どーも、反逆のオッサンです

わか

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シーワーズ帝国復讐編

第32話 どーも、今後の方針です

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前書き

前回のあらすじ

主人公 作戦名を決める


本文


どーも、作戦名『ざまぁ』と名づけたオッサンです。
数名からイジられ笑われた作戦名だけど、ネーミングセンスのなさは俺の欠点であるからして仕方ないと思う。それにしても、個性豊かな騎士とメイドだな。アルテさん以外は孤児院から引き取ったらしい。

天幕の中に戻り、俺は訓練がてら見張りをすると伝え再び外に出る。死体の腐敗した匂いがするが、もう慣れた。

「ケンさん、久しぶりという訳ではないのですがお風呂入って良いですか?」

ユリさんが天幕から出てきて俺のそばに寄って聞いてくる。

「何人か見張りを立てるなら大丈夫。他の人もリラックスも兼ねて入れば良いよ。準備するから待ってて」

俺は、大きな天幕の横に小さな家とお風呂場として使っている天幕を取り出して設営する。

「入浴は出来ないけど、お湯でサッパリ出来ると聞いて手伝いにきた」

獣人族で男よりイケメンだと思う美麗の女騎士ライアさんが俺の手伝いをしてくれるらしい。

「あれ?他の人は?」

「みんなで外に出るのは迷惑だと思って、ジャンケンで決めた」

「分かった。今から設営するところだから助かったよ。この天幕を張ってくれる?」

「了解した」

ライアさんに天幕を渡し設営してもらう。その間、俺は石を温める。

ユリさんも来て天幕の設営を手伝い、完成させたのち樽に水を魔法で入れてくれる。その水の中に高温になった石を投げ入れ、水からお湯に換える。最後に入浴セットを取り出してユリさんに渡してお願いをする。

「ユリさん、みんなに使い方教えてあげて。見張りは3人ぐらいで良いと思う。小さい家の方は仮眠室として使おう」

「分かりました、皆さんに伝えてきます」

「ケン、ありがとう。必ずこの恩義を皆んなで返す」

ライアさんからお礼を言われて、俺は、頼むよと返事をして訓練と今後の作戦を考える。

「雑魚狩りはハルバード...なに?」

カーラさんが天幕から出てきて俺を見ている。思考が乱れるから早く退いてほしい。

「見張りのついでにキミの訓練を見ているから、気にしないでくれ」

気が散るだけどな...俺も騎士の戦う様子見てみたい。なら、模擬戦しかあるまい。

「カーラさん、俺と真剣に模擬やらない。実践でハルバードが使えるか試したい」

「その言葉を待っていた。奴隷商人から大量の武器を拝借したと言っていたが、槍と盾はあるか?」

笑顔で詰め寄ってくるカーラさん。この人、戦闘狂なのか?

「ああ、あるがもっと良い獲物を使ったら?」

「悩ましいな...いや、今回は市販で売られている槍で構わない。あと、盾は軽いのがいいな」

マジックバックから数本の槍と数枚の盾を取り出し選んでもらう。見張りのためにボクっ娘のハルさんとアルテさんが天幕から出てくる。

「いいなー、僕も武器が欲しいな」

「模擬戦が終わったら大きい天幕の中に武器広げておくら、今はこの槍を使ってくれ」

ハルさんとアルテさんにカーラさんが選ばなかった槍を投げて渡す。

「カーラ、ムキになってはいけませんよ?」

「分かっている。久しぶりに楽しめそうな男がいるんだ!良い訓練になるだろう」

「ケンさんも程々にお願いします」

「相手に降参を言わせた方が勝ち。魔法やスキルは禁止。あとはなんでもありの真剣勝負。いい?」

頷くカーラさん見て俺は構えをとる。初手は、間合いをはかる為に相手に譲る。
雰囲気を察してアルテさんが開始の合図だす。

「はじめ!!」

「ハッ!」

やはり突きで来たか。なら、弾いてやんよ。

ガッ、キィィイン

あれ?なんで槍から手を離して...

「フンッ!!」

間合いが詰められ、カーラさんが腰から抜いた剣を振るう。

槍は初手で勝負して外したら、間合いを詰めて剣で勝負しにくるのか。中々、見事な攻撃だよ。でも...

「遅い」

ミノスの踏み込みこんな生易しくない。もっと強く、そして早かった。だから俺は対応出来るし、ミノスみたく身体を自在に操ってみせる。

「なっ!」

カーラさんが剣を振るの最低限の動きで避け、俺もカーラさんとの間合いを詰めて拳を顎を目がけて突き出す。気持ちよく決まったな。脳震盪は確実だろうよ。

カーラさんは大の字になって倒れている。

パチパチパチパチ

拍手をしながら近づき治癒ヒールを行うユリさん。それに同行している姉御キャラのイーリスさん。

「あとは、うちが見とくから治癒ヒール大丈夫。カーラもこれで少しは大人しくするだろうし...2人ともありがとう」

なんのことだか分からないけど、一応返事はしておく。

「どう致しまして」

イーリスさんはカーラさんを小さい家の方に運んでいく。その後ろ姿を見つつ、スマホで鑑定する。

「カーラさんがレベル23、騎士の中では1番レベルが高い。...これは、厳しいな。全員、アンデットの軍勢の中に放り込んで強制的にレベルアップしてもらうか」

「そうですね、すぐ死なれては困ります。少し乱暴な訓練ですけど、アンデット退治をしてもらいながら実践経験とレベルアップを並行して行いましょう」

ユリさんと今後について方針を決める。

まず、姫さま含めて全員レベルアップしてもらう。最低でもLV40になってもらう。これが現実だ。時間が許す限り死ぬ気で取り組んでいかなければ復讐なんて夢のまた夢。

明日はアンデット退治と魔人の所在の確認だな。

俺は、見張りの交代時間までハルバードで素振りを行い続けた。



後書き
次回 未定
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