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1章

01年目ー6月 07 ゲートオープン

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マナブ:「みなさん、ご飯できました。」
マナミ:「待ってました!」
シズカ:「マナブ君すまないねぇ~」
ミヨ:「助かるわ、マナブ君」

ギルドメンバー、能力者は、国の要請により、ゲートの発生時、速やかに動けるよに各自、待機状態である。

マナブ達は、今、学園の非常用の宿泊設備にギルド関係の生徒達が集まって待機していた。

マナブ:「もうそろそろ、開くかな。」
マナミ:「あっ、なにか頭がピリピリ少し感じる~」
シズカ:「あっ、もうそろそろかな~」

ある程度の人は、なんとなく感じとれるみたいだ。空は、星空も見えない雨雲におおわれていて、少し雨も降り始めていた。



[ド・・・ドン・・ドン!]



マナミ:「ヒ~、お・・お兄ちゃん!(泣)」
マナブ:「あっ~マナミさん、どさくさに僕に抱きつかないで下さい。ゲートが開きましたか。」
ミヨ:「この感じだと、弓張の方ね~」
シズカ:「データが来たね~弓張の南側奥に2レベルのゲートが30秒開通した、先行して軍が向かってるので、こっちは、まだ待機していて大丈夫だね。」

ギルドメンバーの生徒たちは、生徒会の情報により、断続で待機を続けることになった。

マリス:「マナブン、マナミン~何か供物は、ないかな?できれば、白十字のイチゴショートでもないか?」
マナミ:「白十字のイチゴショート?」
マナブ:「マナミさん、マリスは、食べ物をたかりに来てるだけです、いつものことですよ。ほら、九十九島せんぺい1枚だ、ありがたくおたべ~」
マリス:「九十九島せんぺい・・・・はあ~しょぼ~」
マナブ:「このイベントが終わったら好きなだけマリスのお金で白十字で食ってくればいいだろ、エルフのお坊さんだから稼いでるだろ~」
マリス:「バカ者~スタトレグッズで金は、無い!」
マナブ:「あ~ダメダメエルフが~またですか~」

コーヒーの缶を片手に持ち、シズカがよってきた。

シズカ:「マリスも相変わらずだね~」
マナブ:「あっ、シズカちゃん、何か変化あった?」
シズカ:「ゴブリンが少数見つかった。意思疎通ができるレベルで相手も保護を求めてきたので要請に応じたそうだ。」
マナミ:「ゴブリン・・・て、緑色の肌で棍棒もってやたらと好戦的・・・あと、人間の女性を見たらアレやコレやされて子供を作らされる・・・ゴブリンですか・・・キャア!(恥)」

マナミは、自分が知ってるゴブリンの話しをすると顔を赤くして手で顔を覆い隠した。
それを見て、マナブは、困った顔をし、シズカは、にこやかな顔になっていた。



場所は、弓張の山中

そこには、軍と警察、ギルドの関係者が集まり、なにかやっていた。

ゴブリンA:「^@:/\\;v:k,@lnk.@[@;;;!」

ギルド関係者A:「ゴブリンですか、何かしらの意思疎通を試みてますね~こちらの翻訳魔法を使ってみますか、多分話しができるはずです・・・多分・・・」

軍関係者A:「ゴブリン・・・身につけているものからして、かなり文明のある所から来たゴブリンと言うか、緑の肌の人間ですかね・・・ゴブリンですよね?」


ゴブリンといま、テントの中で机をまたいで尋問の最中であった。


川井 虎太郎:「特殊事例対策局 (ギルド)調査班の川井です、翻訳魔法トラベルコミュニケーションを施すよ連絡がきたのですが。」

ギルド関係者A:「川井さん、すみませんがこちらのゴブリンですがこちらとコミュニケーションをとろうとしてるみたいで翻訳魔法をお願いできますか?」

川井 虎太郎:「ゴブリンですか、おや、ホブゴブリンですね、あと女性ゴブリン・・ゴブリナですか、身につけてる物、衣服などから見るとそれなりの文化系から来てるみたいですね。わかりました、翻訳を授けましょ。」


川井 虎太郎、異世界関連の研究、調査などをやっている職員で、仕事にあった魔法もかなり身につけている、そのうちのひとつが翻訳魔法である。


川井 虎太郎:「それでは、いきます。「トラベルコミュニケーション」」


川井 虎太郎が、魔法名を叫んだとたん、その場にいたゴブリン達は、目を見開き何かを感じ取ったことに驚きの表情をした。

ゴブリンの1人がまた、何かを訴えはじめた。


ゴブリンA:「どうか、命だけは、助けてください。」


ゴブリンの話してる言葉が日本語に聞こえていた。


川井 虎太郎:「落ち着いてください、私の言葉、わかりますか?命は、取りませんから安心してください。」

ゴブリンA:「言葉、わかります。命は、とらないのですね、まさか、あなたは、神様ですか?」


ゴブリンの方も人間の言葉がわかるようになったみたいだ。

川井 虎太郎:「成功したようですね。」

ゴブリンに返答する。

川井 虎太郎:「神様じゃありません、私は、川井 虎太郎といいます、人間です。」



このことにより、ゴブリンとのコミュニケーションがとれ、事態の説明および保護作業がはじまった。


ゲートオープンにより、被害状況は微々たるほどなく、迷い込んだ生物もゴブリン数匹と角ウサギだけが見つかる程度で終わった。


そして、それから1週間後のことであった。


マナブ:「今日は、何かトラブルに会うとテレビの占いで、でていましたが、あてになりません。」
マナミ:「えっ、どうして?」
マナブ:「僕の場合、毎日なにかしらのトラブルにあってるから、意味ないですね。」
マナミ:「トラブル?なにかあったかな~?」

マナブは、マナミを恨めしそうに見つめた。

マナミ:「あの~お兄ちゃん~そんなに私をみつめると・・・照れちゃうょ~」
マナブ:「なにか、イラつきますね~はあ~」
マナミ:「えっ~何で? (泣)」

そこにマリスがやってきた。

マリス:「うむ!朝から暑いね~お二人さん」
マナブ:「はあ?どこがですか!耳長様!」
マナミ:「マリちゃん、おはよう~」
マリス:「うむ!マナミンおはよう~で、少々小耳にはさんだのだが、転校生が来るそうだが」
マナブ:「エルフが小耳って・・・転校生ですか、まあ別にここでは、珍しいわけではないですし・・・仕事がら移転は多い場所ですから」

マリスは、残念な目でマナブを見つめた。

マナブ:「マリス・・・何、残念な奴を見る目は・・・」
マリス:「おいおい、転校生がくるのだぞ・・・まったく~おもしろみのないメガネだな~」

マナブは、すかさずマリスのこめかみにコブシをあてつけてゴリゴリをくらわせた。

マリス:「うお~やめろ~メガネ~」
マナミ:「お兄ちゃん~ちょっと、それは、やりすぎだよ~」
マナブ:「大丈夫ですよ、手加減してますから、このエルフさんは、昔からこんな感じですから」

マリスは、すぐに清々しい顔で見返した。

マリス:「マナミンは、良い奴だ。でも心配は、ノープロブレム、私はこんなのは、昔からなれっこです。うむ!」
マナブ:「こんな奴ですょ。」

マナミは、マリスにたずねた。

マナミ:「マリちゃん、転校生だけど今日、学校にくるの?」
マリス:「うむ、シズ姉が今日マナブのクラスにくると言っていた。」
マナブ:「僕は、いま初めて知りました、このたぐいは、カズキが話してくるはずなのに、マリスが・・・」

マナブがカズキのうわさをした直後、教室にカズキが入ってきた。

カズキ:「マナブ、今日転校生が来るらしいぞ。それも女子だぜ! (喜)」
マナブ:「・・・カズキ、それマリスから聞きました。」
カズキ:「えっ!マジかよ~」

マリスは、ニャリとした顔でカズキを見た。カズキは、マリスに情報戦で負けたのが相当くやしいことが苦い顔の表情でわかる。

そして、朝のホームルームの時間がきた。

担任:「おはようございます。今日は、このクラスに転校生が入ることになりました。」

クラス担任がつげたあと教室に転校生が入ってきた。

マナブ:「うん~ (困)」
マナミ:「はにゃ! (驚)」

クラスの全生徒がどよめいた。

担任:「あっ、皆がおどろくのは、わかりますが、このあいだのゲートオープンでこっちの世界に来てしまった方々で早くこの世界になじめるように各個人ごとにあった教育機関に留学生あつかいで来ています。いろいろとわからないところもあると思いますのでみなさん手助けをしながら仲良くしてください。」

担任は、なにかしら、フォローじみた話をするなか、マナブは思った。

マナブ:「うん~仲良くですか・・・えっと、ゴブリンですか?」
マナミ:「ゴブリン?なのかな~」

と、教室の後方の開き戸から覗き込んでいたエルフが一言、

マリス:「火星人キタ~ (喜)!」

みんながマリスの方を向いた。

担任:「琴平さん、ホームルームが始まているので早く自分のクラスに戻ってください。」
マナブ:「エルフさん、自分のクラスにお帰り。」
マナミ:「マリちゃん~ (笑)」

マリスは、しぶしぶ自分のクラスに戻って行った。

担任:「それでは、自己紹介をしてもらっていいかな。」
エルナス:「私の名前は、エルナス・ポポ・リンガーといいます。ハルマノの森に住むリンガー部族の一員であります。さきほどから、ゴブリンと言う名がでますが、その上の種族、男はホブゴブリンと女はゴブリナの私は、ゴブリナになります。」

エルナスの話し方が翻訳機能を使って話してるのでは、ないのにみんなは、気付き普通に日本語を話してる姿に驚きの顔をした。

担任:「みんなも気付いたと思うがエルナスさんは、翻訳機能を使っていません、日本語を2日で覚えて話せるようになったそうです。」

生徒たちは、おどろきの顔でエルナスを見た。

そして、教室の後方の開き戸から、またもや覗き込んでいたエルフが一言、

マリス:「まさか、やつは、火星人か!」

と言ったあと、マリスのクラス担任が教室にマリスを連れていくのであった。



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