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シーワーズ帝国復讐編
第43話 どーも、尋問です
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前書き
前回のあらすじ
主人公 隠し部屋の隠し部屋を見つける
本文
どーも、隠し部屋に隠し部屋があって、そこから地上に出て...詳細を省くね。現在尾行されているオッサンです。
俺なんか尾行して何の意味があるのか、さっぱり分からない。森の中での生活がなければ、おそらく尾行に気づかないくらい気配を殺している。きっと、ユリさんも数人に尾行されているだろう。さーて、情報収集も兼ねてきっちり全員捕まえよう。
俺は、歩く速度を早めて路地裏へ進んでいく。ちゃんとついて来ているな。思ったより人数が多い。なんで、俺一人に8人尾行してんの?
「この辺りでいいか、なあ!!コソコソ俺を尾けている奴出てこいや!!」
シーン...
誰も出てこないのかよ!!出てこないなら、こっちから仕掛ける。マジックバックから暗器を取り出し、尾行している1人がいると思われる方へ投げつけ接近する。今さら逃げられると思うなよ。
悲鳴を上げず、腕に刺さっている暗器を抜こうとしている人間の足をロングソードで斬り落とす。
「コイツは強い!全員でかかれ!」
足を斬られて、悲鳴を上げないのは感心。それと的確な指示。場慣れしているな、コイツら。うおっ!火の玉かよ!
「こんなところで魔法なんて使うなよ!服が燃えたらどーしてくれんっの!」
魔力解放を最小限に抑えて、火の玉を無効化する。無効化したことに一瞬の隙が生まれる。その隙に間合いを詰めロングソードを横薙ぎするが、剣で受け止められる。背後に3人、前に4人。挟み討ちの状況...
「チッ、おい、お前らもう1人の方にも同じように襲撃していないだろうな?」
「貴様の問いに応えることはない。私たちの質問に答えて頂こうか。形勢が悪いことぐらい分かるだろ?」
「質問に答えてやるからさっさと話せよ。じゃないと...」
ドォンッ
「あーあ、やっちまったな。オメェら、全員あの世行き決定だな」
背後の3人が、ユリさんが放った魔力付与された3本の矢が突き刺さり即死する。
「敵に回しちゃいけない人に手を出したんだよ、テメェらは!ラァッ!」
素早くマジックバックからゴウケツを取り出し、前にいた1人の首を刎ねる。ユリさんの攻撃に反応が遅れて、足を止めたのが命取りだったな。
『魔力解放、散れ』
ドス黒い魔力が形状を変化させ数千の針状になり、残りの3人を始末する。魔力操作に手応え感じつつ、ユリさんが来るのを待つ。
「ケンさん!ご無事...のようですね!良かったです」
「ユリさんこそ、無事で良かった。良いタイミングで援護してくれて助かったよ!」
「私の方に尾行は2人でしたので、路地裏に入りケツメイで瞬殺しました。その後は、ケンさんを建物の上から捜索してすぐ見つけました。ふふふ、やっぱり私たち結ばれていますね」
「お、おう。瞬殺って...すごいね。それよりも!コイツら何者?」
「ケンさん、1人生かしていましたよね?場所を変えて、尋問しましょう。ふふ」
腕は毒針に刺され、両足は切断されている男に近づく。死んでるかと思ったけど、しぶといなコイツ。生きてやがる。
『治癒』
治癒を行い、止血させる。ゼェゼェ言っているけど大丈夫か?大丈夫じゃないよな。
「ケンさん、あの部屋から薬のようなもの持ってきてませんでしたか?」
ユリさんが言っているのは、隠し部屋の研究所のことだな。爺ちゃん特製の自白剤をユリさんに渡す。ユリさんの耳元で話す。
「これ、自白剤」
「ケンさん、もう一回教えて下さい!」
「えっ?だから、自白剤だよ」
「はぁ、堪りません!今度、ご褒美に私に耳元で囁いてください!」
「はあ?嫌だよ!」
「もーう、いけず!」
プリプリしたユリさんが自白剤の液体を強引に男に飲ませ、首を掴み、建物の上まで飛んで着地する。俺もユリさんについていく。身体能力向上を使わずとも2階建の家の屋根の上まで容易に飛べるとか...俺、人間のキャパ超えてね?
「それでは、ここで尋問します。私を尾行していた者が持っていた防音の結界を張る道具を展開。あなたは、このまま死にますが、私たちに情報を話すために今生きています。良かったですね、最後に役に立てて。ふふ」
「はい、嬉しいです、へへへ」
「ケンさん、これ凄い効き目ありますよ!この男、完全に目がイッてます...それで、あなたたちは何故私たちを尾行したのですか?」
「騎士団団長からの命令です。昨夜、門の所で目をくり抜いた隻眼の男とその横にいた女を探して居場所を特定しろと言われ暗部の私たちが、へへへ、動いたというへへへ」
「もう少ししっかり話しなさい。騎士団団長は、私たちの事を何故探していたのですか?」
「追放された姫の仲間である可能性があるかもしれないと、へへへへへへへへ」
ユリさんは聞きたいことを終えたのか、男の首を躊躇なく刎ねる。
「ケンさん、先程の自白剤、少し薄めた方がいいかもしれませんね。効き目が強すぎて廃人になってしまいます」
「お、おう。そうだね、今日一度戻ってから試作品を作ろうか。俺たちも狙われる立場になったから、変装が必要だね」
隠密スキルを発動させ、ポイントBに行き地下室に戻る。大広間の姫さまたちがいる隠し部屋を開け、中に入るとお腹を空かせて待っていた。
「ただいまー。食糧を大量に購入してきたよ。姫さまとカーラさん以外食事作れるよね?昼飯はナポリタン作って。姫さまとカーラさんはユリさんと洗濯物ね」
「おかえりなさい、ケン様。どうでした?」
「うーん、ご飯食べ終えてから話すよ」
「分かりました。私は洗濯物を洗ってきます」
爺ちゃん地上怖いよ...ガクガク
後書き
次回 決別
前回のあらすじ
主人公 隠し部屋の隠し部屋を見つける
本文
どーも、隠し部屋に隠し部屋があって、そこから地上に出て...詳細を省くね。現在尾行されているオッサンです。
俺なんか尾行して何の意味があるのか、さっぱり分からない。森の中での生活がなければ、おそらく尾行に気づかないくらい気配を殺している。きっと、ユリさんも数人に尾行されているだろう。さーて、情報収集も兼ねてきっちり全員捕まえよう。
俺は、歩く速度を早めて路地裏へ進んでいく。ちゃんとついて来ているな。思ったより人数が多い。なんで、俺一人に8人尾行してんの?
「この辺りでいいか、なあ!!コソコソ俺を尾けている奴出てこいや!!」
シーン...
誰も出てこないのかよ!!出てこないなら、こっちから仕掛ける。マジックバックから暗器を取り出し、尾行している1人がいると思われる方へ投げつけ接近する。今さら逃げられると思うなよ。
悲鳴を上げず、腕に刺さっている暗器を抜こうとしている人間の足をロングソードで斬り落とす。
「コイツは強い!全員でかかれ!」
足を斬られて、悲鳴を上げないのは感心。それと的確な指示。場慣れしているな、コイツら。うおっ!火の玉かよ!
「こんなところで魔法なんて使うなよ!服が燃えたらどーしてくれんっの!」
魔力解放を最小限に抑えて、火の玉を無効化する。無効化したことに一瞬の隙が生まれる。その隙に間合いを詰めロングソードを横薙ぎするが、剣で受け止められる。背後に3人、前に4人。挟み討ちの状況...
「チッ、おい、お前らもう1人の方にも同じように襲撃していないだろうな?」
「貴様の問いに応えることはない。私たちの質問に答えて頂こうか。形勢が悪いことぐらい分かるだろ?」
「質問に答えてやるからさっさと話せよ。じゃないと...」
ドォンッ
「あーあ、やっちまったな。オメェら、全員あの世行き決定だな」
背後の3人が、ユリさんが放った魔力付与された3本の矢が突き刺さり即死する。
「敵に回しちゃいけない人に手を出したんだよ、テメェらは!ラァッ!」
素早くマジックバックからゴウケツを取り出し、前にいた1人の首を刎ねる。ユリさんの攻撃に反応が遅れて、足を止めたのが命取りだったな。
『魔力解放、散れ』
ドス黒い魔力が形状を変化させ数千の針状になり、残りの3人を始末する。魔力操作に手応え感じつつ、ユリさんが来るのを待つ。
「ケンさん!ご無事...のようですね!良かったです」
「ユリさんこそ、無事で良かった。良いタイミングで援護してくれて助かったよ!」
「私の方に尾行は2人でしたので、路地裏に入りケツメイで瞬殺しました。その後は、ケンさんを建物の上から捜索してすぐ見つけました。ふふふ、やっぱり私たち結ばれていますね」
「お、おう。瞬殺って...すごいね。それよりも!コイツら何者?」
「ケンさん、1人生かしていましたよね?場所を変えて、尋問しましょう。ふふ」
腕は毒針に刺され、両足は切断されている男に近づく。死んでるかと思ったけど、しぶといなコイツ。生きてやがる。
『治癒』
治癒を行い、止血させる。ゼェゼェ言っているけど大丈夫か?大丈夫じゃないよな。
「ケンさん、あの部屋から薬のようなもの持ってきてませんでしたか?」
ユリさんが言っているのは、隠し部屋の研究所のことだな。爺ちゃん特製の自白剤をユリさんに渡す。ユリさんの耳元で話す。
「これ、自白剤」
「ケンさん、もう一回教えて下さい!」
「えっ?だから、自白剤だよ」
「はぁ、堪りません!今度、ご褒美に私に耳元で囁いてください!」
「はあ?嫌だよ!」
「もーう、いけず!」
プリプリしたユリさんが自白剤の液体を強引に男に飲ませ、首を掴み、建物の上まで飛んで着地する。俺もユリさんについていく。身体能力向上を使わずとも2階建の家の屋根の上まで容易に飛べるとか...俺、人間のキャパ超えてね?
「それでは、ここで尋問します。私を尾行していた者が持っていた防音の結界を張る道具を展開。あなたは、このまま死にますが、私たちに情報を話すために今生きています。良かったですね、最後に役に立てて。ふふ」
「はい、嬉しいです、へへへ」
「ケンさん、これ凄い効き目ありますよ!この男、完全に目がイッてます...それで、あなたたちは何故私たちを尾行したのですか?」
「騎士団団長からの命令です。昨夜、門の所で目をくり抜いた隻眼の男とその横にいた女を探して居場所を特定しろと言われ暗部の私たちが、へへへ、動いたというへへへ」
「もう少ししっかり話しなさい。騎士団団長は、私たちの事を何故探していたのですか?」
「追放された姫の仲間である可能性があるかもしれないと、へへへへへへへへ」
ユリさんは聞きたいことを終えたのか、男の首を躊躇なく刎ねる。
「ケンさん、先程の自白剤、少し薄めた方がいいかもしれませんね。効き目が強すぎて廃人になってしまいます」
「お、おう。そうだね、今日一度戻ってから試作品を作ろうか。俺たちも狙われる立場になったから、変装が必要だね」
隠密スキルを発動させ、ポイントBに行き地下室に戻る。大広間の姫さまたちがいる隠し部屋を開け、中に入るとお腹を空かせて待っていた。
「ただいまー。食糧を大量に購入してきたよ。姫さまとカーラさん以外食事作れるよね?昼飯はナポリタン作って。姫さまとカーラさんはユリさんと洗濯物ね」
「おかえりなさい、ケン様。どうでした?」
「うーん、ご飯食べ終えてから話すよ」
「分かりました。私は洗濯物を洗ってきます」
爺ちゃん地上怖いよ...ガクガク
後書き
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