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サツキ公国編
第68話 どーも、激おこです
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前書き
前回のあらすじ
主人公 ユリさんから遂に逃げ出す
本文
どーも、逃走中のオッサンです。
Ya-Ya-yah、ヤーヤヤー。殴りにいこうかー!ヤッホイ!!ユリさんから離れて、先程の集団の方へ爆速中。分かったとしか言ってないから、俺。勘違いしたユリさんが悪い。脳内ピンク色になっているユリさんが悪い。ユリさんのこと好きだけど、身体の関係はまだ早いと思う。そう、自覚しているんだ。好きになっていることを。ただ、怖い。はぁ、根性なしだよな...俺。
「なんだ?なんだ?」
「何か凄い勢いで近づいてくるぞ!」
「全員警戒!!」
屈強な男たち見て、少し安心する。俺は、息を整えながら男たちに話しかける。
「ま、待って。ヤバい女がこちらにくる。マジでヤバい。ここら一帯消滅するぞ!」
「な、何を言ってるんだお前...えっ?」
ッーーーーーーーーーー、コローーーーーーースッ
「な?聞こえたろ!早く逃げないとヤバいんだよ!俺は伝えたからな。死ぬなよ!」
俺は集団を盾にするため話しかけユリさんの警戒をさせる。その隙に逃げる。とにかく逃げる。大きな天幕の方へ逃げ込む。
「止まれ!止まれ!」
ドォォオッン
「何事だぁ?」
「おい、アレを見ろ!!何かが落ちたぞ!」
騒ぎ出す鉱夫や冒険者ぽい人たち。お世辞でも綺麗とは言えない女たち。ここらの人たちにも防波堤になってもらおう。
「バケモノが来てんだよ!早く対抗しないと死ぬぞ!」
「ハア?何言ってんだ!お前?」
「俺はキサラ法国の勇者パーティの1人だ。ほれ、証明書だ」
俺は盾持ちの勇者の仲間の死体から身分証を抜き取っていた。それを鉱夫の1人に投げ渡す。
「本物だ。キサラ法国の勇者パーティのベガ...だが、そいつはフルプレートを着ていたはず」
「寝込みを襲撃されたんだよ!勇者パーティは壊滅!俺の盾もお陀仏だ。その身分証は要らないからやるよ。じゃあな」
「お、おい。待てよ!俺たちも逃げるから連れててくれ!」
「道案内出来るか?」
「お、おうよ。任せろ!」
「なら早く支度しろ!敵は遠距離の技が得意だ!止まっていると射抜かれるぞ」
「わ、わかった!急げ、オメェら!」
冒険者ぽい人たちは、ユリさんを相手に立ち向かうらしい。鉱夫と女たちは、鉱山まで必死に逃げる。
「ベガさんよ!敵は、どんな奴なんだ?」
「ベガ?ああ、俺の事ね。敵は、恐らく魔人だ」
ユリさんを魔人扱いにする俺。本当にごめんよ。
「なんで魔人なんか居るんだよ!」
「俺たちが寝ている間に勇者が1人で突っ込んで、魔人を怒らせたんだ。俺以外は死んだがな」
「おいおい、そりゃー、不味いな...ここを右だ!そのまま真っ直ぐ進めば山の中、鉱山だ!」
隣を走る髭もじゃの男。誰だか知らないが恩に切る。そしてごめん。いい奴だったよ。
「お前たちは鉱山に逃げ込め!俺は敵を引きつけるために鉱山の中に入らない!この山を登る場所はあるか?」
「ベガさん、アンタ男だぜ。おう、ここは鉱山の入り口だが、もう少し先に行った場所が開けている。そこから登山出来るぜ!」
俺は、マジックバックからボロボロの血のついた服を取り出し男に渡す。
「こいつは、亡き仲間の遺留品だ。お前に託す。頼んだぞ!」
「任せてくれ!ベガさんも生き残ったら酒を一緒に酒を飲もう!」
「ああ、生き残れたらな」
俺は、髭もじゃから離れて登山道を身体能力向上スキルを発動させてひたすら走る。
ドッ、ガァァァアア
うひゃー、鉱山に矢を放ちやがったよ。ユリさん、激おこじゃん。ごめん、鉱夫たちよ。この世界で1番役に立った男たちだったぜ。
「はぁ、はぁ、はぁ、どんだけあるんだよ、この坂!今日走ってばっかりだ」
恐らくユリさんは、俺の血が付着した服に誘われて鉱山の中に入ったに違いない。
「どこに行くの?」
「ああん?決まってんだろ!この先にある国だよ」
「1人で?」
「そう...」
「ねぇ?ケンさん、私を置いてどこに行くつもり?」
「ギャーーーーーーーーーーッ」
「ケンさんの考えなんてお見通しよ。ふふ」
キィィイン
「ちょっ!本気か!?」
「ええ、本気よ。足を切断して、一生私と睦み合うの。素敵でしょ?」
「全然素敵じゃねーよ!」
この死者数百人を超える大惨事に、後に法国と魔人族の戦争が起きる。
後書き
次回 トラウマ
前回のあらすじ
主人公 ユリさんから遂に逃げ出す
本文
どーも、逃走中のオッサンです。
Ya-Ya-yah、ヤーヤヤー。殴りにいこうかー!ヤッホイ!!ユリさんから離れて、先程の集団の方へ爆速中。分かったとしか言ってないから、俺。勘違いしたユリさんが悪い。脳内ピンク色になっているユリさんが悪い。ユリさんのこと好きだけど、身体の関係はまだ早いと思う。そう、自覚しているんだ。好きになっていることを。ただ、怖い。はぁ、根性なしだよな...俺。
「なんだ?なんだ?」
「何か凄い勢いで近づいてくるぞ!」
「全員警戒!!」
屈強な男たち見て、少し安心する。俺は、息を整えながら男たちに話しかける。
「ま、待って。ヤバい女がこちらにくる。マジでヤバい。ここら一帯消滅するぞ!」
「な、何を言ってるんだお前...えっ?」
ッーーーーーーーーーー、コローーーーーーースッ
「な?聞こえたろ!早く逃げないとヤバいんだよ!俺は伝えたからな。死ぬなよ!」
俺は集団を盾にするため話しかけユリさんの警戒をさせる。その隙に逃げる。とにかく逃げる。大きな天幕の方へ逃げ込む。
「止まれ!止まれ!」
ドォォオッン
「何事だぁ?」
「おい、アレを見ろ!!何かが落ちたぞ!」
騒ぎ出す鉱夫や冒険者ぽい人たち。お世辞でも綺麗とは言えない女たち。ここらの人たちにも防波堤になってもらおう。
「バケモノが来てんだよ!早く対抗しないと死ぬぞ!」
「ハア?何言ってんだ!お前?」
「俺はキサラ法国の勇者パーティの1人だ。ほれ、証明書だ」
俺は盾持ちの勇者の仲間の死体から身分証を抜き取っていた。それを鉱夫の1人に投げ渡す。
「本物だ。キサラ法国の勇者パーティのベガ...だが、そいつはフルプレートを着ていたはず」
「寝込みを襲撃されたんだよ!勇者パーティは壊滅!俺の盾もお陀仏だ。その身分証は要らないからやるよ。じゃあな」
「お、おい。待てよ!俺たちも逃げるから連れててくれ!」
「道案内出来るか?」
「お、おうよ。任せろ!」
「なら早く支度しろ!敵は遠距離の技が得意だ!止まっていると射抜かれるぞ」
「わ、わかった!急げ、オメェら!」
冒険者ぽい人たちは、ユリさんを相手に立ち向かうらしい。鉱夫と女たちは、鉱山まで必死に逃げる。
「ベガさんよ!敵は、どんな奴なんだ?」
「ベガ?ああ、俺の事ね。敵は、恐らく魔人だ」
ユリさんを魔人扱いにする俺。本当にごめんよ。
「なんで魔人なんか居るんだよ!」
「俺たちが寝ている間に勇者が1人で突っ込んで、魔人を怒らせたんだ。俺以外は死んだがな」
「おいおい、そりゃー、不味いな...ここを右だ!そのまま真っ直ぐ進めば山の中、鉱山だ!」
隣を走る髭もじゃの男。誰だか知らないが恩に切る。そしてごめん。いい奴だったよ。
「お前たちは鉱山に逃げ込め!俺は敵を引きつけるために鉱山の中に入らない!この山を登る場所はあるか?」
「ベガさん、アンタ男だぜ。おう、ここは鉱山の入り口だが、もう少し先に行った場所が開けている。そこから登山出来るぜ!」
俺は、マジックバックからボロボロの血のついた服を取り出し男に渡す。
「こいつは、亡き仲間の遺留品だ。お前に託す。頼んだぞ!」
「任せてくれ!ベガさんも生き残ったら酒を一緒に酒を飲もう!」
「ああ、生き残れたらな」
俺は、髭もじゃから離れて登山道を身体能力向上スキルを発動させてひたすら走る。
ドッ、ガァァァアア
うひゃー、鉱山に矢を放ちやがったよ。ユリさん、激おこじゃん。ごめん、鉱夫たちよ。この世界で1番役に立った男たちだったぜ。
「はぁ、はぁ、はぁ、どんだけあるんだよ、この坂!今日走ってばっかりだ」
恐らくユリさんは、俺の血が付着した服に誘われて鉱山の中に入ったに違いない。
「どこに行くの?」
「ああん?決まってんだろ!この先にある国だよ」
「1人で?」
「そう...」
「ねぇ?ケンさん、私を置いてどこに行くつもり?」
「ギャーーーーーーーーーーッ」
「ケンさんの考えなんてお見通しよ。ふふ」
キィィイン
「ちょっ!本気か!?」
「ええ、本気よ。足を切断して、一生私と睦み合うの。素敵でしょ?」
「全然素敵じゃねーよ!」
この死者数百人を超える大惨事に、後に法国と魔人族の戦争が起きる。
後書き
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