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シーワーズ帝国復讐編
第54話 どーも、弾丸です
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前書き
前回のあらすじ
主人公 聖剣の一撃を受け止め耐える
本文
どーも、聖剣の一撃を耐えているオッサンです。
アレスの野郎、受け流されていることに気づいていながら俺に向かって魔力波の威力を強めやがった。ちっとも前に進めない。モイラちゃんに支えられて何とか衝撃に耐えてはいるが、長くは続かないだろう。もう少し耐えれば、きっとユリさんが撃ち抜いてくれるはずだ。一応、保険としてもう一つ切り札はあるが...
※ユリ視点
ケイラ、姫、イーリス、アルテの4人が魔力障壁を発動させ、私から赤い魔力波を防いでもらっている。ケンさんに託された、お爺さまの武器。ケンさんから教えてもらった武器の名はライフルと言うらしい。弓の矢より飛距離があり高速で放たれる弾丸は、魔力を帯びて障壁すら貫通して敵を撃ち抜くと、ケンさんから説明を受けた。装填されているのはたったの一発のみ。姫たちの魔力が込められている。
「ユリ様!!魔力波がケン様の方に集中し始めています!!」
狙うなら今!!
龍眼化による魔力の流れを計算し、スマホで標準をアレスに定める。私はうつ伏せになりライフルを構える。
「ふぅー。姫、30秒のカウントを始めます。カウントがゼロになるまでに私の周囲だけに魔力障壁をお願い。姫たちは、私の後ろに下がって」
「かしこまりました」
「30、29、28、27…」
カウントを始める私。
ケンさん、ケンさん、ケンさん、ケンさん...
必ずこの弾丸をあの男に...
「3、2、1...」
姫たちは私の後方に下がり、私の目の前に障壁を展開している。集中力向上スキルを発動させ、感覚を研ぎ澄ませる。
「ゼロ」
パァァァンッ
私はすぐスマホでアレスを確認する。あの男!!弾丸を叩き切るつもりなの!?
バァアンンッ
聖剣と弾丸が衝突し、大きな爆破が起きる。それを確認した私は、姫たちに指示を出す。一刻も早く、ケンさんの元へ行かなきゃ!
「全員、私に付いてきて!また、魔力波が来るかもしれない。警戒は怠らずに!」
私たちは、アレスの元ではなくケンさんの元に全力で駆け出す。
※ケン視点
甲高い音が聞こえた瞬間、目の前が大爆発する。俺は、咄嗟にモイラちゃんを抱え上空に飛ぶ。後方に逃げたら余波で吹き飛んでしまうと思ったから。身体能力向上スキルを発動させ、高く飛び、魔力障壁で足場を作る。思いつきで空中に障壁を張って足場にするが、一瞬で障壁が解かれる。その一瞬があればいい。足場を利用してさらに高く飛ぶ。爆風が俺たちが居たところを通り抜ける。モイラちゃん、防具を装着しているからか重い...
「モイラちゃん、このまま落ちるとさすがに死ぬかも」
「えええっ!!どうするんですか!!」
「モイラちゃんの武器って、その大きな戦鎚だよね?」
「そおおおおですよおお、落ちるううう!」
「その戦鎚を地面に叩きらけるように振るえば衝撃波が生まれて、何とか着地出来そうじゃね?」
「はああああ!?絶対無理ですううう!あ、漏らしちゃた...いやああああ」
「命令だ、手を離すからあとは自分で何とかして」
「この鬼畜ううう!本当に手を離しやがったあああ!」
モイラちゃんを空中で放して、俺は空中に障壁を張り足場を作る。爆発したアレスの方に向かって、足場を蹴り空中でコッケンを抜き上段に構える。
「魔力解放!!魔力暴走!!お返しだ!聖剣使い!」
ドス黒い魔力を撒き散らし、アレス付近の大気を吹き飛ばし重力に従って聖剣に向かって振り下ろす。
ガァァンンッ
「貴様か!俺の邪魔をしているのは!!タダで済むと思うなよ!」
赤い魔力を放ちながらコッケンを受け止める。右手のコッケンはそのままに、左手にゴウケツを抜き着地した瞬間に横薙ぎする。
「思い上がるなよ、下民がっ!」
ゴウケツも受け止められるが、豪剣使いの本領は二刀流。ゴウケツがダメならコッケン。連続で叩き込むだけだ!ウェストの戦いで、剣の扱いが上達した。あの時は、両手でゴウケツを握って振るっていたが今は片手で振るうことが可能。もちろん、魔力解放したままなのでドス黒い魔力が赤い魔力とぶつかり合う。その為、俺とアレスの周囲は激しい金属音と魔力衝突により地面が抉られている。
「お前こそ、思い上がっているんじゃねーの?」
コイツ...ウェストより剣技が下手くそだ。ほんとんど、反射神経で俺の剣を弾いているだけ。魔力解放に近い状態で剣を振るわれたら、さすがに剣術だけのウェストは負けるだろう。ただ、同じように魔力解放をしている俺には通用しない。しかも、アレスの赤い魔力は制御されておらず撒き散らしているだけ。龍聖剣は、あくまでも魔力を集約が出来るだけで制御が出来ないみたい。
「お前、弱いな?その程度なのか?」
「うるさい!俺はの力はこんなもんじゃねー!」
アレスが持つ聖剣が再び魔力暴走を起こし、俺に向かって降り下ろす。なんだよ、この軽い剣は...
「なっ!俺の龍聖剣を弾いただとぉっ!!」
弱い、よわい、弱すぎる、こんな敵に俺たちは...ただで死なせはしない。まずは、両腕を切断する。
「あ、ああああ!腕が、俺の腕があああ」
腕と共に落ちた聖剣を拾い、敵陣営に向け込められている魔力を解放させる。
ズッゴォォォオオッ
自分たちで集めた魔力によって死ぬんだ。良かったな、帝国騎士、それと魔法師団。
王城の入り口まで赤い魔力波が打ち込まれ、崩壊する。力に溺れて鍛錬を疎かにし、レベルも見せかけだったアレス。泣き叫びながら地面に転がっているのを見て、思わず顔面を蹴ってしまう。
「あぐぅうあ!」
『治癒』
「アレス、お前にはしっかり罪を償ってもらうからな」
龍聖剣の鞘をアレスから奪い、剣を納める。後方から近づく足音がする。さーて、次は王城の中の制圧だな。
後書き
次回 ざまぁ
前回のあらすじ
主人公 聖剣の一撃を受け止め耐える
本文
どーも、聖剣の一撃を耐えているオッサンです。
アレスの野郎、受け流されていることに気づいていながら俺に向かって魔力波の威力を強めやがった。ちっとも前に進めない。モイラちゃんに支えられて何とか衝撃に耐えてはいるが、長くは続かないだろう。もう少し耐えれば、きっとユリさんが撃ち抜いてくれるはずだ。一応、保険としてもう一つ切り札はあるが...
※ユリ視点
ケイラ、姫、イーリス、アルテの4人が魔力障壁を発動させ、私から赤い魔力波を防いでもらっている。ケンさんに託された、お爺さまの武器。ケンさんから教えてもらった武器の名はライフルと言うらしい。弓の矢より飛距離があり高速で放たれる弾丸は、魔力を帯びて障壁すら貫通して敵を撃ち抜くと、ケンさんから説明を受けた。装填されているのはたったの一発のみ。姫たちの魔力が込められている。
「ユリ様!!魔力波がケン様の方に集中し始めています!!」
狙うなら今!!
龍眼化による魔力の流れを計算し、スマホで標準をアレスに定める。私はうつ伏せになりライフルを構える。
「ふぅー。姫、30秒のカウントを始めます。カウントがゼロになるまでに私の周囲だけに魔力障壁をお願い。姫たちは、私の後ろに下がって」
「かしこまりました」
「30、29、28、27…」
カウントを始める私。
ケンさん、ケンさん、ケンさん、ケンさん...
必ずこの弾丸をあの男に...
「3、2、1...」
姫たちは私の後方に下がり、私の目の前に障壁を展開している。集中力向上スキルを発動させ、感覚を研ぎ澄ませる。
「ゼロ」
パァァァンッ
私はすぐスマホでアレスを確認する。あの男!!弾丸を叩き切るつもりなの!?
バァアンンッ
聖剣と弾丸が衝突し、大きな爆破が起きる。それを確認した私は、姫たちに指示を出す。一刻も早く、ケンさんの元へ行かなきゃ!
「全員、私に付いてきて!また、魔力波が来るかもしれない。警戒は怠らずに!」
私たちは、アレスの元ではなくケンさんの元に全力で駆け出す。
※ケン視点
甲高い音が聞こえた瞬間、目の前が大爆発する。俺は、咄嗟にモイラちゃんを抱え上空に飛ぶ。後方に逃げたら余波で吹き飛んでしまうと思ったから。身体能力向上スキルを発動させ、高く飛び、魔力障壁で足場を作る。思いつきで空中に障壁を張って足場にするが、一瞬で障壁が解かれる。その一瞬があればいい。足場を利用してさらに高く飛ぶ。爆風が俺たちが居たところを通り抜ける。モイラちゃん、防具を装着しているからか重い...
「モイラちゃん、このまま落ちるとさすがに死ぬかも」
「えええっ!!どうするんですか!!」
「モイラちゃんの武器って、その大きな戦鎚だよね?」
「そおおおおですよおお、落ちるううう!」
「その戦鎚を地面に叩きらけるように振るえば衝撃波が生まれて、何とか着地出来そうじゃね?」
「はああああ!?絶対無理ですううう!あ、漏らしちゃた...いやああああ」
「命令だ、手を離すからあとは自分で何とかして」
「この鬼畜ううう!本当に手を離しやがったあああ!」
モイラちゃんを空中で放して、俺は空中に障壁を張り足場を作る。爆発したアレスの方に向かって、足場を蹴り空中でコッケンを抜き上段に構える。
「魔力解放!!魔力暴走!!お返しだ!聖剣使い!」
ドス黒い魔力を撒き散らし、アレス付近の大気を吹き飛ばし重力に従って聖剣に向かって振り下ろす。
ガァァンンッ
「貴様か!俺の邪魔をしているのは!!タダで済むと思うなよ!」
赤い魔力を放ちながらコッケンを受け止める。右手のコッケンはそのままに、左手にゴウケツを抜き着地した瞬間に横薙ぎする。
「思い上がるなよ、下民がっ!」
ゴウケツも受け止められるが、豪剣使いの本領は二刀流。ゴウケツがダメならコッケン。連続で叩き込むだけだ!ウェストの戦いで、剣の扱いが上達した。あの時は、両手でゴウケツを握って振るっていたが今は片手で振るうことが可能。もちろん、魔力解放したままなのでドス黒い魔力が赤い魔力とぶつかり合う。その為、俺とアレスの周囲は激しい金属音と魔力衝突により地面が抉られている。
「お前こそ、思い上がっているんじゃねーの?」
コイツ...ウェストより剣技が下手くそだ。ほんとんど、反射神経で俺の剣を弾いているだけ。魔力解放に近い状態で剣を振るわれたら、さすがに剣術だけのウェストは負けるだろう。ただ、同じように魔力解放をしている俺には通用しない。しかも、アレスの赤い魔力は制御されておらず撒き散らしているだけ。龍聖剣は、あくまでも魔力を集約が出来るだけで制御が出来ないみたい。
「お前、弱いな?その程度なのか?」
「うるさい!俺はの力はこんなもんじゃねー!」
アレスが持つ聖剣が再び魔力暴走を起こし、俺に向かって降り下ろす。なんだよ、この軽い剣は...
「なっ!俺の龍聖剣を弾いただとぉっ!!」
弱い、よわい、弱すぎる、こんな敵に俺たちは...ただで死なせはしない。まずは、両腕を切断する。
「あ、ああああ!腕が、俺の腕があああ」
腕と共に落ちた聖剣を拾い、敵陣営に向け込められている魔力を解放させる。
ズッゴォォォオオッ
自分たちで集めた魔力によって死ぬんだ。良かったな、帝国騎士、それと魔法師団。
王城の入り口まで赤い魔力波が打ち込まれ、崩壊する。力に溺れて鍛錬を疎かにし、レベルも見せかけだったアレス。泣き叫びながら地面に転がっているのを見て、思わず顔面を蹴ってしまう。
「あぐぅうあ!」
『治癒』
「アレス、お前にはしっかり罪を償ってもらうからな」
龍聖剣の鞘をアレスから奪い、剣を納める。後方から近づく足音がする。さーて、次は王城の中の制圧だな。
後書き
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