どーも、反逆のオッサンです

わか

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サツキ公国編

第86話 どーも、ツンツンです

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前書き

前回のあらすじ

主人公 酔い潰れる

※どうしてもこれを書きたかった!本編の前にどうぞ!


本文


どーも、二日酔いでダウン中のオッサンです。
毒消丸の効いたのか、2時間ほどして頭の痛みが治まった。俺も掃除のお手伝いをしようとした時、気づいてしまった。あまりにも自然すぎて分からなかった...

「ねぇ、ユリさん。なんで俺が昨日着ていた服を着ているの?それとネイレスさん。なんで俺が昨日履いていたズボンを履いているの?」

「今更なことを聞くわね?昨日、ケンさんからもらった物よ」

「そうです。私が服下さいって言ったらくれました」

「嘘つけ!俺がそんなこと言うかよ」

「そう言うと思ったから、しっかりとビデオに保存しているわ」

俺は、慌ててスマホを操作する。

「なんじゃこりゃーあ!!めちゃくちゃ写真が保存されているじゃねーか!あと録画も...」


動画の再生をする。

「イェーイ!明日のケンさん、おはよう!
このビデオを見ているってことは、今日のことを忘れているのかしら?」

「えっ?これ映っているのですか!ユリ!やめなさいよ!」

「良いじゃない。貴女、今のケンさんならなんでも言うこと聞いてくれるわよ?さっきだってアレしてもらったじゃない」

「そ、それは...そうですね!ふふふ。バカなケンさんが悪いんですよね!」


動画の再生を止める。

「おい、俺は何をしたんだ?」

「秘密よ」

「内緒です」

「頬を赤くしてんじゃねーよ!マジで何したんだよ、俺!!」

「そんなことより、早く見なさい」

動画の再生をする。


「バカとはなんだーーぁ。オレはてんさいだぞーぉ」

「あはははは、ケンさんがバカになっている!笑える」

「ふふふふっ、ほっぺをツンツンしても怒られません!」

「やめろぉーーー。オレもツンツンするぞぉーー」

「あら、ケンさんツンツンしたいの?私のココにツンツンして?」

「ツンツン」

「きゃーっ、私の胸をツンツンした!可愛い!」

「私も私も!はい、ケンさんここをツンツンです」

「ツンツン」

「いやん。大胆ですね、ケンさん!食べちゃいたいです!」


動画の再生を止める。

「何がツンツンじゃーーっ!何してんだよ!俺!」

「あはははは」

「ぶはっ、ハハハ」

「笑えねーよ、こんなの。もう、動画見たくない。その服あげるよ」

「そのビデオ消さないでね」

「消す...」

俺の首元にナイフを突き立てるネイレスさん。

「消さないですよね?ケンさん...」

「はい、消しません」

「宜しい。聞き分けがいい子は好きですよ」

ユリさんとは別の意味でこえーよ。いや同格で同類だな。ハイタッチしている二人を見てため息を吐く。

「ツンツンしたくなったの?ケンさん?」

「いや、したくない。そのネタでからかうなよ。泣きたくなる」

俺は、一人で店の商品を仕舞う作業に取り掛かる。今は一人にして欲しい。もう、酒なんて飲まない。



後書き

次回こそ隠れ家
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