どーも、反逆のオッサンです

わか

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サツキ公国編

第119話 どーも、報復蹂躙です

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前書き

前回のあらすじ

主人公 セレネ姫たちの関係性を知る



本文


どーも、セレネ姫たちの関係性を知り、世の中色んな人がいるなーって思ったオッサンです。
恋愛は自由だから、俺から何か言うことは無いけれど、幸せなら良いんじゃない?

「さて、商店街に到着したのはいいけど、ここだけ取り残されている感が凄い肌で感じる。人も居なければ、建物の中はぐちゃぐちゃ。異臭もするけど、アンデッドほどではない。良いんじゃない?ここで」

「え?」

「どうした、セレネ姫?」

感情表現が豊かになったセレネ姫の今の顔は、驚愕。
まさか、ここに住むとは思っていなかったみたいな顔。
ウケる。

「そんな顔しなさんな。帝国の時のように地下で生活すれば良いさ。えーと、この家...」

食卓テーブルなどは置いているが、床にゴミが散乱している家を発見し捜索中。
公国の工作員によって荒らされたとは思うんだけど、結構リビングとか広くて良さげ。

「散らかっているゴミやら必要ないものを全て除去すれば、住めるね。外からの異臭は、魔法の道具でなんとかなるとして。うーん、血が付着しているところは綺麗に拭き取るしかないね。屋根があるだけマシだよ。この家、セレネ姫たちが使う?」

「そうですね...他に行く場所が今のところがない以上、仕方ありません。この家を使わせていただきます」

「了解、俺も近くの家をもらってくるわ。それじゃあ、またね」

セレネ姫たちと別れて、商店街を隠密スキルを発動させて移動する。

「これで、セレネ姫たちをユリさんとネイレスさんから離すことが出来た。そろそろ、あの2人も戦闘が終わっている頃だと思うし、さっさと戻らないとな」

先程までの戦闘による爆発音がなくなり、クーデターをしている住民の声しか聞こえなくなる。
何かの騒動に巻き込まれていないと良いけど...

「その時は、どうしよう。神官長クラスとの戦闘は出来る限り避けたいし、はぁ。干し肉だけじゃ、やっぱり腹減るよ」

身体能力向上スキルの効果が続いている限り、体力に問題なく走り続けられる。
隠密スキルのおかげで人に見つからず、隠れ家があった場所につく。
そう、隠れ家があった場所。

「どうやったら、こんなに破壊出来るだよ...やべぇじゃん。住民もちらほら見えるし。肝心の2人は、何処へ?」


『神の裁きを!!鉄槌を!!』


「次は何だよ?うっさいなー。っておい!」

神官に連行されているユリさんとネイレスさん。
その2人に向かって石などを投げつける人間。

「何がどうなったら、ええ?マジかよ...」

スマホで見た感じ、装備はそのままだが手錠をされていて抗えない様子。

「仕方ねーな」

俺は、仮面を被り隠密スキルを解こうとした瞬間、ユリさんとネイレスさんが俺の方に顔を向ける。


『神のさば...』


ぎゃああああ、ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙

手錠を引きちぎって、神官だけでなく声を張って神のなんちゃらを言っていた人間を瞬く間に斬殺していく2人。

「え?こわ...」

2人とも血吹雪ともに、俺の方へ向かってくる。

「ああ、怖すぎる。は?なんでこっちに向かってくるんだよ!!俺の居場所がバレるじゃんかよ!」

さすがに見晴らしのいいここで2人が来るのはダメだ。
2人の戦闘のせいで、建物のおろか路地に敷き詰められていた石すらない。
いやいやいやいや、時と場所を選べよ!マジで!
でも、2人が隠密スキルを使えば問題ないのか?
嗅覚が鋭い者にはバレてしまう可能性もあるし、どちらにしもリスクが高い。

「俺から会いに行った方がいいかも」

最終的に自ら2人に逢いに行くと決めた俺は、隠密スキルはそのまま継続して近く。
ユリさんたちだけが向かって来るわけではなく、神官と住民も逃げるためにこちらに向かってくる。
ハルバードをマジッグバッグから取り出し、通り様に斬っていく。
今回は、ユリさんとネイレスさんの行動に何か意図があるのかもしれない。

「殺しはしないが、石を投げている連中に慈悲はない」

治療しない限り死んでいくような深さの傷を負わせる。
傷を負った住民や神官は、次に来る人間の邪魔もしてくれるから好都合。

「やっぱ、戦闘しながらの方が思考が回る回る。アハハッ!スキル解除!アハハHAHAHA」

狂ったように、人を斬り嗤う。
ユリさんとネイレスさんはいつの間にか仮面をつけ、暴れながら俺と合流する。

「話しは後で。とりあえず、ここにいる人間に恐怖を。死なない程度に苦痛を味合わせろ」

2人に指示を出し、合流したにも関わらずすぐ離れて戦闘という名の蹂躙を始める。

「おい、誰か!神官長様を呼べ!ここはわた...」

「あ、手が滑った。おい、起きろ。ちっ、殺しちゃったよ」

何か話そうとしていた神官の首から腰を斬りつけてしまった。返事がなかったから血を吹きながら倒れた神官を蹴って確認したのだが、死んでいた。

「ハルバードの扱いに慣れたのか?さっきから殺してばかり。いやいや、自惚れは良くない。いつ強敵が現れるか分からない状況だし...ふん!」

ハルバードを横一文字。
剣を持った神官が俺の間合いに入った瞬間、胴体を切り離す斬撃をくり出す。

「あれ?やっぱり、威力上がってねーか?殺さないようにする調整が難しいぞ。敵が弱いからか?それにしても勇気ある死の特攻お疲れ様」

強者が現れるまでの時間稼ぎのつもりなのかは知らんが、間合いに入った瞬間死んでいく。
雪崩のように攻めて来るが、何の意味もないことに敵が気付かない。


光の矢ライトアロー

水の矢ウォターアロー


「ユリさんの矢に比べたら遅い。しかもこんな混戦の中、魔法を放って避けられたら味方に当たるに...ほら、避けたら別の人間に当たって怪我するじゃん」

「ゼロ?私たちに石を投げたヤツの始末は終わったわ。一旦引くわよ」

「ツヴァイからの指示?」

「そうよ」

俺の背後から声を掛けるユリさん。
斬るのが楽しくなっていたから、ここから引くのは少し名残惜しい。
でも、リーダーからの命令だ。

「分かった。アインス、案内よろしく」

俺とユリさんは、ネイレスさんのもとへ行き合流後、隠密スキルを発動させ戦場から離れる。
敵は、俺たちが消えたと思い込み混乱しているのが手に取るように分かる。

「それで、ユリさんとネイレスさんはなんで連行されていたのかな?」

「風の神官長とやらが邪魔してきたから、2人で殺したあとMPが尽きたのよ。ポーションで今は少し回復したから使えるけど」

「え?神官長を殺したの?すごっ!」

「ふふん。私の雷の魔法がトドメだったわ」

「その前に、私の氷の魔法で死にかけるまで痛めつけましたから実質私のおかげです」

「おいおい、もう喧嘩は辞めてくれ。MP回復優先で。そこの家、人の気配しないし入ろ?」

喧嘩で、神官長が死ぬって...
めちゃくちゃすぎるだろこの2人。



後書き

次回 アレ
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