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サツキ公国編
第65話 どーも、コロッケです
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前書き
前回のあらすじ
主人公が寝ている間、ユリさんと神龍が話す
本文
どーも、ユリさんがほっぺを引っ張り目を覚ましたオッサンです。
この馬車快適すぎるから、涎が垂れちゃうくらい爆睡しちゃったよ。あれ?探知の魔法の道具が発動されている?
「ユリさん、これは探知の魔法の道具だよね?この馬車にも有効なの?」
「ええ、そうよ。一応、龍眼化も併用して警戒していたの」
「おおー!ありがとう、ユリさん。疲れたでしょ?しっかり寝てくださいな」
「ふふ、そうね。ねぇ、ケンさん?私服を貸してくださらない?」
ユリさんに言われ、マジックバックから俺の私服を取り出し渡す。
「すー、はー。ケンさんの匂いに包まれながら寝ると悪夢を見なくて済むの。借りるわね」
「悪夢を見なく済むなら、いくらでも貸すよ」
「ふふ、ありがとう。ケンさん、おやすみなさい」
「おやすみ、ユリさん」
ユリさんから静かな寝息が聞こえる。寝ていれば、綺麗なのに。口開くと変態発言ばかりして勿体無い。
俺は、ゴーレム馬車の状態を確認する為一度停車させる。予備の馬車や車輪なども拝借したからよっぽど大丈夫だと思うけど、日頃の点検は欠かさずにしなきゃね。
「うーん!寝起きのアンデット臭は、さすがにキツイぜ」
馬車から出て、伸びをして深呼吸をしたがアンデットの死体?があちらこちらに散乱しているから腐敗した臭いがする。
「うぇ。馬車の中だとアンデット臭しなかったのに...空気清浄機の機能が備わっているのか?魔法なら出来そうな気がする」
どうでも良い事を考えながら、細かく馬車をチェックする。異常なし!御者席に座り出発する。
「やべー、この馬車マジで良いわ。これに乗ったら最後、普通の馬車は乗れないだろうな」
御者席の座席もクッション性があり防水加工がされている皮だと思われる。あの帝王ことタダノ・ヒトシの凝り性が垣間見えた気がした。もう、ほぼ車だよ、これ。サスペンションとか普通考えるか?タダノ・ヒトシが転生したのは80年前くらい。昭和初期の車を真似て作ったのかも。
「くっ。俺も何か開発したいがめんどくさいし金掛かりそう。やめた、やーめた」
ボーッと馬車で過ごすこと3時間、ようやくアンデットの死体がない荒野に入ったみたい。スマホの方位アプリで確認しながら進んでいるだけど、今どこにいるのかがさっぱり分からない。日も暮れてきたし、この辺りで停車して野宿の準備をしよう。帝国にあった大きな岩を周囲に配置して、お風呂の天幕を張る。
「あの爺ちゃんのことだ。米があるかもと思ったが食糧庫になかった。使えねージジイ。まあ、ないものは仕方ない。大量にあった食糧をそのまま持って来ちゃったし消費しないと...。卵とパン粉と薄力粉、そしてじゃがいも。取り出したもので決めようと思っていたのだけど、コロッケやん!俺に作れと言っているんだな!」
なぜ、コロッケなのかはこのマジックバックに聞いてくれ。ついでに牛肉を混ぜて牛肉コロッケにしよう。地味に時間かかるんだよね、コロッケって。
牛肉コロッケを作ること1時間。作っていたら腹減ったわ。つまみ食いしちゃっても良いよね?
「いただきまー...」
「ケンさん?」
「あ...おはよう、ってアツッ!」
口に入れるはずの出来てホヤホヤコロッケが顎にあたり悶絶する。
「一人で食べようとしたから罰が当たったのよ。フフフフッ。これはなんて料理なの?」
「アツい...え?これ?知らないの?」
「ええ、知らないわ。初めてみる料理ね」
皿にコロッケを乗せて、ナイフとフォークを渡す。
「食べてみて、美味しいよ!」
俺も口にコロッケを入れ、味を噛み締める。
「なにこれ!美味しい!!ねえ!ケンさん、これなんて料理なの?」
凄い勢いで2つ食べ終わるユリさん。かなりの量を作ったからいつでも食べられる。ユリさんの皿に3つ乗せて渡す。
「これね、牛肉じゃがいもコロッケという料理なの。揚げ物だよ」
「牛肉とじゃがいも?えっ...芋ってこんなに美味しくなるの!私が食べていたじゃがいもと全く違う。天才的発明だわッ!」
「そうだよねー、前の世界な料理ってすごいよね。じゃがいもがこんなに美味しくなるのだから」
「はむ。生地はサクサク、中身はびっしりと詰まったじゃがいもとお肉でお腹を満たしてくれる...素敵な料理ね。ケンさん、他にはどんな料理が作れるの?」
「内緒。ご飯のお楽しみは取っておいた方がいいよ」
「うっ、そう言われると...確かにそうかもしれない。でも、これ手間がかかったでしょ?」
「一度に大量に仕込みが終われば簡単だよ。いつでも揚げられるように保存食として作ったし。コロッケのお供物は、サラダ。あとは、コンソメスープとパン。沢山食べてね」
「いただきまーす!」
俺とユリさんは食事を楽しみ、いつもの流れで食器洗いと洗濯物を別れて行う。ユリさんは、俺がきた服を一度嗅いでから洗う。やめて欲しい、切実にやめて欲しい。
「うへへへへへ。ケンさんの匂い...堪らない」
下着は、風呂の際に桶に入れて洗濯板を使って洗うようにしている。下着が最近なくなっている。犯人はもちろんユリさんしかいないんだけど。
俺たちは、お風呂を済ませ、お風呂上がりのストレッチを行い軽く筋トレをする。
「ケンさん、初めて会った時より筋肉が付きましたね。戦士の身体ではないですが無駄のない綺麗な身体になっています」
「戦士の身体?なにそれ?」
「筋肉ムキムキの人達のこと。無駄に筋肉をつけて稼働範囲を狭めていますが、パワーは本物です」
「へぇー、そういうのは興味ないかな。早く、鋭く動けるなら何でもいいや」
「ケンさんらしいわ。前の世界では、素手の近接戦闘とかあったの?」
「あるにはあるけど、スポーツとしてだから...いや取り入れた方がいいか?」
「あるのね!是非教えてほしいの!」
ユリさんに、スマホのメモ帳に書いてあるボクシング、キックボクシング、ムエタイなど格闘技について話す。
「拳士みたいなような方たちみたいね。剣がなくなったら最後は、己の肉体だけ。ケンさん、提案なのだけど筋肉トレーニングの後、少し時間を取って格闘術の練習も入れましょう」
「了解。旅は長いし、あって困るものじゃないからね。本職の人達には敵わないかもしれないけど、やる事に意味がある」
1時間掛けて拳の突き、足蹴りの練習をする。昔、格闘家について調べてて良かった。特にボクシングとか動画を見て真似していたな。懐かしい過去や...
後書き
次回 勇者
前回のあらすじ
主人公が寝ている間、ユリさんと神龍が話す
本文
どーも、ユリさんがほっぺを引っ張り目を覚ましたオッサンです。
この馬車快適すぎるから、涎が垂れちゃうくらい爆睡しちゃったよ。あれ?探知の魔法の道具が発動されている?
「ユリさん、これは探知の魔法の道具だよね?この馬車にも有効なの?」
「ええ、そうよ。一応、龍眼化も併用して警戒していたの」
「おおー!ありがとう、ユリさん。疲れたでしょ?しっかり寝てくださいな」
「ふふ、そうね。ねぇ、ケンさん?私服を貸してくださらない?」
ユリさんに言われ、マジックバックから俺の私服を取り出し渡す。
「すー、はー。ケンさんの匂いに包まれながら寝ると悪夢を見なくて済むの。借りるわね」
「悪夢を見なく済むなら、いくらでも貸すよ」
「ふふ、ありがとう。ケンさん、おやすみなさい」
「おやすみ、ユリさん」
ユリさんから静かな寝息が聞こえる。寝ていれば、綺麗なのに。口開くと変態発言ばかりして勿体無い。
俺は、ゴーレム馬車の状態を確認する為一度停車させる。予備の馬車や車輪なども拝借したからよっぽど大丈夫だと思うけど、日頃の点検は欠かさずにしなきゃね。
「うーん!寝起きのアンデット臭は、さすがにキツイぜ」
馬車から出て、伸びをして深呼吸をしたがアンデットの死体?があちらこちらに散乱しているから腐敗した臭いがする。
「うぇ。馬車の中だとアンデット臭しなかったのに...空気清浄機の機能が備わっているのか?魔法なら出来そうな気がする」
どうでも良い事を考えながら、細かく馬車をチェックする。異常なし!御者席に座り出発する。
「やべー、この馬車マジで良いわ。これに乗ったら最後、普通の馬車は乗れないだろうな」
御者席の座席もクッション性があり防水加工がされている皮だと思われる。あの帝王ことタダノ・ヒトシの凝り性が垣間見えた気がした。もう、ほぼ車だよ、これ。サスペンションとか普通考えるか?タダノ・ヒトシが転生したのは80年前くらい。昭和初期の車を真似て作ったのかも。
「くっ。俺も何か開発したいがめんどくさいし金掛かりそう。やめた、やーめた」
ボーッと馬車で過ごすこと3時間、ようやくアンデットの死体がない荒野に入ったみたい。スマホの方位アプリで確認しながら進んでいるだけど、今どこにいるのかがさっぱり分からない。日も暮れてきたし、この辺りで停車して野宿の準備をしよう。帝国にあった大きな岩を周囲に配置して、お風呂の天幕を張る。
「あの爺ちゃんのことだ。米があるかもと思ったが食糧庫になかった。使えねージジイ。まあ、ないものは仕方ない。大量にあった食糧をそのまま持って来ちゃったし消費しないと...。卵とパン粉と薄力粉、そしてじゃがいも。取り出したもので決めようと思っていたのだけど、コロッケやん!俺に作れと言っているんだな!」
なぜ、コロッケなのかはこのマジックバックに聞いてくれ。ついでに牛肉を混ぜて牛肉コロッケにしよう。地味に時間かかるんだよね、コロッケって。
牛肉コロッケを作ること1時間。作っていたら腹減ったわ。つまみ食いしちゃっても良いよね?
「いただきまー...」
「ケンさん?」
「あ...おはよう、ってアツッ!」
口に入れるはずの出来てホヤホヤコロッケが顎にあたり悶絶する。
「一人で食べようとしたから罰が当たったのよ。フフフフッ。これはなんて料理なの?」
「アツい...え?これ?知らないの?」
「ええ、知らないわ。初めてみる料理ね」
皿にコロッケを乗せて、ナイフとフォークを渡す。
「食べてみて、美味しいよ!」
俺も口にコロッケを入れ、味を噛み締める。
「なにこれ!美味しい!!ねえ!ケンさん、これなんて料理なの?」
凄い勢いで2つ食べ終わるユリさん。かなりの量を作ったからいつでも食べられる。ユリさんの皿に3つ乗せて渡す。
「これね、牛肉じゃがいもコロッケという料理なの。揚げ物だよ」
「牛肉とじゃがいも?えっ...芋ってこんなに美味しくなるの!私が食べていたじゃがいもと全く違う。天才的発明だわッ!」
「そうだよねー、前の世界な料理ってすごいよね。じゃがいもがこんなに美味しくなるのだから」
「はむ。生地はサクサク、中身はびっしりと詰まったじゃがいもとお肉でお腹を満たしてくれる...素敵な料理ね。ケンさん、他にはどんな料理が作れるの?」
「内緒。ご飯のお楽しみは取っておいた方がいいよ」
「うっ、そう言われると...確かにそうかもしれない。でも、これ手間がかかったでしょ?」
「一度に大量に仕込みが終われば簡単だよ。いつでも揚げられるように保存食として作ったし。コロッケのお供物は、サラダ。あとは、コンソメスープとパン。沢山食べてね」
「いただきまーす!」
俺とユリさんは食事を楽しみ、いつもの流れで食器洗いと洗濯物を別れて行う。ユリさんは、俺がきた服を一度嗅いでから洗う。やめて欲しい、切実にやめて欲しい。
「うへへへへへ。ケンさんの匂い...堪らない」
下着は、風呂の際に桶に入れて洗濯板を使って洗うようにしている。下着が最近なくなっている。犯人はもちろんユリさんしかいないんだけど。
俺たちは、お風呂を済ませ、お風呂上がりのストレッチを行い軽く筋トレをする。
「ケンさん、初めて会った時より筋肉が付きましたね。戦士の身体ではないですが無駄のない綺麗な身体になっています」
「戦士の身体?なにそれ?」
「筋肉ムキムキの人達のこと。無駄に筋肉をつけて稼働範囲を狭めていますが、パワーは本物です」
「へぇー、そういうのは興味ないかな。早く、鋭く動けるなら何でもいいや」
「ケンさんらしいわ。前の世界では、素手の近接戦闘とかあったの?」
「あるにはあるけど、スポーツとしてだから...いや取り入れた方がいいか?」
「あるのね!是非教えてほしいの!」
ユリさんに、スマホのメモ帳に書いてあるボクシング、キックボクシング、ムエタイなど格闘技について話す。
「拳士みたいなような方たちみたいね。剣がなくなったら最後は、己の肉体だけ。ケンさん、提案なのだけど筋肉トレーニングの後、少し時間を取って格闘術の練習も入れましょう」
「了解。旅は長いし、あって困るものじゃないからね。本職の人達には敵わないかもしれないけど、やる事に意味がある」
1時間掛けて拳の突き、足蹴りの練習をする。昔、格闘家について調べてて良かった。特にボクシングとか動画を見て真似していたな。懐かしい過去や...
後書き
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