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第5話 基礎魔法理論
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いろいろと授業をしているうちに、あっという間に午後になった。最後の授業は基礎魔法理論の授業だ。教官不足もあって、俺は複数の科目を教えなければならない。大変だが、自分の勉強にもなるから悪いことでもないのだ。俺は黒板に文字を綴りながら、生徒たちに解説を行っている。
「現在の理論では、魔法は波動の一種と解釈されている。すなわち、音や光と同じというわけだ」
俺は黒板に正弦波を描いた。火力魔法、水魔法、風魔法といった簡単な魔法は原始魔法と呼ばれている。原始魔法の波は単純な正弦波で構成されているため、魔力がある者ならば撃つことはそこまで難しくないのだ。
「それで、魔法には重要な三要素があるわけだ。エレナ、知っているか?」
「はい! 食事・睡眠・運動です!」
「全然違う、アホかお前は」
「むー……」
「魔法の三要素とは魔力量・術式・破格度だ。音でいえば大きさ・高さ・音色に相当する」
むくれているエレナを除き、生徒たちは熱心に筆を走らせていた。「破格」という言葉は人体解剖学に由来するらしい。たまに一般的なものから大きく外れた体の構造を持つ人間がいるらしく、そういうのを指して「破格」と呼ぶのだそうだ。
「魔力量だけは生まれ持った才能だが、術式や破格度は訓練次第で自由自在に操ることが出来る。といっても、破格度の方は大変だがな」
「ソラせんせー、なんか魔法出してみてよー!」
「はあ?」
「ねー、皆も見たいよねー?」
エレナは周囲に声を掛けていた。他の生徒たちは困惑していたが、恐る恐る「うんうん」と頷いている。……やっぱり、俺って怖いと思われているのかなあ。
「俺はもう現役を退いた身だ。大した魔法は出せない」
「えー、なんかないんですかー!?」
「……まあ、出来ないこともないがな」
俺は静かに頭の中で念じて、風魔法を繰り出す。我が帝国式の魔法には「無詠唱」という特徴がある。いちいち術式を出して詠唱を行う王国式よりも素早く魔法を使えるというわけだ。もっとも、帝国式魔法にも欠点はあるのだが。
「ほら、このチョークを見ておけよ」
「せんせー、何も起きないよ?」
「今から起こすんだよ」
「わっ、浮いた……!?」
次の瞬間、俺が手に持っていたチョークがふわりと宙に浮いた。これくらいの質量なら、航空魔法を使わずとも宙に浮かせることが出来る。少ししか魔力を使っていないから、右足を庇う必要もないというわけだ。
「ええっ、すごーい……!」
「どうなってるの……!?」
普段は俺を遠ざけている生徒たちも、珍しく関心を示していた。まだこのクラスの生徒たちは学校に入ったばかり。魔法を使えるというだけでも尊敬の対象というわけか。
「よし、ではチョーク自身に文字を書いてもらうとするか」
「ちょ、ソラせんせー何するの……!?」
「まあ、見てろって」
俺は風魔法を操りながら、チョークを浮かせたまま黒板に走らせていった。生徒たちが見守る中、次々に文字が記されていく。そして、あっという間に浮かび上がったのは――
「魔法の第四要素とは、術者の努力である」
という言葉だった。名前は忘れたが、これは魔法理論を創始した偉い学者が言ったものだ。心に響くものがあったのか、生徒たちはハッとしたような表情になっている。俺はそっとチョークを手に取りながら、皆を激励した。
「まだ初学者の諸君は魔法を使えなくても仕方ない。だが――練習次第でいくらでも活躍できるようになる!」
「は、はいっ!」
「鍛錬を怠るな、諸君の努力は必ず帝国の繁栄に繋がるのだ!!」
「はいっ!!」
生徒たちの士気を高めたところで、俺は授業を再開した。努力を続けていくにはそれ相応の動機が必要なのだ。早く魔法が使えるようになりたい、早く軍に入りたい。いろいろ生徒たちにも思いがあるだろうが、それを手助けするのが俺たち教官の役目というわけだ。
***
「……というわけで、今日はこのへんで終わりにする。質問があれば後で来るように」
よし、これで今日の授業は全て終わりだ。ベルナデッタも暇しているだろうし、さっさと帰らないとな。……と、またエレナがやってきたな。
「せんせー、しつもーん!」
「冷やかしなら帰れ」
「ひっどー! 今日は真面目な質問なんですけどー!」
おお、珍しいな。エレナはポニーテールをぴょんぴょんと揺らし、頬を膨らませている。
「悪い悪い、てっきりいつもと同じだと思ってな」
「もー、失礼しちゃうな」
「それで、何が聞きたいんだ?」
「この『防御魔法』ってなんですかー?」
エレナは教科書の「防御魔法」の項目を指さしていた。ああ、今日の授業ではまだ解説していなかったんだったな。
「防御魔法ってのは、敵の魔法を逆位相の魔法で打ち消すことだ」
「ほえ? 逆位相?」
「基本的な原始魔法なら波形が単純だから、簡単に防御魔法で防ぐことが出来るってわけだな」
「よく分かんないけど、要するに『盾』みたいなもの?」
「そういうこと。盾が弓や剣の攻撃を防ぐのと同じだ」
「でも、銃弾は盾をすり抜けるよ?」
「いいことに気がついたな。防御魔法も同じで、盤石ではない」
俺は改めてチョークを手に取り、黒板に単純な正弦波と複雑な波形の波を描いた。その二つを並べて見せて、エレナに詳しく説明を加える。
「左のは原始魔法の波形だ。見るからに簡単そうだろ?」
「うん、よわそう」
「それに比べて、右の波形はどうだ?」
「うーん、ちょっとごちゃごちゃしてる」
「そう、その『ごちゃごちゃ』ってのが重要なわけだ。こんな複雑な波形では、簡単に打ち消すことが出来ない」
「じゃあ、防御魔法をすり抜けちゃうんだ」
「そういうことだ。この右の魔法はいわゆる『破格魔法』というやつで、破格度がかなり大きい。撃つには相当な訓練が必要なんだ」
「へー、そうなんだ。……なるほど」
エレナは珍しく何かを考えこんでいるようだ。おっと、そろそろ帰らないとな。さっさと市場に行かないと閉まってしまう。二人分の食材を買わないといけないから、前より買い物は大変になるなあ。
「じゃあエレナ、俺はそろそろ――」
「ちょっと待って、先生」
「なんだ?」
「……朝から気になってたんだけど、恋人でも出来た?」
「うえっ!?」
意外な言葉に、俺は驚いて変な子を出してしまった。エレナはいつになく真剣な表情で、さらに問い詰めてくる。
「だってさ、なんかいつもより顔色が良いんだもん!」
「か、顔色?」
「いっつも『飯なんか食べてねえ』って顔だったのに、今日はつやつやしてるし!」
「そ、それは……」
「まさか、私の知らない間に……?」
「違う違う、そんなわけないって!」
俺は慌てて首を振って否定した。くそ、ベルナデッタのことは誰にもバレてはいけないんだ。王国の少女を匿っているなんて知られた日には解雇どころではない。とにかく、ここは何とか逃れなければ。
「なーんか服にシワもないし、まるで誰かが手入れしたみたい」
「別に、服なんか」
「どうにも女の匂いがするんだけど……。本当に隠してない?」
「知らない、知らないって! じゃあな、また明日!」
「あっ、待ってよせんせー!」
俺は杖を持ち、いつになく速足で教室を出たのであった。ああ、学校の教官も大変だなあ。市場に寄ったらさっさと家に帰って、ベルナデッタの美味しいご飯でも食べるとするか――
「現在の理論では、魔法は波動の一種と解釈されている。すなわち、音や光と同じというわけだ」
俺は黒板に正弦波を描いた。火力魔法、水魔法、風魔法といった簡単な魔法は原始魔法と呼ばれている。原始魔法の波は単純な正弦波で構成されているため、魔力がある者ならば撃つことはそこまで難しくないのだ。
「それで、魔法には重要な三要素があるわけだ。エレナ、知っているか?」
「はい! 食事・睡眠・運動です!」
「全然違う、アホかお前は」
「むー……」
「魔法の三要素とは魔力量・術式・破格度だ。音でいえば大きさ・高さ・音色に相当する」
むくれているエレナを除き、生徒たちは熱心に筆を走らせていた。「破格」という言葉は人体解剖学に由来するらしい。たまに一般的なものから大きく外れた体の構造を持つ人間がいるらしく、そういうのを指して「破格」と呼ぶのだそうだ。
「魔力量だけは生まれ持った才能だが、術式や破格度は訓練次第で自由自在に操ることが出来る。といっても、破格度の方は大変だがな」
「ソラせんせー、なんか魔法出してみてよー!」
「はあ?」
「ねー、皆も見たいよねー?」
エレナは周囲に声を掛けていた。他の生徒たちは困惑していたが、恐る恐る「うんうん」と頷いている。……やっぱり、俺って怖いと思われているのかなあ。
「俺はもう現役を退いた身だ。大した魔法は出せない」
「えー、なんかないんですかー!?」
「……まあ、出来ないこともないがな」
俺は静かに頭の中で念じて、風魔法を繰り出す。我が帝国式の魔法には「無詠唱」という特徴がある。いちいち術式を出して詠唱を行う王国式よりも素早く魔法を使えるというわけだ。もっとも、帝国式魔法にも欠点はあるのだが。
「ほら、このチョークを見ておけよ」
「せんせー、何も起きないよ?」
「今から起こすんだよ」
「わっ、浮いた……!?」
次の瞬間、俺が手に持っていたチョークがふわりと宙に浮いた。これくらいの質量なら、航空魔法を使わずとも宙に浮かせることが出来る。少ししか魔力を使っていないから、右足を庇う必要もないというわけだ。
「ええっ、すごーい……!」
「どうなってるの……!?」
普段は俺を遠ざけている生徒たちも、珍しく関心を示していた。まだこのクラスの生徒たちは学校に入ったばかり。魔法を使えるというだけでも尊敬の対象というわけか。
「よし、ではチョーク自身に文字を書いてもらうとするか」
「ちょ、ソラせんせー何するの……!?」
「まあ、見てろって」
俺は風魔法を操りながら、チョークを浮かせたまま黒板に走らせていった。生徒たちが見守る中、次々に文字が記されていく。そして、あっという間に浮かび上がったのは――
「魔法の第四要素とは、術者の努力である」
という言葉だった。名前は忘れたが、これは魔法理論を創始した偉い学者が言ったものだ。心に響くものがあったのか、生徒たちはハッとしたような表情になっている。俺はそっとチョークを手に取りながら、皆を激励した。
「まだ初学者の諸君は魔法を使えなくても仕方ない。だが――練習次第でいくらでも活躍できるようになる!」
「は、はいっ!」
「鍛錬を怠るな、諸君の努力は必ず帝国の繁栄に繋がるのだ!!」
「はいっ!!」
生徒たちの士気を高めたところで、俺は授業を再開した。努力を続けていくにはそれ相応の動機が必要なのだ。早く魔法が使えるようになりたい、早く軍に入りたい。いろいろ生徒たちにも思いがあるだろうが、それを手助けするのが俺たち教官の役目というわけだ。
***
「……というわけで、今日はこのへんで終わりにする。質問があれば後で来るように」
よし、これで今日の授業は全て終わりだ。ベルナデッタも暇しているだろうし、さっさと帰らないとな。……と、またエレナがやってきたな。
「せんせー、しつもーん!」
「冷やかしなら帰れ」
「ひっどー! 今日は真面目な質問なんですけどー!」
おお、珍しいな。エレナはポニーテールをぴょんぴょんと揺らし、頬を膨らませている。
「悪い悪い、てっきりいつもと同じだと思ってな」
「もー、失礼しちゃうな」
「それで、何が聞きたいんだ?」
「この『防御魔法』ってなんですかー?」
エレナは教科書の「防御魔法」の項目を指さしていた。ああ、今日の授業ではまだ解説していなかったんだったな。
「防御魔法ってのは、敵の魔法を逆位相の魔法で打ち消すことだ」
「ほえ? 逆位相?」
「基本的な原始魔法なら波形が単純だから、簡単に防御魔法で防ぐことが出来るってわけだな」
「よく分かんないけど、要するに『盾』みたいなもの?」
「そういうこと。盾が弓や剣の攻撃を防ぐのと同じだ」
「でも、銃弾は盾をすり抜けるよ?」
「いいことに気がついたな。防御魔法も同じで、盤石ではない」
俺は改めてチョークを手に取り、黒板に単純な正弦波と複雑な波形の波を描いた。その二つを並べて見せて、エレナに詳しく説明を加える。
「左のは原始魔法の波形だ。見るからに簡単そうだろ?」
「うん、よわそう」
「それに比べて、右の波形はどうだ?」
「うーん、ちょっとごちゃごちゃしてる」
「そう、その『ごちゃごちゃ』ってのが重要なわけだ。こんな複雑な波形では、簡単に打ち消すことが出来ない」
「じゃあ、防御魔法をすり抜けちゃうんだ」
「そういうことだ。この右の魔法はいわゆる『破格魔法』というやつで、破格度がかなり大きい。撃つには相当な訓練が必要なんだ」
「へー、そうなんだ。……なるほど」
エレナは珍しく何かを考えこんでいるようだ。おっと、そろそろ帰らないとな。さっさと市場に行かないと閉まってしまう。二人分の食材を買わないといけないから、前より買い物は大変になるなあ。
「じゃあエレナ、俺はそろそろ――」
「ちょっと待って、先生」
「なんだ?」
「……朝から気になってたんだけど、恋人でも出来た?」
「うえっ!?」
意外な言葉に、俺は驚いて変な子を出してしまった。エレナはいつになく真剣な表情で、さらに問い詰めてくる。
「だってさ、なんかいつもより顔色が良いんだもん!」
「か、顔色?」
「いっつも『飯なんか食べてねえ』って顔だったのに、今日はつやつやしてるし!」
「そ、それは……」
「まさか、私の知らない間に……?」
「違う違う、そんなわけないって!」
俺は慌てて首を振って否定した。くそ、ベルナデッタのことは誰にもバレてはいけないんだ。王国の少女を匿っているなんて知られた日には解雇どころではない。とにかく、ここは何とか逃れなければ。
「なーんか服にシワもないし、まるで誰かが手入れしたみたい」
「別に、服なんか」
「どうにも女の匂いがするんだけど……。本当に隠してない?」
「知らない、知らないって! じゃあな、また明日!」
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俺は杖を持ち、いつになく速足で教室を出たのであった。ああ、学校の教官も大変だなあ。市場に寄ったらさっさと家に帰って、ベルナデッタの美味しいご飯でも食べるとするか――
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