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第十七 語り継がれる者の裏
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化物の牙が、僕の左肩を掠めた。
あまりにも一瞬の出来事だったので、感覚はあったが、痛みはなかった。
僕は、無我夢中でその化物を、グルカナイフで攻撃した。
化物は、それに抗い、僕の左腕を引っ掻いた。
どちらのものかさえわからない、血の赤色の海が、森の緑色の中に生まれた。
僕は、霞む意識の中、無線で経緯を伝えると、その血の海に沈んで行った。
目が覚めた時、僕の目の前には化物ではなく、白い天井が広がっていた。
なんだ、夢か、と思ったが、左半身に走った激痛で、僕は、それが夢ではなく、過去に起きた事実だということを理解した。
「っ・・・!」
あまりの激痛で、僕は呻くことしかできなかった。
「大丈夫ですか?」
看護師と思わしき人物が、話しかけてきた。
「見りゃわかるでしょ、馬鹿みたいに痛いですよ。」
まともに返事することすらままならず、やっとの思いで僕はほぼ唸り声に近い返事を返した。
「今鎮痛剤を打ちますので、安静にしてください。」
僕の腕から伸びているチューブに、その人はインジェクターを刺した。
しばらくすると、激痛は落ち着いた。いや、それでもめちゃくちゃ痛いのだが。
「おう、大丈夫かい、竹内。」
扉から、一人の老人が入ってきた。彼は、僕によく話しかけてくれる、組合の中でもそこそこ偉い立場の狩人だ。
「見りゃわかるでしょ・・・大丈夫もクソもねえっすよ・・・森永さん。」
「その様子なら大丈夫そうだな。全くお前は・・・」
「僕が狩猟に行かなかったら、誰が行くってんですか。」
「お前、自分が何と戦ったのか、知ってんのかい?」
「何って、熊じゃないっすか。確かにそれでも無謀ですけど。」
森永さんは、僕の言葉を聞いて、腕を組んだまま少し唸った。
そうして三十秒程沈黙が続いた後、話を続けた。
「あいつはな、この辺で語られている黒鬼だよ。」
「黒鬼って、あの童話の?」
「あれは童話なんかじゃねえよ。本当にそういう化物が居て、人を襲うからそうして語り継がれてんだ。」
この周辺では、黒鬼という人喰い鬼の話が、よく出てくる。
山には漆黒の鬼が居て、数年に一度、人を襲いに里に来ると。
僕は、その語り継がれる存在とやり合ったわけだ。我ながら、かなりの無茶をしたものだ。
「で、その黒鬼はどうなったんすか?」
「死んだよ。お前のおかげでな。」
どうやら僕は、人々に語り継がれるような化物を討伐し、生きて帰ってきたらしい。
我ながら、かなりの無茶をしたものだ。
「まあ、あんだけ滅多刺しにすりゃあ死にますよね・・・」
「ばかたれが。熊に刃物で挑む無謀者がどこに居るってんだ。」
「ここに居ますけど。」
森永さんは、僕の言葉を聞いて、腕を組んだまま少し唸った。
そうして三十秒程沈黙が続いた後、話を続けた。
「そんな化物とやり合って、その程度の怪我で済んでるお前も大概化物だよ。」
「そういや怪我の程度ってどんなもんなんすか?こんなグルグル巻きにされてたんじゃあ、自分でもわかんねえっすよ。」
「肩は軽く掠っただけだ。つっても熊の牙だ、浅いもんじゃあねえ。腕の方は・・・」
「どうしたんすか。森永さんらしくない顔して。」
森永さんは、僕の言葉を聞いて、腕を組んだまま少し唸った。
そうして三十秒程沈黙が続いた後、話を続けた。
「まあ、言っちまえばやられてるよ。持ってかれてはねえがな。それでだ・・・」
「え、ああ、はい。」
森永さんの言葉に、僕は動揺して簡単に返事する事しかできなかった。
「まあ、医者によりゃあ生活できる程度には回復するそうだ。だが、狩人はもう、無理だな。」
「そうですか・・・」
「何だぁ?さっぱりしてんなぁ。言っちゃあなんだが、狩人クビ宣告されてるようなもんなんだぜ?」
「いや、これで周辺の安全が守られたなら良いかなって。」
「馬鹿言うんじゃねえよ。確かにお前は黒鬼を討伐したがな、あいつは元から人喰い熊ってわけじゃねえんだよ。」
「まあそりゃ最初から人喰いな熊なんていないと思いますけど・・・」
森永さんは、僕の言葉を聞いて、腕を組んだまま少し唸った。
そうして三十秒程沈黙が続いた後、話を続けた。
「黒鬼はな、昔は人里によく来てた親無しの子熊だったのさ。」
「え、どう言うことっすか、それ・・・」
「人々はそいつを随分と可愛がってなぁ、中には餌を与える奴も居た。だがなぁ、熊ってのは自然の生き物なんだよ。ペットじゃねえ。」
「黒鬼はそうして成長していったんですか?」
「ああ、数年で立派な成体になったよ。だがなぁ、自然がそんな簡単に人に馴染むと思うか?」
「まあ、農作物の食害とかに繋がるんすかね。」
「あのなあ、熊ってのはそんな単純な生き物じゃねえんだよ。人に餌を与えられて育った熊が、そんな簡単に山に帰るとでも思ってんのか?」
「人に餌を与えられて育った熊・・・」
自然の動物に餌を与えると、動物は餌が安定して手に入ると思って人の近くに寄ってくるようになる。
釣り場に猫が多いのは、釣り人が外道の魚を野良猫に与えるからだ。
カラスが街中に多いのは、人々が残したゴミが、彼らにとって都合よく定期的に転がってくる餌となるからだ。
ましてや、そんな存在が、圧倒的強者たる熊だったら・・・?
「ある日なあ、完全に舐めてかかってたバカが黒鬼にちょっかいを出したのさ。」
「熊にちょっかい出すなんて、無謀どころじゃないっすね。僕も人のこと言えませんけど。で、その人はどうなったんすか。」
「死んだよ。黒鬼によってな。」
「そうですか・・・」
「黒鬼はなぁ、その時に知っちまったんだよ。人間の味をよ。」
「それで、人喰いの鬼になったんですね。」
「浅はかな人間の考えが、人間を脅かす化物を生み出したんだ。皮肉なもんだろ?」
「そうっすね・・・」
「ま、黒鬼は死んで、お前は生きて帰った。だがなぁ、これで一件落着じゃぁねえんだよ。」
「同じ悲劇を繰り返さないように・・・」
「もともと動物に罪はねえんだ。もう、黒鬼みたいなやつを生み出すわけには行かねえ。」
「そうっすね・・・」
それから二ヶ月ほど経過しただろうか、僕の傷はあらかた癒え、無事とは言えないが退院となった。
狩人としてはもうやっていけないこの身体、どうしたものか・・・
僕はふと、黒鬼を討伐したあの場所を思い出した。あの周辺は、確か昆虫が多く集まる場所のはずだ。
どうせしばらく仕事もできずに暇なんだ、虫捕りでもしてアイツに話を聞かせてもらおう。
そうして僕は、まだ若干肌寒さが残る六月の森の中、鈴を鳴らしながら山へ入っていった。
もちろん、あいつが砥いでくれた、あの時僕を救ってくれた、グルカナイフをお供に。
散々カヤ漕ぎに使って、熊をも滅多刺しにしたと言うのに、このグルカナイフは全く性能を落す素振りを見せない。
まったく、あいつは大した奴だ。僕を襲った黒鬼よりも、それを討伐して生きて帰った僕よりも、あいつの信念の方がよっぽど化物じみている。
僕もあいつから、何か得られるものがあるだろうか。ますます、虫を捕まえたあとあいつと話すのが楽しみだ。
しばらく道無き道を進んで行くと、見覚えのある場所にたどり着いた。
かつて血の海ができたその場所は、なんの変哲もない、ただの森の中の平地に戻っていた。
辺りの木々は・・・クヌギだろうか。ひび割れた樹皮から、樹液が垂れている。
その中には、様々な種類の虫が群がっている。
僕は虫にはそれほど詳しくないので、ひとまず解るものだけ捕ってゆくことにした。
コクワガタ、ヒラタクワガタ・・・確か、昔あいつがドルクスとかなんとか言ってたクワガタが何匹か。
だが、他の木に目をやった瞬間、僕の身体に、あの時とは異なる戦慄が走った。
そこに居たのは、焦げ茶色の鎧に身を包んだ、鎧武者。
カブトムシだった。
この地に、カブトムシは居ない。居ることはあり得ない。
虫にそれほど詳しくない僕だって、それくらいのことは判る。
なんせ、幼い頃、あいつと虫相撲で遊んでいた時に、あいつはこう言ったんだから。
「カブトムシはねー、寒いと生きられないから、北海道には居ないんだよ。」
僕はその鎧武者をケースに入れると、ふもとに留めてある愛車に乗り込み、いつもはそうしないが、今回ばかりは、ギアをサードに入れ、アクセルを踏み込んだ。
帰宅すると、僕は適当に用意していたケースに彼らを分け、切ったバナナを入れ、蓋を閉じた。
そして、今やるべきことは一つだ。あいつに、このことを伝えなければ。
僕は、あいつに電話を掛けた。
十数秒コール音が鳴った後、依頼を出した時以来の、馴染みある声が聞こえてきた
「もしもし?あれ?カナデ?」
「ハロー?久しぶりだね・・・サクヤ。」
あまりにも一瞬の出来事だったので、感覚はあったが、痛みはなかった。
僕は、無我夢中でその化物を、グルカナイフで攻撃した。
化物は、それに抗い、僕の左腕を引っ掻いた。
どちらのものかさえわからない、血の赤色の海が、森の緑色の中に生まれた。
僕は、霞む意識の中、無線で経緯を伝えると、その血の海に沈んで行った。
目が覚めた時、僕の目の前には化物ではなく、白い天井が広がっていた。
なんだ、夢か、と思ったが、左半身に走った激痛で、僕は、それが夢ではなく、過去に起きた事実だということを理解した。
「っ・・・!」
あまりの激痛で、僕は呻くことしかできなかった。
「大丈夫ですか?」
看護師と思わしき人物が、話しかけてきた。
「見りゃわかるでしょ、馬鹿みたいに痛いですよ。」
まともに返事することすらままならず、やっとの思いで僕はほぼ唸り声に近い返事を返した。
「今鎮痛剤を打ちますので、安静にしてください。」
僕の腕から伸びているチューブに、その人はインジェクターを刺した。
しばらくすると、激痛は落ち着いた。いや、それでもめちゃくちゃ痛いのだが。
「おう、大丈夫かい、竹内。」
扉から、一人の老人が入ってきた。彼は、僕によく話しかけてくれる、組合の中でもそこそこ偉い立場の狩人だ。
「見りゃわかるでしょ・・・大丈夫もクソもねえっすよ・・・森永さん。」
「その様子なら大丈夫そうだな。全くお前は・・・」
「僕が狩猟に行かなかったら、誰が行くってんですか。」
「お前、自分が何と戦ったのか、知ってんのかい?」
「何って、熊じゃないっすか。確かにそれでも無謀ですけど。」
森永さんは、僕の言葉を聞いて、腕を組んだまま少し唸った。
そうして三十秒程沈黙が続いた後、話を続けた。
「あいつはな、この辺で語られている黒鬼だよ。」
「黒鬼って、あの童話の?」
「あれは童話なんかじゃねえよ。本当にそういう化物が居て、人を襲うからそうして語り継がれてんだ。」
この周辺では、黒鬼という人喰い鬼の話が、よく出てくる。
山には漆黒の鬼が居て、数年に一度、人を襲いに里に来ると。
僕は、その語り継がれる存在とやり合ったわけだ。我ながら、かなりの無茶をしたものだ。
「で、その黒鬼はどうなったんすか?」
「死んだよ。お前のおかげでな。」
どうやら僕は、人々に語り継がれるような化物を討伐し、生きて帰ってきたらしい。
我ながら、かなりの無茶をしたものだ。
「まあ、あんだけ滅多刺しにすりゃあ死にますよね・・・」
「ばかたれが。熊に刃物で挑む無謀者がどこに居るってんだ。」
「ここに居ますけど。」
森永さんは、僕の言葉を聞いて、腕を組んだまま少し唸った。
そうして三十秒程沈黙が続いた後、話を続けた。
「そんな化物とやり合って、その程度の怪我で済んでるお前も大概化物だよ。」
「そういや怪我の程度ってどんなもんなんすか?こんなグルグル巻きにされてたんじゃあ、自分でもわかんねえっすよ。」
「肩は軽く掠っただけだ。つっても熊の牙だ、浅いもんじゃあねえ。腕の方は・・・」
「どうしたんすか。森永さんらしくない顔して。」
森永さんは、僕の言葉を聞いて、腕を組んだまま少し唸った。
そうして三十秒程沈黙が続いた後、話を続けた。
「まあ、言っちまえばやられてるよ。持ってかれてはねえがな。それでだ・・・」
「え、ああ、はい。」
森永さんの言葉に、僕は動揺して簡単に返事する事しかできなかった。
「まあ、医者によりゃあ生活できる程度には回復するそうだ。だが、狩人はもう、無理だな。」
「そうですか・・・」
「何だぁ?さっぱりしてんなぁ。言っちゃあなんだが、狩人クビ宣告されてるようなもんなんだぜ?」
「いや、これで周辺の安全が守られたなら良いかなって。」
「馬鹿言うんじゃねえよ。確かにお前は黒鬼を討伐したがな、あいつは元から人喰い熊ってわけじゃねえんだよ。」
「まあそりゃ最初から人喰いな熊なんていないと思いますけど・・・」
森永さんは、僕の言葉を聞いて、腕を組んだまま少し唸った。
そうして三十秒程沈黙が続いた後、話を続けた。
「黒鬼はな、昔は人里によく来てた親無しの子熊だったのさ。」
「え、どう言うことっすか、それ・・・」
「人々はそいつを随分と可愛がってなぁ、中には餌を与える奴も居た。だがなぁ、熊ってのは自然の生き物なんだよ。ペットじゃねえ。」
「黒鬼はそうして成長していったんですか?」
「ああ、数年で立派な成体になったよ。だがなぁ、自然がそんな簡単に人に馴染むと思うか?」
「まあ、農作物の食害とかに繋がるんすかね。」
「あのなあ、熊ってのはそんな単純な生き物じゃねえんだよ。人に餌を与えられて育った熊が、そんな簡単に山に帰るとでも思ってんのか?」
「人に餌を与えられて育った熊・・・」
自然の動物に餌を与えると、動物は餌が安定して手に入ると思って人の近くに寄ってくるようになる。
釣り場に猫が多いのは、釣り人が外道の魚を野良猫に与えるからだ。
カラスが街中に多いのは、人々が残したゴミが、彼らにとって都合よく定期的に転がってくる餌となるからだ。
ましてや、そんな存在が、圧倒的強者たる熊だったら・・・?
「ある日なあ、完全に舐めてかかってたバカが黒鬼にちょっかいを出したのさ。」
「熊にちょっかい出すなんて、無謀どころじゃないっすね。僕も人のこと言えませんけど。で、その人はどうなったんすか。」
「死んだよ。黒鬼によってな。」
「そうですか・・・」
「黒鬼はなぁ、その時に知っちまったんだよ。人間の味をよ。」
「それで、人喰いの鬼になったんですね。」
「浅はかな人間の考えが、人間を脅かす化物を生み出したんだ。皮肉なもんだろ?」
「そうっすね・・・」
「ま、黒鬼は死んで、お前は生きて帰った。だがなぁ、これで一件落着じゃぁねえんだよ。」
「同じ悲劇を繰り返さないように・・・」
「もともと動物に罪はねえんだ。もう、黒鬼みたいなやつを生み出すわけには行かねえ。」
「そうっすね・・・」
それから二ヶ月ほど経過しただろうか、僕の傷はあらかた癒え、無事とは言えないが退院となった。
狩人としてはもうやっていけないこの身体、どうしたものか・・・
僕はふと、黒鬼を討伐したあの場所を思い出した。あの周辺は、確か昆虫が多く集まる場所のはずだ。
どうせしばらく仕事もできずに暇なんだ、虫捕りでもしてアイツに話を聞かせてもらおう。
そうして僕は、まだ若干肌寒さが残る六月の森の中、鈴を鳴らしながら山へ入っていった。
もちろん、あいつが砥いでくれた、あの時僕を救ってくれた、グルカナイフをお供に。
散々カヤ漕ぎに使って、熊をも滅多刺しにしたと言うのに、このグルカナイフは全く性能を落す素振りを見せない。
まったく、あいつは大した奴だ。僕を襲った黒鬼よりも、それを討伐して生きて帰った僕よりも、あいつの信念の方がよっぽど化物じみている。
僕もあいつから、何か得られるものがあるだろうか。ますます、虫を捕まえたあとあいつと話すのが楽しみだ。
しばらく道無き道を進んで行くと、見覚えのある場所にたどり着いた。
かつて血の海ができたその場所は、なんの変哲もない、ただの森の中の平地に戻っていた。
辺りの木々は・・・クヌギだろうか。ひび割れた樹皮から、樹液が垂れている。
その中には、様々な種類の虫が群がっている。
僕は虫にはそれほど詳しくないので、ひとまず解るものだけ捕ってゆくことにした。
コクワガタ、ヒラタクワガタ・・・確か、昔あいつがドルクスとかなんとか言ってたクワガタが何匹か。
だが、他の木に目をやった瞬間、僕の身体に、あの時とは異なる戦慄が走った。
そこに居たのは、焦げ茶色の鎧に身を包んだ、鎧武者。
カブトムシだった。
この地に、カブトムシは居ない。居ることはあり得ない。
虫にそれほど詳しくない僕だって、それくらいのことは判る。
なんせ、幼い頃、あいつと虫相撲で遊んでいた時に、あいつはこう言ったんだから。
「カブトムシはねー、寒いと生きられないから、北海道には居ないんだよ。」
僕はその鎧武者をケースに入れると、ふもとに留めてある愛車に乗り込み、いつもはそうしないが、今回ばかりは、ギアをサードに入れ、アクセルを踏み込んだ。
帰宅すると、僕は適当に用意していたケースに彼らを分け、切ったバナナを入れ、蓋を閉じた。
そして、今やるべきことは一つだ。あいつに、このことを伝えなければ。
僕は、あいつに電話を掛けた。
十数秒コール音が鳴った後、依頼を出した時以来の、馴染みある声が聞こえてきた
「もしもし?あれ?カナデ?」
「ハロー?久しぶりだね・・・サクヤ。」
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