我々が実力をもって阻止しているのです。」
と言ってきた。
「なぜそんなことを?」
「私にはお答えする権限はありません。」
またそれか。
しかしよく目を凝らしてみると、県境のあたりには鉄条網やら何やらがあって物騒な雰囲気だ。
たしかに一般人が容易に突破できる雰囲気ではない。
俺は仕事をするにあたって到達したことがあるのはせいぜい岩手か秋田の北の方で、青森の県境に行ったことは無かった。
文明崩壊直後はまだ南の方も居住可能地域が多かったから、人口の少ない北東北には手を回していなかったからだ。
だから青森の県境がこんな物々しい雰囲気なんだとは知らなかった。
「お二人とも、間もなく到着いたします。」
男がそう告げると次第にヘリは高度を下げた。
どうやらヘリが着陸したのは、県境からも遠くない旧青森県の三戸のようだった。
「申し訳ありませんが、ここで降りていただきます。どうぞこちらへ」
そういって男はヘリのドアを開けて、先に降りた。
俺はいつものように先に降りて、ゼロが降りるのを手伝ってやった。
「すぐそこの三戸駅から列車で移動します。ヘリ用の燃料の割り当ては少ないものでして」
なるほどね。
県境を越えなければならないときに限って、面倒ごとを避けるためにヘリで飛び越してるというわけか。
俺たちが駅に向かって移動しようとした瞬間、近くの森から叫び声がした。
「お、お前らはサッポロに行けるのか!?」
サッポロ……札幌?なぜ札幌の話を……
「た、頼むから連れて行ってくれ!!」
なんの話をしてるんだ?そう思っていると、いつの間にかゼロがライフルを構えている。
そういえば戦闘モードのままだったな。
「や、やめてくれ!撃たないでくれ!」
声の主は見えていないのに、ライフルの銃口はたしかに叫び声の方向を指向していた。
すると男が、
「私がやります。お二人とも下がっていてください。」
と言ってきた。だが男は銃も何も持っていない。
「お前、どうする気だ?」
と俺が言うと、何も言わぬまま手でピストルの真似をし始めた。
「お前、何やってるんだ――」
と言いかけたそのとき、
どぉん。と大きな音がした。
男の指先から弾丸が放たれ、茂みの中へ消えていった。
それ以降、叫び声がすることはなかった。
俺たちは二両編成の電車に揺られ、さらに北上していった。
「まさか電車まで動かせるとはな……」
電車を動かすには、線路だけでなく架線も整備する必要があるし、そもそも電気がなければ動かない。
それだけの資材が揃っているとは、やはり只者ではない。
「燃料の割り当てが少ないだの言っていたわりに電気があるとはどういうことだ?」
「化石燃料に頼らなくても、電気は作り出すことができます。簡単な事です。」
火力以外の方法で発電してるってことか。
考えてみりゃ、当然か。
俺は電車に揺られながら、男に尋ねる。
「ところで、さっきの叫び声はなんだったんだ」
「ああ、彼らは無謀にも札幌を目指しているんです」
「そんなことは分かる。なぜ札幌を目指す」
俺が仕事を始めるとき、北海道には収束官は配属されていなかった。
北海道は気温が低く当面は安楽死の必要もないからと聞いていたが、それなら北東北にだって不要なはず。
今思い返せば、違和感がある。
そんなことは考えていると、男は口を開いたが――
「私にはそれに答える権限はありません。」
と言うだけだった。
長いこと電車に乗っていると、男が
「まもなく青森駅に到着します。」
と言ってきた。
すると、電車の一番前にかぶりついて景色を見ていたゼロが
「タツヤさん、あれを見てください!」
と何かを指さした。
「なんだ、ゼロ?」
「あれ、大きい船です!」
たしかによく見ると、船のようなものが見えた。
「ゼロ、あれは大昔の連絡船だ。八甲田丸と言って、青函トンネルが出来る前はあれで北海道まで行ったそうだ」
もっとも、青函トンネルも文明崩壊時の動乱で破壊されたらしいが……
するとゼロが、
「でも、よく見ると動いてますよお?」
と言ってきた。
そんな馬鹿な。慌てて俺も電車の先頭に移動して見てみると――
たしかに、ゆっくりと岸から離れようとしているところだった。
まさか、これが現役だというのか。
そうか、さっき「ヘリ用の燃料の割り当ては少ない」と言っていたが、この船に燃料を回すためだったのか。
「おい、あの船はどこへ行くんだ。まさか北海道に行くのか?」
「私にはそれに答える権限はありません。」
いい加減うざったくなってきたな。
俺たちは電車を降りて、駅構内を歩いていた。
どうやら、男たちの組織はこの駅構内を根城にしているらしい。
やがて俺たちはある部屋に通された。
入り口には駅長室と書いてあったが、今は応接間として使っているようだ。
「お二人とも、この応接間でお待ちください。間もなく参ります」
そう言って男は下がっていった。
間もなく参るって誰が参るんだよ。
そう思いながらふと横に座るゼロを見ると、なんだか緊張した顔をしている。
「どうした、ゼロ?」
「……タツヤさん、私、誰が来るのか分かっちゃいました。」
「……誰が来るって言うんだ?」
「ハカセです。」
ハカセ?ハカセと言うと、まさか……
いや、文明崩壊後の五年間を生き延びていられるとは思えない。
あの人は天才と言っても一研究者のはずだ、とっくに死んでいても……
と思っていると、急にゼロの背筋が伸びた。
入り口の方を見ると、ドアがゆっくり開いた。
そこにいたのは――ゼロがハカセと呼ぶ、ドクター・キミヅカだった。
キミヅカは女にしては背が高く、いつも白衣を着ていた。
それは変わらないようだった。
キミヅカについて詳しいことを俺は知らない。
ゼロたち旧文明収束官補助用有機型人工知能の生みの親であること。
仕事について俺たち旧文明収束官に命令を出したこと。
そして、熱波で死んだレイコという娘がいたこと。
それくらいだ。
キミヅカは部屋の中に入り、俺たちとテーブルを挟んで向かいのソファに座った。
すると口を開き、
「久しぶりね、二人とも。」
と言った。俺たちも返事をする。
「お久しぶりです。ドクター・キミヅカ」
「お、お久しぶりです。ハカセ。」
やはり緊張している。こんなゼロを見るのも珍しいな。
「二人に来てもらったのは他でもない、新たな任務を与えるためよ。」
任務だと?何をするというんだ。
「まず、プリンセス・ゼロ。あなたの任務を伝えるわ。」
プリンセス?いったい何をふざけたことを……
「あなたには私とともに北海道・札幌市に行ってもらうわ。」
「は、はい。分かりました。もちろん、タツヤさんも一緒ですよね……?」
「いえ、彼には別の任務があるわ。」
「そんなっ……!!」
涙目になりそうなゼロを尻目に、キミヅカはこちらを向いた。
「タナカ収束官。あなたに最後の任務を与えるわ。」
「……何でしょうか?」
「今ここで、死になさい。」
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
EX級アーティファクト化した介護用ガイノイドと行く未来異星世界遺跡探索~君と添い遂げるために~
青空顎門
SF
病で余命宣告を受けた主人公。彼は介護用に購入した最愛のガイノイド(女性型アンドロイド)の腕の中で息絶えた……はずだったが、気づくと彼女と共に見知らぬ場所にいた。そこは遥か未来――時空間転移技術が暴走して崩壊した後の時代、宇宙の遥か彼方の辺境惑星だった。男はファンタジーの如く高度な技術の名残が散見される世界で、今度こそ彼女と添い遂げるために未来の超文明の遺跡を巡っていく。
※小説家になろう様、カクヨム様、ノベルアップ+様、ノベルバ様にも掲載しております。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
鉄錆の女王機兵
荻原数馬
SF
戦車と一体化した四肢無き女王と、荒野に生きる鉄騎士の物語。
荒廃した世界。
暴走したDNA、ミュータントの跳梁跋扈する荒野。
恐るべき異形の化け物の前に、命は無残に散る。
ミュータントに攫われた少女は
闇の中で、赤く光る無数の目に囲まれ
絶望の中で食われ死ぬ定めにあった。
奇跡か、あるいはさらなる絶望の罠か。
死に場所を求めた男によって助け出されたが
美しき四肢は無残に食いちぎられた後である。
慈悲無き世界で二人に迫る、甘美なる死の誘惑。
その先に求めた生、災厄の箱に残ったものは
戦車と一体化し、戦い続ける宿命。
愛だけが、か細い未来を照らし出す。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?


百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる