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サツキ公国編
第112話 どーも、抱擁です
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前書き
前回のあらすじ
主人公 キサラ法国の強者と戦闘をする
本文
どーも、久しぶりに死への恐怖を感じ手が震えるオッサンです。
震える手を見てから固く握りしめる。俺は、強いと思い上がっていたんではないか?
慢心、怠惰。自分に対して怒りが湧いてくる。
グレンという男が言っていた、命拾いしたという台詞。
俺は、まだ弱い。そして、理不尽で命を落とす世界。
「魔人族による世界征服ができない理由が分かった気がする。ハハッ、なんだよ。守護者って。ちくしょう、ちくしょう」
俺たちは、守護者ランディ、グレンとの戦闘場所から移動して、人が居ない路地で足を止め仮面を外す。
「ねぇ、ケンさん。帝国から出て見た神官も守護者じゃない?」
「神アテナを信仰していた女だったけ?どうだろう?あの時、ユリさんは神官長って言っていなかった?」
「確かに神官長と言ったわ。でも、神官長の上の存在がいる以上、疑ってかかった方がいい。守護者ランディも頭オカシイし」
「ユリが言う帝国付近で見かけた女神官については存じ上げませんが、守護者ランディの言葉を思い返すと、本当に公国が滅んだとしても構わない様子でした。グレンという守護者の方が、まだマトモだと思います」
いかにもガラが悪そうなグレンよりランディの方がイカれているなんて、見た目で判断するのも良くないな。
どちらにしろ、キサラ法国の領地での戦闘は避けた方がいい。
「そうだね。2人の言う通りだと俺も思うよ。どうやってあそこまで強くなったのか興味がある。キサラ法国の情報がない以上、手探り状態だ。あれ?法国で思い出したんだけど、法国の勇者ってなんなの?」
「え?ケンさんとユリは、法国の勇者パーティーをご存知なのですか?」
驚いた表情のネイレスさんにユリさんが不愉快な顔で答える。
「知ってるも何も、勇者パーティーを殺したわ。いきなり襲いかかって来て、ケンさんの右肩を負傷させたから私が切り刻んでやったの。ネイレス、勇者パーティーのこと知っているなら教えてちょうだい」
「平和の象徴。そして、魔人族との戦いで先頭に立って人類側を鼓舞する存在。私も1度お会いしましたが、なんというか...自分に酔っている勇者でしたね。でも、力は本物だと思いますよ。まさか、ケンさんとユリさんが殺していたなんて。あっ!もしかして勇者が戻って来ないから守護者が動いたのではないでしょうか?」
「え?」
「え?」
俺とユリさんが顔を見合わせる。
お互い、そんな事考えもしなかった。やべぇ。
守護者が来たのは偶然ではなくて必然。
原因は、勇者パーティーの所在不明のため。
「あー、ユリさんや」
「なんだい、ケンさんや」
「勇者を殺したなんてバレたら俺たちが魔人族との戦いの先頭に立たされるかもしれない。イカれた守護者に狙われるかもしれない」
「まだ守護者に知られていないから大丈夫よ。きっと、新たな勇者が生まれるわ!」
「そうだね、ユリさん!」
先程の守護者との戦闘で開放的になっている俺は、ユリさんに抱きつく。
「えへ。えへへ。大丈夫よ、ケンさん。私がいる間は、死なせないから安心してもっと抱きついて!ふふふ」
「あ!ずるいです!ほら、ケンさん!私も居ますよ!貴方の盾になりますから私にも抱きついてください!」
「ダメ。離さない。れろ」
俺の唇を舐めやがった!
ユリさんから離れてネイレスさんに抱きつく。
「えへ。えへへへへへへへへ。ケンさんが抱きついてくれた...」
「ふふふ、ケンさんの唇、舐めちゃった…ふふふふふ」
なに?このカオスの状況。
ユリさんとネイレスさんがよだれ垂らして狂ったように笑っている。
さっきまでのシリアスな空気は何処に行ったんだよ!
そっと、ネイレスさんから離れる。
2人の顔をスマホのカメラで写真を撮り、本人たちに見せる。
「あら、いけない。なんて顔しているのかしら」
「うわ。私、こんな顔していたんですか。失礼しました」
「分かればよろしい。もう家に帰って休もう。予定外が多すぎて疲れた」
俺たちは、外装を変え大通りに出て隠れ家まで歩いて帰る。
街の様子は、まぁ、混乱しているよね。
魔人が襲来したとか、騎士が住民を襲っているとか、色々な声が聞こえる。
「そもそも、ネイレス女王が悪いんだ!あいつが居なくなったから海龍様も居なくなって海が荒れて魚が取れない!」
お前たちは、ネイレスさんに依存し過ぎ。海の安全くらい自分たちでどうにかしろよ。
責任を押し付けるな、愚民。
人前で本名を言わず、先程付けた偽名でネイレスさんに聞く。
「ツヴァイさん、嗤っているけど、楽しいことでもあった?」
「ふふ、混乱している人間を見たらつい笑みが...気にしないで下さい、ゼロ。それにしても、この混乱を収集する者がいません。王は何しているのでしょか?」
「ネイ...ツヴァイ?混乱を収めるのは騎士の役目ではないの?」
「アインス、公国では王の指令が出来るように各処に拡声器が設置してあります。ほら、あそこの建物見てください」
ネイレスさんが指を指した所に拡声器らしきものが設置してあったが、破損している。
「あれ、壊れているわよ?」
「あら、本当ですね。私たち以外にも、公国を混乱させるために動いているのでしょうか?」
真夜中なのに、こんなに人が外に出ているなんて。
巻き込まれて死ぬかもしれないのに、危機感薄いんじゃね?
ネイレスさんが言った壊れた拡声器をよく見ると、斬り付けられた後がある。
「今、剣を持っているのは騎士とプルトスさんみたいな大きな商会...あっ。そういう事か」
「ゼロ、何か分かったの?」
「アインスさん、この混乱を収めるのは別に王や騎士じゃなくても出来る。第3勢力の神殿関係者。プルトスさんもしくは守護者の入れ知恵だろうけど。参ったなー、こんなに統率を失われるとは思わなかった。帝国が滅んだ時みたいだな」
荷物を荷馬車に乗せたりしている人を、見かけるけど、この国の門が閉ざされているから出れないのでは?
うん、無粋なことは言わないでおこう。
人の合間を通って路地に入り隠れ家に到着する。
「やっと、家に着いたわね。もうクタクタよ」
ダルそうな声を出しながら玄関の扉を開け、家の中に入る。
「お疲れ様、風呂に入って寝よう?」
「昨日は海龍、今日は守護者。明日は何が出てくるのでしょうか...」
「やめて、ネイレスさん。俺も思っていたが口に出さなかったのに!」
「そうよ!ネイレス。ケンさんと一緒に居たら、いつもこんな感じになるわ。考えても無駄よ」
それ、フォローになっていないからユリさん。
ソファーに腰掛け、公国さんの煙草を取り出し吸う。
なんか、甘い香りのする煙草だな。ニコチンが入っていれば何でも良いんだけどさ。
セレネ姫が馬車を届けに来るまで、家で大人しくしよ。
「ケンさん?だいぶお疲れ様のご様子ですね。私が筋肉を解しましょうか?」
「いいの?」
「はい!」
ネイレスさんの提案は有難い。
マッサージを受けてから風呂に入るのも悪くないな。
「よろしく頼むね、ネイレスさん」
「お任せください!ふふ。ふふふふ」
ニヤついているネイレスさんにマッサージが出来るか分からん。
「煙草吸い終わったらお願い」
ユリさんはお湯を沸かしにお風呂場。
マッサージされている所を見られたら...どうせネイレスさんと喧嘩になると思うけどいいや。
後書き
次回 女の戦い
前回のあらすじ
主人公 キサラ法国の強者と戦闘をする
本文
どーも、久しぶりに死への恐怖を感じ手が震えるオッサンです。
震える手を見てから固く握りしめる。俺は、強いと思い上がっていたんではないか?
慢心、怠惰。自分に対して怒りが湧いてくる。
グレンという男が言っていた、命拾いしたという台詞。
俺は、まだ弱い。そして、理不尽で命を落とす世界。
「魔人族による世界征服ができない理由が分かった気がする。ハハッ、なんだよ。守護者って。ちくしょう、ちくしょう」
俺たちは、守護者ランディ、グレンとの戦闘場所から移動して、人が居ない路地で足を止め仮面を外す。
「ねぇ、ケンさん。帝国から出て見た神官も守護者じゃない?」
「神アテナを信仰していた女だったけ?どうだろう?あの時、ユリさんは神官長って言っていなかった?」
「確かに神官長と言ったわ。でも、神官長の上の存在がいる以上、疑ってかかった方がいい。守護者ランディも頭オカシイし」
「ユリが言う帝国付近で見かけた女神官については存じ上げませんが、守護者ランディの言葉を思い返すと、本当に公国が滅んだとしても構わない様子でした。グレンという守護者の方が、まだマトモだと思います」
いかにもガラが悪そうなグレンよりランディの方がイカれているなんて、見た目で判断するのも良くないな。
どちらにしろ、キサラ法国の領地での戦闘は避けた方がいい。
「そうだね。2人の言う通りだと俺も思うよ。どうやってあそこまで強くなったのか興味がある。キサラ法国の情報がない以上、手探り状態だ。あれ?法国で思い出したんだけど、法国の勇者ってなんなの?」
「え?ケンさんとユリは、法国の勇者パーティーをご存知なのですか?」
驚いた表情のネイレスさんにユリさんが不愉快な顔で答える。
「知ってるも何も、勇者パーティーを殺したわ。いきなり襲いかかって来て、ケンさんの右肩を負傷させたから私が切り刻んでやったの。ネイレス、勇者パーティーのこと知っているなら教えてちょうだい」
「平和の象徴。そして、魔人族との戦いで先頭に立って人類側を鼓舞する存在。私も1度お会いしましたが、なんというか...自分に酔っている勇者でしたね。でも、力は本物だと思いますよ。まさか、ケンさんとユリさんが殺していたなんて。あっ!もしかして勇者が戻って来ないから守護者が動いたのではないでしょうか?」
「え?」
「え?」
俺とユリさんが顔を見合わせる。
お互い、そんな事考えもしなかった。やべぇ。
守護者が来たのは偶然ではなくて必然。
原因は、勇者パーティーの所在不明のため。
「あー、ユリさんや」
「なんだい、ケンさんや」
「勇者を殺したなんてバレたら俺たちが魔人族との戦いの先頭に立たされるかもしれない。イカれた守護者に狙われるかもしれない」
「まだ守護者に知られていないから大丈夫よ。きっと、新たな勇者が生まれるわ!」
「そうだね、ユリさん!」
先程の守護者との戦闘で開放的になっている俺は、ユリさんに抱きつく。
「えへ。えへへ。大丈夫よ、ケンさん。私がいる間は、死なせないから安心してもっと抱きついて!ふふふ」
「あ!ずるいです!ほら、ケンさん!私も居ますよ!貴方の盾になりますから私にも抱きついてください!」
「ダメ。離さない。れろ」
俺の唇を舐めやがった!
ユリさんから離れてネイレスさんに抱きつく。
「えへ。えへへへへへへへへ。ケンさんが抱きついてくれた...」
「ふふふ、ケンさんの唇、舐めちゃった…ふふふふふ」
なに?このカオスの状況。
ユリさんとネイレスさんがよだれ垂らして狂ったように笑っている。
さっきまでのシリアスな空気は何処に行ったんだよ!
そっと、ネイレスさんから離れる。
2人の顔をスマホのカメラで写真を撮り、本人たちに見せる。
「あら、いけない。なんて顔しているのかしら」
「うわ。私、こんな顔していたんですか。失礼しました」
「分かればよろしい。もう家に帰って休もう。予定外が多すぎて疲れた」
俺たちは、外装を変え大通りに出て隠れ家まで歩いて帰る。
街の様子は、まぁ、混乱しているよね。
魔人が襲来したとか、騎士が住民を襲っているとか、色々な声が聞こえる。
「そもそも、ネイレス女王が悪いんだ!あいつが居なくなったから海龍様も居なくなって海が荒れて魚が取れない!」
お前たちは、ネイレスさんに依存し過ぎ。海の安全くらい自分たちでどうにかしろよ。
責任を押し付けるな、愚民。
人前で本名を言わず、先程付けた偽名でネイレスさんに聞く。
「ツヴァイさん、嗤っているけど、楽しいことでもあった?」
「ふふ、混乱している人間を見たらつい笑みが...気にしないで下さい、ゼロ。それにしても、この混乱を収集する者がいません。王は何しているのでしょか?」
「ネイ...ツヴァイ?混乱を収めるのは騎士の役目ではないの?」
「アインス、公国では王の指令が出来るように各処に拡声器が設置してあります。ほら、あそこの建物見てください」
ネイレスさんが指を指した所に拡声器らしきものが設置してあったが、破損している。
「あれ、壊れているわよ?」
「あら、本当ですね。私たち以外にも、公国を混乱させるために動いているのでしょうか?」
真夜中なのに、こんなに人が外に出ているなんて。
巻き込まれて死ぬかもしれないのに、危機感薄いんじゃね?
ネイレスさんが言った壊れた拡声器をよく見ると、斬り付けられた後がある。
「今、剣を持っているのは騎士とプルトスさんみたいな大きな商会...あっ。そういう事か」
「ゼロ、何か分かったの?」
「アインスさん、この混乱を収めるのは別に王や騎士じゃなくても出来る。第3勢力の神殿関係者。プルトスさんもしくは守護者の入れ知恵だろうけど。参ったなー、こんなに統率を失われるとは思わなかった。帝国が滅んだ時みたいだな」
荷物を荷馬車に乗せたりしている人を、見かけるけど、この国の門が閉ざされているから出れないのでは?
うん、無粋なことは言わないでおこう。
人の合間を通って路地に入り隠れ家に到着する。
「やっと、家に着いたわね。もうクタクタよ」
ダルそうな声を出しながら玄関の扉を開け、家の中に入る。
「お疲れ様、風呂に入って寝よう?」
「昨日は海龍、今日は守護者。明日は何が出てくるのでしょうか...」
「やめて、ネイレスさん。俺も思っていたが口に出さなかったのに!」
「そうよ!ネイレス。ケンさんと一緒に居たら、いつもこんな感じになるわ。考えても無駄よ」
それ、フォローになっていないからユリさん。
ソファーに腰掛け、公国さんの煙草を取り出し吸う。
なんか、甘い香りのする煙草だな。ニコチンが入っていれば何でも良いんだけどさ。
セレネ姫が馬車を届けに来るまで、家で大人しくしよ。
「ケンさん?だいぶお疲れ様のご様子ですね。私が筋肉を解しましょうか?」
「いいの?」
「はい!」
ネイレスさんの提案は有難い。
マッサージを受けてから風呂に入るのも悪くないな。
「よろしく頼むね、ネイレスさん」
「お任せください!ふふ。ふふふふ」
ニヤついているネイレスさんにマッサージが出来るか分からん。
「煙草吸い終わったらお願い」
ユリさんはお湯を沸かしにお風呂場。
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