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サツキ公国編
第84話 どーも、乾杯です
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前書き
前回のあらすじ
主人公 商談する
本文
どーも、商談が終えたオッサンです。
プルトスさんが店から出て行くのを確認後、扉の鍵を閉め窓のカーテンを閉める。ふぅー。久しぶりにゆっくり出来そうだ。ユリさんとネイレスさんは、商品を眺めながらお互いに感想を言い合っている。俺も目につく商品を手に取りスマホで鑑定する。
鑑定結果:魔力石・火
「家庭用の蓄積型魔力石ねぇ。使えるな、これ。説明書があって助かるよ」
「ケンさん!これ見て」
ユリさんが見せてくるポーション。一応、スマホで鑑定する。
鑑定結果:精力剤
「おい、なんで雑貨屋にこんな物が置いてあるんだよ!」
「プルトスという男...やるわねー。品揃えがいいわ」
「本当、見たことのない品まで...かなりのやり手ですね」
二人から絶賛されるプルトスさん。明日までにこの店の全ての品を仕舞わないといけない。楽しそうにしているユリさんとネイレスさんに任せるかな。
「二人でマジックバックに仕舞っといて。俺は、ご飯の準備をしてくるよ。奥の部屋にいるから何かあったら呼んで」
「はーい」
「分かりました」
今日のご飯は何にしようかなー。この店が安全かどうかはさておき、とりあえず飯だ。腹減った。
「ローストビーフ祭りにしよう。パンにもサラダにもローストビーフ。ヒレ肉が沢山あるから作り置きも出来るな」
調理器具を取り出し、ヒレ肉をフライパンの上で焼く。ニンニクとブラックペッパーだけの味付けだが、シンプルで美味しいと思う。ミディアムレアまで焼き、半分は分厚めにスライス、残り半分は薄くスライスする。
「どれ、ひと口。あーん、うっ...上手い。さすが俺」
じぃー。
「来るなら声をかけてよ、2人とも!」
「ケンさんの料理の邪魔をしたくないんです!」
「そうよ!また1人だけ味見して!ズルいけど何も言えない!」
「ほれ、それなら味見してよ」
ローストビーフを一切れ皿に乗せて味見してもらう。二人の反応が良いことから、俺はローストビーフのカルパッチョを作る。ソースはレモンとオリーブオイルに塩。
「一品目は、ローストビーフのカルパッチョだ。召し上がれ」
「美味しいそうね...」
「ケンさん風に言うなら、マジかよ!ですね」
幸せそうに食べる二人を見ていると作った甲斐があるもんだ。野菜もしっかり取れて栄養満点な料理だな。
「はい、追加のローストビーフサンド」
パンをスライスしたものに少し焼いたチーズと野菜もローストビーフを挟んだ一品。こちらも好評なようだ。
「おかわり、カルパッチョ」
「私は、サンドのおかわりお願いします!」
「はいよ。この世界で初めてだけど、酒も飲むか」
「やったー!てっきりケンさんはお酒飲まないのかと思ったわ」
「旅の道中で酒なんか飲めないだろ?今日はゆっくり出来そうだし」
「そうですね、安心して休めるのは貴重ですから。ふふふ。ワインなんて久しぶりです」
帝国の後宮で拝借した赤ワインのコルクを開け、グラスに注ぐ。
「せっかくだ。乾杯するか!」
「良いわね!コホンッ、私が音頭をとるわ。3人に出会いに乾杯!!」
「乾杯」
「乾杯です」
カランッ
グラスを重ね、音を鳴らす。久しぶりの酒だ、喉が焼けるようだな。
「ついでだっ!揚げ物の残りも出して、宴会じゃー!」
「イエーィ!ハハハハハハ」
「フフフッ、今日は酔い潰れるまで飲みます!」
俺が覚えているのは、ここまで。
後書き
次回 二日酔い
前回のあらすじ
主人公 商談する
本文
どーも、商談が終えたオッサンです。
プルトスさんが店から出て行くのを確認後、扉の鍵を閉め窓のカーテンを閉める。ふぅー。久しぶりにゆっくり出来そうだ。ユリさんとネイレスさんは、商品を眺めながらお互いに感想を言い合っている。俺も目につく商品を手に取りスマホで鑑定する。
鑑定結果:魔力石・火
「家庭用の蓄積型魔力石ねぇ。使えるな、これ。説明書があって助かるよ」
「ケンさん!これ見て」
ユリさんが見せてくるポーション。一応、スマホで鑑定する。
鑑定結果:精力剤
「おい、なんで雑貨屋にこんな物が置いてあるんだよ!」
「プルトスという男...やるわねー。品揃えがいいわ」
「本当、見たことのない品まで...かなりのやり手ですね」
二人から絶賛されるプルトスさん。明日までにこの店の全ての品を仕舞わないといけない。楽しそうにしているユリさんとネイレスさんに任せるかな。
「二人でマジックバックに仕舞っといて。俺は、ご飯の準備をしてくるよ。奥の部屋にいるから何かあったら呼んで」
「はーい」
「分かりました」
今日のご飯は何にしようかなー。この店が安全かどうかはさておき、とりあえず飯だ。腹減った。
「ローストビーフ祭りにしよう。パンにもサラダにもローストビーフ。ヒレ肉が沢山あるから作り置きも出来るな」
調理器具を取り出し、ヒレ肉をフライパンの上で焼く。ニンニクとブラックペッパーだけの味付けだが、シンプルで美味しいと思う。ミディアムレアまで焼き、半分は分厚めにスライス、残り半分は薄くスライスする。
「どれ、ひと口。あーん、うっ...上手い。さすが俺」
じぃー。
「来るなら声をかけてよ、2人とも!」
「ケンさんの料理の邪魔をしたくないんです!」
「そうよ!また1人だけ味見して!ズルいけど何も言えない!」
「ほれ、それなら味見してよ」
ローストビーフを一切れ皿に乗せて味見してもらう。二人の反応が良いことから、俺はローストビーフのカルパッチョを作る。ソースはレモンとオリーブオイルに塩。
「一品目は、ローストビーフのカルパッチョだ。召し上がれ」
「美味しいそうね...」
「ケンさん風に言うなら、マジかよ!ですね」
幸せそうに食べる二人を見ていると作った甲斐があるもんだ。野菜もしっかり取れて栄養満点な料理だな。
「はい、追加のローストビーフサンド」
パンをスライスしたものに少し焼いたチーズと野菜もローストビーフを挟んだ一品。こちらも好評なようだ。
「おかわり、カルパッチョ」
「私は、サンドのおかわりお願いします!」
「はいよ。この世界で初めてだけど、酒も飲むか」
「やったー!てっきりケンさんはお酒飲まないのかと思ったわ」
「旅の道中で酒なんか飲めないだろ?今日はゆっくり出来そうだし」
「そうですね、安心して休めるのは貴重ですから。ふふふ。ワインなんて久しぶりです」
帝国の後宮で拝借した赤ワインのコルクを開け、グラスに注ぐ。
「せっかくだ。乾杯するか!」
「良いわね!コホンッ、私が音頭をとるわ。3人に出会いに乾杯!!」
「乾杯」
「乾杯です」
カランッ
グラスを重ね、音を鳴らす。久しぶりの酒だ、喉が焼けるようだな。
「ついでだっ!揚げ物の残りも出して、宴会じゃー!」
「イエーィ!ハハハハハハ」
「フフフッ、今日は酔い潰れるまで飲みます!」
俺が覚えているのは、ここまで。
後書き
次回 二日酔い
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