どーも、反逆のオッサンです

わか

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サツキ公国編

第99話 どーも、時間稼ぎです

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前書き

前回のあらすじ

主人公 海龍と戦う


本文


どーも、ネイレスさんに乗り移った海龍と戦ったオッサンです。
ネイレスさん抱きかかえて逃げる指示を出した俺。その俺がレストの号令で突撃してくる兵、その後ろに騎士と魔法使い。正直、MPがすっからかんな状況で対応しきれないぞ。

「ケンさん!」

ユリさんから投げ渡された指輪を受け取る。などほど、いい考えだユリさん。

「ハハっ、海龍!お前の溜め込んだ魔力を使わせてもらうぜ」

雨が降り続いている中、水系統の魔法に威力が増す。その法則が継続しているのであればチャンスはある。


氷弾アイスバレット


ドドドドドドド


兵士に向かって弾が無差別に繰り出される。まだ魔力に余裕がありそうだな。一体この魔力をどうするつもりだったのか。後で聞いておかないとな。今からは乱戦になる。俺はゴウケツとコッケンを鞘に戻し、マジックバックからハルバードを取り出し構える。

「言ったはずだ、俺の邪魔をするなら殺されるだけだとしれ!!」


氷爆風アイスハリケーン


兵や騎士を巻き込み、凍傷や当たりどころが悪く瓦礫に埋もれて死んでいく。ハルバードに氷の魔力付与を行い、鋭利さ増させる。

「ラァァアア!」

確実に魔法使いを標的に殺していく。俺の作戦に気づいた騎士たちは魔法使いの前にたち俺のハルバードを受け止める。しかし、それは悪手だ。誰も、ハルバードだけで戦うとは言っていない。ハルバードを手から離し、敵騎士との間合いを詰め、冷気の魔力を込めた拳を敵騎士の顔に突き出す。その威力は絶大で顔が吹き飛ぶ。その隙に、俺の横を通りユリさんたちの方へ向かう兵士がいるが...


『魔力解放!吹き荒れろ!氷針アイスニードル


魔法によって、兵の首や背中や腹に突き刺さり倒れていく。ユリさんには当たっていないようだが、ネイレスさんを背負って逃げるの...


パァァンッ


「はぁ?なんで...」

俺の腹に弾が。なんで一般兵が拳銃を持っているんだよ。

「今だ!!そこの仮面の男に一斉攻撃!!」

レストの声が異様に大きく聞こえる...
血が止まらない...
ヤバい、ヤバい、ヤバい。

俺は地面に落としたハルバードを拾い、斬りかかってくる騎士の剣を受け止める。

「くっ、力が入んねぇ」

血が、血が、血、血、ち、ち、プチ

ああ、もういいや。

「誰が、誰が!!その武器を渡したああ!!」

俺は、受け止めていた剣を払い後方に跳ぶ。仮面が邪魔だが、器用に左目に被さっている布をとり神龍眼を開眼させる。

「ガハハハハ。帝王から直々に頂いたのだよ。鎧を着ていないお前には効果的のようだな。ガハハハハ」

「そうか、帝王が。死んでも、俺の邪魔をするだな...」

ハルバードをマジックバックに仕舞い、ポーションを取り出し弾が貫通した腹にかける。

「確かにお前は強い。だが、飛び道具には弱いようだな。ガハハハハ」


パァンッ


また拳銃が発砲されたが、俺は最小限の動きで避ける。さっきは近くで発砲されたから避けれなかったが、今は距離が離れている。直線上にしか弾は飛ばない。見えれば、避けるのは造作もない。


『氷弾、発射』


海龍が貯めていた魔力を全て放出させ、魔力操作の形状変化で氷弾を数千個作り出し敵を撃ち抜く。

「俺は、やられたら何百倍にして返すだわ。ざまぁ」

氷弾により鎧を貫通して撃ち抜かれた兵が倒れ込む姿を見てほくそ笑む。神龍眼でレストを見るが、騎士を盾にして生き残ってやがる。まあ、いい。レストが聞こえているかは分からないが忠告の意味を込めて言っておく。

「運が良かったなレスト。お前の未来は破滅が待っている。覚えておけよ」

俺はこの場から離脱するため猛ダッシュする。MPが残っていないため隠密スキルが使えない。何処に逃げればいいのやら。



後書き

次回 風前の灯火
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