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第二部 大砲と魔術師
第二十話 未知
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打球が右中間に抜けた瞬間、大林高校の応援席からは地響きのような大歓声が響いた。芦田はとびきりの笑顔で一塁を回り、久保は大きなガッツポーズをしながら本塁を踏んだ。一方で打たれた北山は呆然と膝をつき、打球が飛んだ方向を見つめていた。
「やり返せたな、芦田!!」
「おう、打ってやったぜ!!」
久保と芦田はハイタッチを交わし、互いに称え合った。盗塁でチャンスを広げた久保と、きっちりタイムリーを放った芦田。二人の活躍で、大林高校は四回戦進出を果たしたのだ。
「三対二で大林高校の勝利! 礼!!」
「「「「ありがとうございました!!!!」」」」
両校の選手が整列して挨拶をすると、観客席から大きな拍手が送られた。四番を封じられながらも、何とか大林高校は勝利をつかみ取った。観客たちは、かつては弱小校と呼ばれた大林高校が今や台風の目になりつつあることを感じていた。
「久保くん!!」
ベンチに戻ろうとしていた久保だったが、北山に呼び止められた。
「敬遠で逃げるような真似をして申し訳ない。謝るよ」
「いえ、僕はいいんですよ。それより、アイツに声を掛けてあげてください」
久保は北山にそう返事して、芦田の方を向いた。久保にとっても敬遠されたことは快いことではなかった。しかし、同級生の芦田が舐められていたことの方が不愉快だったのだ。
北山は芦田のところへと向かい、頭を下げていた。すると芦田は手を差し出し、握手するように促していた。すると二人は笑顔で握手し、互いの健闘を称えていた。
やがて大林高校は試合会場を後にした。学校へ帰る途中、久保がまなに問いかけた。
「まな、次の相手は?」
「やっぱり悠北が勝ったみたいね」
「そうか、厳しいな」
「うん、そうだね……」
勝った直後ではあるが、二人は次の試合を見つめていた。三回戦まで、大林高校は薄い戦力でなんとか勝利を掴んできた。選手たちの士気は勝ち上がるごとに高まっていたが、疲労も相当なものだった。四回戦は二日後に迫っており、選手たちにとってはハードなスケジュールだった。
翌日、部員たちは軽めのメニューで体を動かしたあと、ミーティングを行っていた。大林高校にとって、四回戦に進出するのは二十二年ぶりの出来事であった。つまり、ここから先は全く未知の領域であるのだ。
「梅宮先輩は昨日九回まで投げましたし、明日はリョウくんに先発してもらいます」
「ハイ!!」
「相手は悠北打線で苦しいだろうけど、頑張ってね」
「頑張ります!!」
リョウは木島工業戦では好投を見せていた。その投球がどこまで悠北打線に通用するのか、それが四回戦の鍵を握っていた。
「次に、向こうの打線です。とにかく打ちまくる打線です」
「でもやっぱり尾田と野村だよな」
「そうだね、久保くん」
「野村はシニアの時に噂だけは聞いてたけど、今や悠北の四番だもんなあ」
悠北高校は、伝統的に強力打線を備える古豪である。尾田は三番を打つ右翼手であり、野村は四番の三塁手だ。共に二年生であるが、悠北打線の中軸を担っている。特に野村は、春季大会での自英学院戦で八木から先制タイムリーを放っており、県内屈指の強打者であった。
「野村くんはここまで大会通算二本塁打。尾田くんも七打点挙げてるね」
「そりゃ恐ろしいな」
まなは打線についての話を終えると、今度は投手陣について話し始めた。悠北は攻撃力こそ県内屈指だが、投手力は十分とは言えなかった。春季大会の際も、自英学院相手に八失点している。近年の悠北高校は甲子園出場を果たせていないが、その要因の一つがこの投手力不足であった。
「エースの小川さん、二番手の松原さん、左投手の内海くん。この三人を繋いでくる感じです」
「その三人からどれくらい点を取れるかだな」
「その通りです、岩沢先輩。リョウくんと梅宮先輩が好投してくれるのが一番ですが、乱打戦も覚悟しなければならないと思います」
乱打戦となれば、戦力層の厚い悠北高校に分がある。大林高校にとっては、厳しい戦いとなることが予想されていた。
「とはいえ、明日勝てばいよいよ準決勝です。自英学院にやり返すチャンスですよ」
まなの言葉に、部員全員がぴくっと反応した。去年の夏、一点差まで追い上げながら敗れてしまった。選手たちはその悔しさを忘れてはおらず、この一年間で練習に打ち込む糧としていた。
「……そうだな、まな。明日は絶対に勝たないとな」
「そうだよ、久保くん!! 今度こそ八木さんにやり返すんでしょ!!」
それを聞いた久保は、ニッと笑った。
「もちろん、打つ!!」
「じゃあ明日は絶対勝ちましょう!! 皆さん、いいですかー!!」
「「おう!!」」
こうして部員たちは気合いを入れ直し、明日の勝利を誓った。解散となり、皆がそれぞれの家へと帰っていった。久保とまなの二人はというと、この前と同じようにファミレスにいた。
「じゃあ、かんぱ~い!!」
「お茶だけどな」
二人はコップをカチンと合わせた。今日はフライドポテトを頼み、二人でつまんでいた。最初は黙って食べていた二人だったが、先に久保が口を開いた。
「なあ、まな」
「ふぁに?」
「もの食いながら喋るなって。それより、三回戦で気になることがあってな」
「何のこと?」
「木島工業の奴ら、明らかに俺の腕のこと知ってただろ?」
その言葉に、まなはポテトをつまむ手を止めた。三回戦で、久保はニ度もタッチアップを許していた。木島工業が送球難のことを把握していたのではないかと、彼は考えていたのだ。
「……まあ、木島工業はクレバーなチームだから。知ってたかもね」
「あの敬遠といい、相当俺らのことを調べてたみたいだな」
「それだけ、私たちも注目されてるってことね」
大林高校に対する注目度は日に日に高まっていた。女子マネージャー監督という異色の存在に、三本塁打十一打点の四番打者。当然他のチームからのマークは厳しく、戦いはどんどん難しくなっていく。
「……ねえ、久保くん」
「なんだよ」
「『甲子園』って考えたことある?」
まなの言葉に、今度は久保が意表を突かれた。高校球児なら誰でも憧れる場所、甲子園。しかし彼はプロ入りという目標だけを見据えており、甲子園については深く考えていなかった。
「どうしたんだよ、突然に」
「勝ち上がるごとに皆からどんどん注目されるようになって、久保くんなんてちょっとした有名人じゃない?」
「ああ」
「……でも、久保くんだけじゃない。このチームは、皆が頑張って支えてる」
「そうだな。皆、必死になって戦ってる」
「監督として、思うの。こんなに頑張ってるなら、もっといろんな人に見てほしいなって」
「それで、甲子園に?」
「そう。甲子園に行って、大林高校野球部って存在をもっと知ってほしい」
まなはまっすぐに久保の目を見つめ、はっきりとそう言った。彼女の言う通り、チームの快進撃を支えているのは久保だけではない。チームをまとめる岩沢に、エースとして好投を続ける梅宮、一年生ながら投打で活躍を見せたリョウ。それぞれが出来ることをこなした結果、四回戦進出という成果を成し遂げることが出来たのだ。
「……でもな、まな。頑張ってるのは俺たちだけじゃない。悠北だって自英学院だって、甲子園目指して頑張ってる」
「分かってる。口で言うほど簡単じゃないってことも。でも――」
そう言うと、まなは久保の右手を掴んだ。そして、懇願するように口を開いた。
「私は甲子園に行きたい。皆と一緒に、あの舞台で野球がしたい」
久保は彼女の迫力に押されて何も言えず、ただ黙って見つめていた。しかし、やがて左手で彼女の手を包むように握り返した。
「……よし、まな! 甲子園に行こう!!」
久保は決意を固めたように笑顔になり、そう言い切った。その言葉を聞いたまなも、笑顔で頷いた。二人の中に、甲子園という新たな目標が生まれた瞬間だった。
そして、次の日になった。いよいよ四回戦、準々決勝の日がやってきたのだ。今日の大林高校は後攻となり、ベンチでは最後の打ち合わせが行われていた。
「とにかく、向こうの打線は強力です。野手は守備と打撃でピッチャーを助けましょう」
「「おう!!」」
両校がベンチ前に並び、試合が始まろうとしている。今日も気温は高く、まだ午前だというのに日差しが強く照りつけている。強力打線の古豪か、それとも新進気鋭の注目校か。今日もスタンドには多くの観客が詰めかけ、熱戦を期待していた。
「整列!!」
審判の号令で、選手たちが一斉に駆け出した。ホームベースを挟んで向かい合い、試合開始の時を待っている。
「悠北高校対大林高校の試合を始めます。礼!!」
「「「「お願いします!!!!」」」」
久保たちは悠北高校を打ち破り、自英学院へのリベンジの機会を得ることが出来るのか――
「やり返せたな、芦田!!」
「おう、打ってやったぜ!!」
久保と芦田はハイタッチを交わし、互いに称え合った。盗塁でチャンスを広げた久保と、きっちりタイムリーを放った芦田。二人の活躍で、大林高校は四回戦進出を果たしたのだ。
「三対二で大林高校の勝利! 礼!!」
「「「「ありがとうございました!!!!」」」」
両校の選手が整列して挨拶をすると、観客席から大きな拍手が送られた。四番を封じられながらも、何とか大林高校は勝利をつかみ取った。観客たちは、かつては弱小校と呼ばれた大林高校が今や台風の目になりつつあることを感じていた。
「久保くん!!」
ベンチに戻ろうとしていた久保だったが、北山に呼び止められた。
「敬遠で逃げるような真似をして申し訳ない。謝るよ」
「いえ、僕はいいんですよ。それより、アイツに声を掛けてあげてください」
久保は北山にそう返事して、芦田の方を向いた。久保にとっても敬遠されたことは快いことではなかった。しかし、同級生の芦田が舐められていたことの方が不愉快だったのだ。
北山は芦田のところへと向かい、頭を下げていた。すると芦田は手を差し出し、握手するように促していた。すると二人は笑顔で握手し、互いの健闘を称えていた。
やがて大林高校は試合会場を後にした。学校へ帰る途中、久保がまなに問いかけた。
「まな、次の相手は?」
「やっぱり悠北が勝ったみたいね」
「そうか、厳しいな」
「うん、そうだね……」
勝った直後ではあるが、二人は次の試合を見つめていた。三回戦まで、大林高校は薄い戦力でなんとか勝利を掴んできた。選手たちの士気は勝ち上がるごとに高まっていたが、疲労も相当なものだった。四回戦は二日後に迫っており、選手たちにとってはハードなスケジュールだった。
翌日、部員たちは軽めのメニューで体を動かしたあと、ミーティングを行っていた。大林高校にとって、四回戦に進出するのは二十二年ぶりの出来事であった。つまり、ここから先は全く未知の領域であるのだ。
「梅宮先輩は昨日九回まで投げましたし、明日はリョウくんに先発してもらいます」
「ハイ!!」
「相手は悠北打線で苦しいだろうけど、頑張ってね」
「頑張ります!!」
リョウは木島工業戦では好投を見せていた。その投球がどこまで悠北打線に通用するのか、それが四回戦の鍵を握っていた。
「次に、向こうの打線です。とにかく打ちまくる打線です」
「でもやっぱり尾田と野村だよな」
「そうだね、久保くん」
「野村はシニアの時に噂だけは聞いてたけど、今や悠北の四番だもんなあ」
悠北高校は、伝統的に強力打線を備える古豪である。尾田は三番を打つ右翼手であり、野村は四番の三塁手だ。共に二年生であるが、悠北打線の中軸を担っている。特に野村は、春季大会での自英学院戦で八木から先制タイムリーを放っており、県内屈指の強打者であった。
「野村くんはここまで大会通算二本塁打。尾田くんも七打点挙げてるね」
「そりゃ恐ろしいな」
まなは打線についての話を終えると、今度は投手陣について話し始めた。悠北は攻撃力こそ県内屈指だが、投手力は十分とは言えなかった。春季大会の際も、自英学院相手に八失点している。近年の悠北高校は甲子園出場を果たせていないが、その要因の一つがこの投手力不足であった。
「エースの小川さん、二番手の松原さん、左投手の内海くん。この三人を繋いでくる感じです」
「その三人からどれくらい点を取れるかだな」
「その通りです、岩沢先輩。リョウくんと梅宮先輩が好投してくれるのが一番ですが、乱打戦も覚悟しなければならないと思います」
乱打戦となれば、戦力層の厚い悠北高校に分がある。大林高校にとっては、厳しい戦いとなることが予想されていた。
「とはいえ、明日勝てばいよいよ準決勝です。自英学院にやり返すチャンスですよ」
まなの言葉に、部員全員がぴくっと反応した。去年の夏、一点差まで追い上げながら敗れてしまった。選手たちはその悔しさを忘れてはおらず、この一年間で練習に打ち込む糧としていた。
「……そうだな、まな。明日は絶対に勝たないとな」
「そうだよ、久保くん!! 今度こそ八木さんにやり返すんでしょ!!」
それを聞いた久保は、ニッと笑った。
「もちろん、打つ!!」
「じゃあ明日は絶対勝ちましょう!! 皆さん、いいですかー!!」
「「おう!!」」
こうして部員たちは気合いを入れ直し、明日の勝利を誓った。解散となり、皆がそれぞれの家へと帰っていった。久保とまなの二人はというと、この前と同じようにファミレスにいた。
「じゃあ、かんぱ~い!!」
「お茶だけどな」
二人はコップをカチンと合わせた。今日はフライドポテトを頼み、二人でつまんでいた。最初は黙って食べていた二人だったが、先に久保が口を開いた。
「なあ、まな」
「ふぁに?」
「もの食いながら喋るなって。それより、三回戦で気になることがあってな」
「何のこと?」
「木島工業の奴ら、明らかに俺の腕のこと知ってただろ?」
その言葉に、まなはポテトをつまむ手を止めた。三回戦で、久保はニ度もタッチアップを許していた。木島工業が送球難のことを把握していたのではないかと、彼は考えていたのだ。
「……まあ、木島工業はクレバーなチームだから。知ってたかもね」
「あの敬遠といい、相当俺らのことを調べてたみたいだな」
「それだけ、私たちも注目されてるってことね」
大林高校に対する注目度は日に日に高まっていた。女子マネージャー監督という異色の存在に、三本塁打十一打点の四番打者。当然他のチームからのマークは厳しく、戦いはどんどん難しくなっていく。
「……ねえ、久保くん」
「なんだよ」
「『甲子園』って考えたことある?」
まなの言葉に、今度は久保が意表を突かれた。高校球児なら誰でも憧れる場所、甲子園。しかし彼はプロ入りという目標だけを見据えており、甲子園については深く考えていなかった。
「どうしたんだよ、突然に」
「勝ち上がるごとに皆からどんどん注目されるようになって、久保くんなんてちょっとした有名人じゃない?」
「ああ」
「……でも、久保くんだけじゃない。このチームは、皆が頑張って支えてる」
「そうだな。皆、必死になって戦ってる」
「監督として、思うの。こんなに頑張ってるなら、もっといろんな人に見てほしいなって」
「それで、甲子園に?」
「そう。甲子園に行って、大林高校野球部って存在をもっと知ってほしい」
まなはまっすぐに久保の目を見つめ、はっきりとそう言った。彼女の言う通り、チームの快進撃を支えているのは久保だけではない。チームをまとめる岩沢に、エースとして好投を続ける梅宮、一年生ながら投打で活躍を見せたリョウ。それぞれが出来ることをこなした結果、四回戦進出という成果を成し遂げることが出来たのだ。
「……でもな、まな。頑張ってるのは俺たちだけじゃない。悠北だって自英学院だって、甲子園目指して頑張ってる」
「分かってる。口で言うほど簡単じゃないってことも。でも――」
そう言うと、まなは久保の右手を掴んだ。そして、懇願するように口を開いた。
「私は甲子園に行きたい。皆と一緒に、あの舞台で野球がしたい」
久保は彼女の迫力に押されて何も言えず、ただ黙って見つめていた。しかし、やがて左手で彼女の手を包むように握り返した。
「……よし、まな! 甲子園に行こう!!」
久保は決意を固めたように笑顔になり、そう言い切った。その言葉を聞いたまなも、笑顔で頷いた。二人の中に、甲子園という新たな目標が生まれた瞬間だった。
そして、次の日になった。いよいよ四回戦、準々決勝の日がやってきたのだ。今日の大林高校は後攻となり、ベンチでは最後の打ち合わせが行われていた。
「とにかく、向こうの打線は強力です。野手は守備と打撃でピッチャーを助けましょう」
「「おう!!」」
両校がベンチ前に並び、試合が始まろうとしている。今日も気温は高く、まだ午前だというのに日差しが強く照りつけている。強力打線の古豪か、それとも新進気鋭の注目校か。今日もスタンドには多くの観客が詰めかけ、熱戦を期待していた。
「整列!!」
審判の号令で、選手たちが一斉に駆け出した。ホームベースを挟んで向かい合い、試合開始の時を待っている。
「悠北高校対大林高校の試合を始めます。礼!!」
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