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1章

01年目ー8月 01 ハクさん漫遊記失敗編

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ハク:「え~と、佐世保は、こっちかな~?」

ハクは、父親に黙って、叔父の炎虎と従妹の花火をメシトラップにかけて、隙を見て逃げ出すのに成功は、した。

ハク:「このスマホの地図・・・あ、これが今いるオイラの位置か・・・で佐世保は、あっ、これか・・・遠いな・・・」

なんとか帰る方向だけは、わかったようだ。

ハク:「オヤジが言っていた、オヤジの母ちゃん・・・オイラにとっては、ばあちゃんか・・・叔父上であれだから、ばあちゃんもなんかあるよな・・・オヤジもばあちゃんのことはっきりした話ししなかったし・・・」

ハクは、考えながら山の車道をとぼとぼと歩いていた。

ブオオオオ~・・・

遠く道先の方から車が1台ハクの方に向かって走ってきていた。

キキキキ・・・

白の軽トラで警備員のオヤジが降りてきた。

警備員のオヤジ:「昨日の酒、抜けてるはずんなんだが・・・ネコが二足歩行してるがマジか?」

ハク:「えっ!なに?二足歩行してるが問題ある?」

警備員のオヤジ:「おいおい、ネコがしゃべったよ~酒ぬけてないか~これじゃ今日の仕事できねな~」

ハク:「あっ、夢でもまぼろしでもないから、オイラ、ケット・シーの異人だよ。」

警備員のオヤジ:「異人・・・マジ?」

ハク:「ほれ、ギルドカードだ。」

警備員のオヤジ:「あっ、あ~本当だ~。俺も別におかしいわけでもないな。(笑)」

警備員は、ハクを見て尋ねた。

警備員のオヤジ:「あんた、俺の仕事手伝わないか?急に仕事が来てな、今向かってる最中でな、ただ、人が集まらなくて~難しいことは、ないから、教えてやるから、どうかな?」

ハクは、警備員の申し出に考えこんだ。

ハク:「うん~でもな、今、佐世保に向かって帰る最中だから。」

警備員のオヤジ:「佐世保、だったら俺が送って行ってもいいぜ。会社が早岐だから、仕事が終わってから送るからな。」

ハク:「まあ、金も減ったし、少し稼いでもいいか。」

警備員のオヤジ:「異世界警備の長谷川だ。」

ハク:「ケット・シーのハクだ。」

警備員のオヤジこと長谷川の車にハクは乗って現場に向かうことになった。

ハク:「長谷川、異世界警備て名前て」

長谷川:「あ、普通の警備会社とは、少しというか、異人や能力者を多く雇用してる警備会社だ。ちなみに俺も能力者のD級ライセンスもちだ。」

ハク:「D級ライセンス、オイラと同じ級か。クラスは、戦士か?」

長谷川:「魔法使いだ。ハクも魔法使いか?」

ハク:「魔法使いだ。ライセンスと魔法使いなら冒険者でも稼げるじゃないか?」

長谷川:「冒険者か、まあ稼げないわけでもないが、嫁や娘たちもいるから、危ないことはやりずらくてな。(笑)」

ハク:「あ~確かに、で、警備の仕事ってなにする?傭兵か護衛?」

長谷川:「傭兵~いや、そこまでのことは、しないかな~護衛も別の部署になるな。俺らのところは、工事現場、イベントの交通整備、施設の警備なんかおもにうけおってるかな。」

ハク:「ほほう~別に難しいわけでもなさそうだ。」

ハクは、長谷川といろいろと話しをしながら、数分後ののちに現場に到着した。

ハク:「ここか、なんか、立派な建物のこさえてるみたいだな、それもこんな山奥に。」

長谷川:「工事現場の交通整理とあと、魔物がでたらなんとかしてくれとのことだ。」

ハク:「長谷川~魔物は、聞いてないが、どういうこと?」

長谷川:「いや~魔物って言ってもツノウサギ、ビッグラット、ビッグボアの軽いやつだから。それだから、俺みたいにライセンス持ちが呼ばれるんだ。ハクもそのくらい大丈夫だろ。」

ハク:「そのくらいは、別に大丈夫だ。俺らにとっては、たしかに楽だな。」

長谷川:「どちにしても、現場がダンジョンがらみのギルドの施設で魔物も上級クラスは、いまのところは、見かけてないというか、こらの守り神様が処理してる噂だ。」

ハク:「守り神様?なんだそれ。」

長谷川:「なんでも、五つの尻尾を持つ、デカい化け猫だって、このあたりの噂話だ。」

ハク:「デカい化け猫・・・なんか、怖いな・・・ゴクリ!」

長谷川:「おいおい、おまえがそれ、言っちゃう。実は、守り神の親戚かなんかじゃねいか。(笑)」

ハク:「ないない~あるなら、佐世保にかえらず、ここらの可愛い女つれまわして飲み歩いてるわ(笑)」

ハクと長谷川は、フラグてきな話しをしてるなか、べつのところでは、・・・



レオン:「兄上、うちの馬鹿息子が迷惑かけてすまん。」

炎虎:「ハハハ、あいつは、なかなか楽しませてくれるわ。(笑)」

レオン:「あれも、力は、あるのだが、いかせん遊ぶことにかまけてて。」

炎虎:「確かになにかしらは、持ってるな。儂から逃げおおしてるからな。(笑)」

花火:「おじちゃん、ハクは、いい奴だね。メシおごってもらったよ。(笑)」

レオン:「そうか、あいつも一人でやりながら暮らしはやってるみたいだから、その程度のかいしょうぐらいは問題ないだろ。」

?1:「あら、叔父様、お父様、花火ちゃん、こんなところで何かありましたか?」

炎虎:「篝火(カガリ)か、いや、ハクのことで話しをしていたのだ。」

篝火(カガリ):「ハク、あ~叔父様のとこの息子さんのハクちゃんですか。」

炎虎:「なあに儂がちょっとじゃれあったら、逃げおっての~だがの奴は、儂と花火にメシを奢っていきおっての~まあ、ちょうど腹も少しすいてたから、食べてきた。」


篝火(カガリ):「あら、お父様とっても優しい顔になってますよ。」

炎虎:「篝火(カガリ)、儂に用事でもあるんじゃないか?」

篝火(カガリ):「おばあ様と石狩ダンジョンの工事現場に視察と間引きに行ってきます。」

炎虎:「そうか、儂も行ければいいのだが、役人どもと合わないとならんからな。そっちは、母上と篝火(カガリ)でたのむ。」


花火:「佐賀もダンジョンに力入れてるね~でも、あのあたり少し強い魔物とかいるけど低レベルの冒険者、大丈夫かな?」


レオン:「そこまで心配することは、ないぞ。それなりに腕の立つ冒険者も気にはかけてるし、わしらみたいなお節介な者たちもいるからな。」

花火:「このあたりも魔物の被害そこまで多くないか、暇な時アタイたちが間引きしてるし。」

レオン:「ギルドの方でも今日は、ハクが居候してるとこのお嬢さんも来てるはづ。あっちで捕獲されてるかもしれんな。」


レオンと親族達は、ハクをそこまで必死に探しだすという行動は、まったくせず、別にいやなら、まあ、いいかの緩い感じだった。

で、そのハクは、今、工事現場で仕事にいそしんでいた。

ハク:「ハーイ~ストップ!」

トラックの運転手:「砂利持ってきたけど、どこかな?」

ハク:「砂利だったら、そのまま、真っ直ぐ行けば、同じ運搬してるトラックがかたまってるから、行ってそっちの係員に聞いてくれ。」

トラックの運転手:「まっすぐか、わかった。」

長谷川:「ハクさん、仕事、なれた?そこまで、難しくないでしょ。」

ハク:「たいしたことないな~さっき、狼が何体か来てたから、レーザーをあてておっぱらったけどよかったか?」

長谷川:「えっ!狼、マジか、助かったよ。」

ハク:「その狼、ちょっと倒したやつ、買い取りしてもらうため保管してる。ほれ。」


「ドサッ!」


長谷川:「うお!これって、アイテムボックスか、あんた、スゲーな。」

ハク:「そうだ、この辺り、たいしたことじゃないが、魔物の気配がなんか多い気がするだが。で、消え方も早いがなんか、起こってる?」


長谷川:「あっ~それは、腕の立つ冒険者が狩ってくれてるんだよ。つて、おいおい、まさか、索敵も使えるのか。ひゅー。」

長谷川と話しをしてるなか、ハクは、馴染みある魔力量に頭を押さえた。

ハク:「とんでもない奴が来てる、まずいぞ!」


「ドン!」


ハクから離れた場所で、大きな土煙が起こった。

「グオ~・・・」

獣のおたけびがひびいた。

作業員A:「冒険者が倒したみたいだな。それにしても、綺麗なお嬢さんかと思ったら、クマを拳で倒すんだからスゲーな。」


作業員B:「長谷川さん、そっちも狼が出たってきいたが。」

長谷川:「あっ、たおしておいたよ、いつもどうり、業者におろすけど、いいよな。」

作業員B:「構わない、そっちで好きにしてくれ、あと日報にも記載してくれ。」

長谷川:「了解しました。」


ハクは、キョロキョロしながら長谷川に話しかけた。

ハク:「なんか、ざわざわする感覚が収まらないな。」

長谷川:「ハクさん、あんたもか、俺もなんか、ヤバイ魔物でも近づいてる感じだ、別に感知スキル持っていわけないんだけど、たまに冒険者やってるとき感じるときあったからな。」

ハク:「その感は、当たりだな、やたらと獣達がここらに集まてたから、ここに何かから逃げて来てた方が正解だろう。」


長谷川:「おいおい、今日は、いろいろと起こるな、まさか、ゲートがこのあたりにでも開く予兆がでてるのか。」

ハク:「えっ、そうなのか。たんに縄張り争いでボスクラスがでばってると思うぞ。」

長谷川:「うん~そうなのか?こんなこと経験したことあるのか。」

ハク:「いや、前住んでたとこは、そんなの当たり前だから、いまのにくらべればあっちは、更にやばいから。」

長谷川:「あっ、なんか、いろんな修羅をくぐってきたんだな・・・」

ハク:「別に今回がこんな感じてわけじゃないだろ。ここに集まってるやつらもいろいろとくぐってきてるやつらが多いみたいだしな。あんたもその一人だろ。」


長谷川:「ハハハ・・・、言ってる俺もヤバい経験してたな。まあ、今のところ作業も動きだしてるから、俺らも警戒しながらやっていきますか。すまんがハクさんは、そっちよろしく。俺もほかのところ見廻ってくるよ。」

ハク:「了解した。」

ハクは、道路側の現場入口に戻り関係者や業者の車両の対応をした。そして、ハクの背筋に電流がはしった。

ハク:「はっ!この感じは、あいつか!」

と振り向いた瞬間、目の前が暗くなり、頭蓋骨に圧力と激痛が入った。

マチコ:「ネコスケ、何でここにいるの?」

ハク:「ぎゃ~ゴブリンキングだ。痛い痛いやめて~あっ!そうだ、アネゴの下着を頭にまけば、なんとかしのげるか。勝機が見えた。まず、赤か水色か白か、悩むな。」

「ドコン!」

ハクは、地面をえぐるほどにたたきつけられた。

マチコ:「また、私と姉ちゃんと母さんの下着、取りやがったか!」

マチコの顔は、鬼のぎょうそうだった。

ハクは、平然と起き上がったが、すぐさま、ヒザをついた。

ハク:「痛てて・・・、いきなり、何、もう~こっちは警備員のお仕事してるのに~本当、まいちゃうよ。」

マチコこと、御船マチコは、姉のコマチが飼い主(保護観察者)として、ハクは、ペットあつかいの居候で一緒に暮らしていた。マチコは、ハクのネコとしてのお茶目ないたずら(ノゾキと下着集め)に怒りの思いお仕置きをするが、さすがに撲殺までは、ギルド及び、国からの護衛のめいもうけており、仕方なく、我慢をしていた。

マチコ:「あんた、朝早くからいなと思ったら、こんなとこで仕事って、まあ、悪いわけでもないか?」

ハク:「あっ!オイラもさっき、魔獣を狩っておいたけど、このあたりで買取してくれるとこある?」

その時だった。黒塗りの高級車が工事現場にや

篝火(カガリ):「しっれしますは、白夜グループの代表代理の白夜 篝火(カガリ)といいます、視察でまいりました。あら!あなたは、獅子丸叔父様の息子さんのハクちゃんですね。ふふふ、おばあ様も一緒に来てるから顔合わせにちょうどよかった。」

ハクは、親族のいきなりの遭遇に心の中によくわからない、終了の鐘が鳴り響いた。
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