双子じゃないょ! (小説版)

むのう・しん

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0章 いろいろ

00年目ー10月 02 猫 ネコ ケット・シー! クライマックス!

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森の奥に入って来た者がいた。

ナノ:「ああ~、どこ探してもないな~この季節なら、野イチゴなってるかと思ったのに。」

近くの村で農家をやってる村の娘、ナノさん、今年で13歳の5人兄弟姉妹の長女、彼氏はいないが、ここ最近は言い寄るお男たちが多くなってきた。それなりの可愛い娘さんである。

ナノ:「もう~なんで~ないの~」

【ガサガサ】

ナノ:「えっ!まさか、魔物!」

草むらから、なにかしら現れるのを見て近くの木に隠れた。

ハク:「どしたのかな、お嬢さん、なにか探し物かな、まさか、キノコを探しているのかな?」

おもむろに現れた青年を見て少し安心した。

ハク:「キノコなら、いいものあるんだけど、見たいかい?オイラの自慢のキノコだょ~フフフ・・・」

村娘のナノさん、安心したかと思ったが、青年ハクの一言で、危険信号が心の中で鳴り始めた。

ナノ:「キノコは、べつにいらないかな・・・野イチゴを探してるので・・・えっ~と・・・失礼します~あははは~」

ナノは、すぐさま返答を返したあと駆け足でその場を離れようとした、が、ハクは、体を覆ってるマントの中に手を入れていた。

ハク:「これが、そのキノコだ!」
ナノ:「きゃ~!」

ハク:「舞茸だ、これうまいだよね、どうや~、うまそうだろ~」

ナノ:「き・・・えっ?」
ハク:「いや~、鍋には、これは、入れないとね~うん!うん!」

ハクが見せたキノコにナノは、想像していたものとは、別の普通のキノコが出てきて、ナノは、別の意味で顔を赤らめて手で顔を隠した。
お年頃のはずかしい失敗した気持ちを記憶した瞬間であった。

クロ:『親分~で?何したいの?』(念話中)
ハク:『えっ!いや、今から、この女とウフフでエヘヘのことを~ナニをしたいんだよ~』
クロ:『あ~そうですかい。・・・・』
ハク:『オイラの言うとおうりにしてれば、大丈夫だ!フフフ・・・』

と、ナノが頭を抱えて考えうなされてる最中、ハクとクロは、念話で会話をしていた。

ブチ:『あの~ハク様、僕、退屈なんですが・・・』

離れた草むらの中から様子をうかがうブチがハクに念話で話してきた。だが、彼らは、知らなかった。

その同じころ、ハク達がいる場所から少し離れたところでなにやら不穏な動きがあった。

【ぶき~!】
【ぶき~!】
【ぶき~!】・・・・

頭は、ブタの頭を持ち、体は、太った人の体を持っている者・・・
皆は、これをオークと呼ぶ。

人の大きさより、少し大きく、人の知性よりは、劣る知恵があり集団行動をとる者たち
それらが、数十匹におよぶ群れをつくりながハクたちのいる場所に雄叫びあげながら向かっていた。

ブチ:「うん?今、オークの鳴き声がした~」

それにいち早く気づき、まだ、遠くの距離にいるとブチは把握していた。

ハク:「ねえねえ、オイラ、恋の狩人ハクて言うんだけど、かわいい君の名前なんていうのかな~?」
ナノ:「こ・・恋の狩人ですか・・・えっ~ハクさんですか・・・私の名前ですか・・・ナノと言います。で、ハクさんは、森の中で狩りやっていいたのですか?」
ハク:「うん~ナノちゃんて言うのか~あっ、オイラね、そうそう狩り真っ最中さ~そう、乙女を今、口説き落としているところさ。」
ナノ:「えっ・・と、あっ!私を口説き落としてるのですか・・・あははは・・・・ (困)」

こちらは、ハクとナノのピンクな見えないようで欲望が見える戦いが始まっていた。

クロ:『親分~俺、疲れた~』(念話中)
ハク:『おいおい、あと、40パーセントでこの女は、オイラの虜になると見切った。クロ、あともう少しだ。がんばれ!』

クロも疲れて弱音を吐いたが、ハクの恋愛の見切り加減は、事実なにもかかっていいない。今だ0パーセントである。

ブチ:『あの~ハク様~ちょっと、いいですか~』

そこに近くから隠れて覗いていた、ブチから念話でハクに話しかけてきた。

ハク:『うん?どうした~こっちは、あと20パーセントでメロメロにできる状態にまでなっているんだが~で、何?』

進展もなにもしていないのにハクの妄想が先走りすぎて数だけが誤った形で進んでいた。

ブチ:『えっ~とですね、鳴き声が聞こえたんですが、そっち聞こえました?』
ハク:『鳴き声?腹の虫の鳴き声?お腹がすいたのかな (笑)』
ブチ:『・・・・・』

ハクがあまりにも女の子とこれから、どうイチャイチャするかで頭の中が興奮状態でまわりと話がかみ合わなくなりだした。

クロ:『うん!たしかにオークの鳴き声がしたな・・・数・・・かなり数がコッチに向かっているんじゃないか・・・』
ハク:『えっ、オークって、あっ!いま、遠くだけど鳴き声がした・・・おいおい~数多くね?ヤバイ・・・』
ブチ:『ハク様、やっと正気になりましたか~で、どうしますか?今なら逃げることが出来ますよ。』

ハクもことの事態にやっと気が付き対策を検討してると、

ナノ:「あの~どうしたんですか?さっきから、だまっていますが気分でも悪いんですか?」

3匹は、ナノがいるのを思い出した。さて、どうするか悩みだした。

ハク:「あっ、ごめんごめん~いま、遠くでなんか鳴き声がしたけど~」
ナノ:「えっ、なにも聞こえなかったけど~気のせいじゃないの?」
ハク:「・・・・・・だょね~ははは~」

ヤバい状態がさらに引きあがりました。さて、どうしましょ~?

ハク:『逃げるか?』

ナノ:「鳴き声・・・、鳥の鳴き声しなくなってる・・・」

さすがにその異変に人である、ナノも気づく、だが

ブチ:『大変だ!オークたちとほかの獣たちもかなりの数・・・あと変な音もする何だ?』
クロ:『こっちもかなりの数の音が聞こえる・・・あとこの音・・・まさか・・・竜巻・・・いや、まさか』

さらなる、追加情報がわかった。

【グゥオ~~~ン~】
【グゥオ~~~ン~】
【ギャーン~~】

ナノも気づいたのか、鳴き声がする方へ視線を向けた。
ナノ:「今、遠くの方から鳴き声ががしたけど、あれは、まさか・・・オーク・・・かなりの数が移動している、あと、獣の大群・・・」
ハク:「なにかヤバそうだ、ココから離れよう!」
ナノ:「えっ、そうね!」
ハク:『一旦ココからはなれるぞ。』
クロ:『了解!』
ブチ:『わかりました。』

3匹と1人は、その場を離れることにした。それから、ちょっと時間がすぎて思わぬ展開になっていた。

ナノ:「いや~魔物がもうそこまできた~」
ハク:「嘘だろ~もう、そこまで来てるよ~」
クロ:「ナノ、親分~諦めるな走れ!」
ブチ:「みんな~待って~」

結局は、オークとの距離はかなり近づきヤバい状況になっていた。
そして、逃げてる最中に変身がとけたハク達もナノとの緊急の協力体制をとる形になり、ともにこの事態を脱することにした。

ナノ:「ハクちゃん~、魔法でどうにかならないの~」
ハク:「ナノっち~、あいつらをどうにかできる魔法があれば、オイラは今頃「勇者」になってるよ。ははは~ごめん~あれは、無理!」
クロ:「嬢ちゃん、俺も無理だ~すまん!」
ナノ:「そんな~」

そこに、うしろから猛ダッシュで走ってくるブチがナノ達に追いつき一言いった。
ナノもその姿を見て、「まさか、ブチが何かやってくれるか」と期待の眼差しで見つめた。

ブチ:「あっ、僕も無理です。」

ナノは、その言葉に俄然としてしまった。
その時、ハクは、やってはいけない事態をやってしまった。
【がっ!】
ハク:「はぶっ!」
ハクは、石につまづく動作をおこしてしまい、その場で倒れこむのであった。

ブチ:「ハク様!」
ブチは、ハクを心配するも、体はハクを抜いて走り去っていき、一言。

ブチ:「ハク様、僕達を逃がすために犠牲になってくれるのですね、わかりました。」

ハクは、驚いた表情で言い返す。

ハク:「わかりましたじゃね~ぇ!いや~待って、おいていかないで~おおい~!」

そして、一人の犠牲により問題は一つ解決・・・

ハク:「くそ~オイラの命もここまでかよ~メス達とキャキャウフフしまくりたかったぜ。」

【グオ~~】【ドドドドドドド・・・・】

魔獣達の群れがハクのすぐ近く・・・

ハク:「あっ~くそが!やってやら!カッコ良くクライマックスをきめてやるょ!畜生!」

ハクは、眼前に見える魔獣達に足を震わせ立ちかまえたのである。



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